- Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334035020
感想・レビュー・書評
-
無感想
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ネットで受けるネタはエロと美人、的を得ているなと思った。
本書が書かれてから10年、大分一般人のブログの質も上がってきたような気もするが、そのほとんどはアフィリエイト収入を目的とした商業ブログである。結果本当の口コミが見つかりにくい。グーグルマップもサクラ多いし。 -
10年くらい前に読んだものだが、実家で見つけて懐かしくなり再読してみた。これを読んだ頃は、ミクシイとかフェイスブックとかのSNSに結構夢中になっていたのと、会社の社内掲示板の関係を任されていたこともあり、ちょっと興味をそそられたので読んだのだと思う。社内掲示板関係といっても、システムの管理者ではなく、投稿の促進や問題のある内容を監視するような役割だった。
これを読んで、何か役立てることはないかと思っていたのだが、当時の読後の感想は少し期待外れだったように感じたと思う。ちょうど、自宅でもケーブルTVの光回線でそれなりのネット環境になっていたこともあり、自分自身もネットで何かできないかなと思う頃だったのではないか。
本書の内容は、10年経った今でもそれほど本質的には変わってないように見える。読んでいて、「ああ、こんなこともあったなあ」と懐かしく感じる出来事などが思い出された。当時はYouTubeのような動画が出始めた頃ではないかと思うが、動画で生計を立てる人々が現れ、なりたい職業にもなって来たことは、本書にも書いてなかったことではないだろうか。結局、あれから会社も変わり、ブログやSNSなどにもあまり興味を持たなくなってしまった。ユーチューバーのような特殊な職業は、これからもネット社会では影響を与える存在になるかも知れないが、本書にあるように、本質的にはネットで大革命というようなことは当分期待出来そうにないように思う。 -
「インターネットに過度な幻想を持つのはもうやめよう。」
「一般の人は「ネットはただ単にとんでもなく便利なツールであり、暇つぶしの場である」とだけ考えることでネットと幸せなつきあい方ができるようになる。」
「企業も一般人も、ネットに対して余計な下心を持ってはいけない。なぜなら、もうインターネットの世界に数年前まで存在していたゴールドラッシュはないのだから。」
2016.10.15 2回目読了 -
39924
-
ニュースサイトの編集者をつとめる著者が、インターネットのネガティブな側面をグリグリとえぐり出す現場報告。本書の中でもくり返し言及される梅田望夫のベストセラー『ウェブ進化論』への、アンサーソングならぬ“アンサーブック”ともいうべき一冊。
《私はネットの使い方・発信情報について、「頭の良い人」「普通の人」「バカ」に分けて考えたい。梅田氏の話は「頭の良い人」にまつわる話であり、私は本書で「普通の人」「バカ」にまつわる話をする。》
ネットが育む「集合知」についての夢を語る梅田望夫に対し、著者はネットが増幅する「集合愚」を慨嘆する。リアル世界では平凡で無害な人間が、ネットの匿名世界で暴走し、集団クレーマーと化し、安全圏から弱者を吊し上げる例など、「集合愚」の例がこれでもかとばかり列挙されていく。
90年代中盤までのネット黎明期はさておき、いまやネットは最も安価な娯楽と化し、バカと暇人ばかりが幅をきかせているではないか。なーにが「Web2・0」だ……という感じの本。
仕事でネットの現場最前線に立ち、「バカと暇人」からのクレーム等に日々さらされている人の言だけに、著者の主張には重い説得力がある。
著者が言うネットの負の側面について、ネットを日常的に利用する者なら誰もが知っているわけだが、それでも「そんなの知ってらあ!」という感じにはならず、面白く読める。ネットの負の側面について、著者のように語った人はいそうでいなかったからである。
著者は、眉根にシワ寄せて「ネットの闇が」うんぬんと正義を振りかざしたりはしない。もっと軽快かつアイロニカルに、梅田望夫に代表されるネット理想論を、論点ごとに反証を挙げて笑い飛ばしてみせるのだ。
とくに面白いのは、第3章「ネットで流行るのは結局『テレビネタ』」と、第4章「企業はネットに期待しすぎるな」。
前者は、「テレビの時代はもう終わった。いまはネットの時代だ」というしたり顔の通説に冷水をぶっかけて痛快。著者はネット最前線での見聞をふまえ、「最強メディアは地上波テレビ。彼らが最強である時代はしばらく続く」と断言する。
