昆虫はすごい (光文社新書)

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  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334038137

感想・レビュー・書評

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  • 世界には変わった生き物はたくさんいるけれど、昆虫はなんと言っても種類が多い。どこかで読んだことのあるものから聞いたこともないものまで、見事な生活ぶりを見せる昆虫の世界は、ほとんど識別できない自然観察者にも楽しめた

  • 人は,その傲慢さ故に,虫けらが,などと思うが,その実人の営みの大半は虫の世界で既に行われているというこの驚き.昆虫の中に人を見てしまう,という境地にまでは至れないが,されども一寸の虫にも五分の魂,いやそれ以上に我々が見習うべき点がある(歴史を考えたら必然だけれども).

  • 昆虫はすごい!

  • 前部、『生物の生きる目的』まででも、読む価値ある。

  • かなりマニアックな内容。種の保存のための奇想天外な生態、なぜそんな回りくどい方法で卵を産むのか、という、変わった昆虫をが紹介されている。後半はアリの話がおおくなるが、著者はアリが専門らしい。アリの巣に寄生する昆虫がかなり多いことも興味深い。

  • 文字通り昆虫の生態について解き明かす一冊。

    多種多様すぎて覚えきれないが、とても勉強になった。

  • ヒトの世界の前に社会性を持ち込み、種の存続を果たしてきた虫の世界に感動...。
    研究が不十分であることは否めないが、ヒトの世界に応用できる示唆が満載でした。

  • 20180318
    昆虫たちの生存戦略や、共生社会を組んでいる様子を具体例を挙げながら説明してくれる。
    ミクロの世界の中にも、私たちが知らない個体や生活があると考えると神秘的である。そして、知らぬ間に絶滅が進んでいるのも事実で、人間が驕らずに多様性を守らなくてはいけない。

    自然淘汰の仕組みの元、昆虫たちの遺伝子がどう適当進化していくのか気になる。

    昆虫の特徴
    ・動物界節足動物門昆虫網
    ・頭部、胸部、腹部
    ・足が3対の6本

    進化のプロセス
    ・飛翔能力
    ・変態→蛹を経るもの=完全変態

    外骨格型=骨で外部が覆われている

    交配前生殖隔離
    個体固有の膣と陰茎を持つ。
    →固有の錠と鍵

  • 暮らし方、繁殖、社会生活、ヒトとのかかわりなどの切り口から、特色のある虫たちの生態が次々と紹介される。

    植物が食害を防ぐために出す防御物質。
    これが出ないように、先に葉っぱにある管を切ってしまってからその内側を食べる羽虫。
    植物の生存戦略もさることながら、それとの攻防を繰り広げる虫の面白いこと。

    交尾の仕方のバリエーションにもびっくりした。
    通常、陰茎を膣に差し込む。
    が、中にはメスの腹に陰茎を刺して、血液に精子を送り込むものがいたり。
    それどころか、ほかのオスの腹に刺して精子を注入することまである(詳細は未詳とのことだが、刺されたオスがメスと交尾するときに、メスの体内に刺したオスの精子も送り込まれる可能性があるらしい。)

    共生のしかたも、さまざま。
    対等な共生は少ないとの由。

    アリのこともたくさん書いてあった。
    本書では生態が描かれているのだが、巣の中の様子などはどうやって観察するのだろう。
    そんなことが妙に気になってしまった。

  • 「昆虫はすごい」その題名通り、昆虫の社会性や、巧みな暮らしぶりに驚かされた。知らない昆虫の名前がカタカナでたくさん出てくるので、そこは読むスピードが落ちますが、興味深く読み進めました。

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著者プロフィール

1972年 静岡県藤枝市に生まれる

「2006年 『バッタ・コオロギ・キリギリス大図鑑』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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