後者は、企業等でネットにかかわる部署にいる人は必読の内容だ。
著者は「ネットでブランディングはできない」「先にバカをした企業がライバルに勝利する」(以上、小見出しタイトル)と言い切り、次のように結論づける。
《(企業は)ネットでバカなこと、B級なことができないのであれば、ネットでは最低限の情報公開を除き、何もすべきではない。クリックされず、さらにリスクを恐れている状況では、ネットを使いこなせるわけがないのだ。》
書名から想像した内容よりもずっと面白く、深みもある本だった。 -
メモ
コンサル・研究者・ITジャーナリスト
◯梅田望夫
Web2.0→ネット上の不特定多数の人々や企業を受動的なサービス享受者ではなく能動的な表現者と認めて積極的に巻き込んでいくための技術やサービス開発姿勢」
◯佐々木俊尚
→社会的地位の度外視、タブーなき言論、参加のオープン性
運営当事者
→ネットの一部でなっている話題は世間に大した影響はない
ネットが普通の人・バカな人にも普及したことにより良質な情報は埋もれている
媒体の読者層によって書く内容は変わる
テレビ→不特定多数:当たり障りの無い内容
(特定)雑誌→雑誌のコンセプトに合わせた内容
無料のテレビやネットと違い有料の雑誌とでは
読者の嗜好も違う。特定の嗜好を不特定多数の土俵に出すのは危険。
ネットは広く社会に広まってしまうため、リスクが高い。
(買わない・次の号になれば読めない雑誌とは違う)
よって発言の自由度は狭い。ネットが自由の場だと考える人は失うものが何もない人
ネットでウケるネタ
①話題にしたい部分があるもの、突っ込みどころがあるもの
②身近
③非常に意見が鋭い
④テレビで人気が高い、ヤフートピックスが選ぶもの
⑤モラルを問うもの
⑥芸能関係
⑦エロ
⑧美人
⑨時事性
視聴率1%で70万人
大晦日は全体で75%の視聴率つまり
5250万人の人間がテレビを見ている。
テレビの影響力は偉大
また、ネットのPV上位がテレビネタである以上はネットとテレビは連動しており広告をネットのみにするのは良くない。
テレビ→ネット検索and書き込みが王道
雑誌の欠点は有料とコピペが出来ないこと。
ブロガーは暇な人が大半で企業が口コミマーケティングのハブにするのには無理がある。彼らは様々な企業から話を受けていてライバル会社の商品宣伝もしており、特定のユーザー層としてターゲティングすることは難しい(どんな話でもオファーを受ける傾向)。
ユーザーは自分の身の回りの楽しいことを中心にネットを活用しており、そこに企業が入り込むのは極めて難しい。
GoogleやYahooのメガサイトには集客力があり
どの人も似たような検索結果を得ることから
情報は均質的であり多様的ではない。予想検索はそれを助長している。
東京 もんじゃ焼き→上位3店ばかりが出て来て皆その情報を持つ。
2ちゃんねる 西村氏
「ネットは95,96年に基礎開発が終わっており、今後進化することはない」
※炎上について
犯罪をしたことは悪いし咎められるものだが、その一件と別のものまで掘り出すのは過剰な行為であり
単なるいじめでしかない。" -
社会
-
著者の言うとおり、確かにウェブ上には多くの「バカ」と「暇人」によって成り立っているものが多い。そして、高尚なものよりもテレビネタ、有名人の粗探しのほうがPVは稼げるということもその通りだと思う。
しかし、そのバカと暇人はどれくらいの割合で存在するのかというと、割りと少ないのでは?双方向とはいいつつも、世の中まだまだ閲覧するだけの人間のほうが圧倒的に多いと感じる。
一部の暇人によって、ブログが炎上したとしても、自分の意見は貫き通すくらいの意識と、バカの意見を真面目に聞かず、軽く聞き流すという姿勢を保ちたいものだ。 -
面白くなかった。作者がネットのバカな部分(文句が多い、炎上)などについて語っていく本
作者はネットメディアとしての経験からそういうアホをたくさん見てきて、それについてぐちを言っている。
もとからバカな部分について語ると行っているから本としては一貫しているのかも。
バカとは関わらない。関わらない方法を決めていくことが重要。
ネットというのはストレス解消に適している。電話で30分話されたら迷惑だけど、ネットに書き込まれるなら無視で良い。
そういうつながらないようにする方法が必要。
人は怒りたがっている。正義の立場で力をふるいたい。考えたくない。だから悪と決めたものに勇者のように立ち向かう。
テレビとネットの親和性は良い。ともにお金を使わない者同士。