- Amazon.co.jp ・本 (414ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488010737
感想・レビュー・書評
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博物学者である父の死の謎を追う少女のお話。
父親が研究していた「嘘を養分にして育つ木」それになる実を食べると新実を知ることが出来る。
嘘の内容に応じて知ることのできる真実が変化する。女性が蔑まされる時代の中で女性としても、大人としても認めてもらえない少女の奮闘が良い。
父親の見つけた化石に捏造疑惑がかかり、非難の目をから逃れるため島に来た一家。
主人公は賢いが長女であるため、まだ幼い弟よりも冷遇されている。
母親からも常に怒られ、自由な行動は制限されている。
新地での生活、主人公の立ち位置の不安定さ、フワフワした不安感が漂う。
父親が殺される事件が起きて、主人公は謎を解くためパートに入ると主人公はこのフワフワとした状態を逆手に取り"亡霊"としてひっそりと行動を進めていくことになる。
序盤の色々が徐々に様々な要素に効いてきます。
嘘で成長するのは木だけではなかった。
どこからこんな設定の発想とテーマを結びつけたのか…面白かった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
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2022/12/17
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しずくさん、こんばんは。
コメントありがとうございます!
フェイスの躍動ぶりが、めざましい一冊でしたよね。
嘘のもたらす怖さもぞわ...しずくさん、こんばんは。
コメントありがとうございます!
フェイスの躍動ぶりが、めざましい一冊でしたよね。
嘘のもたらす怖さもぞわぞわして、今でいうフェイクニュースの根源を描いているような感じもして興味深かったです。2022/12/17
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女性が評価されず、虐げられ、人権を無視されている時代の話だと思う人もいるだろう。でもこの話は、この令和の現代も社会で起こっている事実だ。もし女性の話を書くなら、生理や出産などの話も絡めてほしかったけど、それでもたくましくいきる女性はいつの時代もいることに少しだけ勇気付けられる。
ミステリー要素もありつつ、時代背景と合間って数週間の話が壮大なストーリーとなることを体感した。何より著者の言い回しが美しく、目の前で観客として見守ることができる。しかも、映画よりもすごい。匂いや感触や音…轟くような耳鳴りまで…体験できるのだから!
夏の避暑地の読書に一冊いかが。 -
少し長めだけど、児童ファンタジーということで児童文学、YA、一般向け。嘘の木に取り憑かれていく主人公は人間の性なのかな。
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いいねをありがとうございました!
『嘘の木』は本当に引き込まれました。まるもっちーさんの感想を拝読して、自分が書いたレビューをもう一度...
いいねをありがとうございました!
『嘘の木』は本当に引き込まれました。まるもっちーさんの感想を拝読して、自分が書いたレビューをもう一度読み返しました。台風が上陸した3年前の深夜、停電にならないようにと祈りながら明け方まで読み続けたのを憶えています。大型台風だったのに怖さを全然感じさせなかった『嘘の木』でした。2023/07/23 -
コメント気づかず返信遅れてすみません!しずくさんの感想本当に頷きながら読みました。とてもいい本ですよね。私にとっても大切な一冊です。コメント気づかず返信遅れてすみません!しずくさんの感想本当に頷きながら読みました。とてもいい本ですよね。私にとっても大切な一冊です。2023/10/21
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まるもっちーさん、おはようございます!
全然OKよ。
お気になさらずに、私も気づかずに半年遅れで返信したことがありますもの(*'ω'*)...まるもっちーさん、おはようございます!
全然OKよ。
お気になさらずに、私も気づかずに半年遅れで返信したことがありますもの(*'ω'*)
私にとっても印象深い一冊だったのでついコメントしたくなったの。2023/10/23
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めちゃくちゃ大きいスケールの話やのに、ほんまに横で見てるような感覚でお話が進んでいく。
登場人物の心の内がわかってくるにつれてどんどん面白くなっていくし、どんどん広がるように展開していって止まらない。
児玉さんの訳がまためちゃくちゃ好きやった。
女性の生き方を決められ過ぎた世界にこんな人が居てくれたからちょっとずつ女性の世界が広がっていったんやろなぁ。
ハーディングさんの本をもっと読みたくなった!! -
ヤングアダルト
少女の成長物語と19世紀のミステリー
フェミニズムも?
崇拝していた父が皆を騙していた
嘘の木から真実を求める為に
その父が何故皆を騙したのか、父を殺した人間は誰か、を1人で嘘の木を使って探していく主人公
"お父さまはけっして、わたしを理解しても、許してもくれないだろう。でもわたしは、お父さまを理解できるし、いつかは許すことができる。"
"でも、そうではない。ほかのご婦人がたもひとりひとりちがうのだ。"
"「わたしは悪い例になりたいの」
「そう」
「そういうことなら、すばらしい一歩を踏みだせたんじゃないかしら」"
とても清々しい少女の成長物語 -
ダークファンタジー好きにはたまらない、
人がつく嘘を食べて成長する“嘘の木”
嘘が大きくなればなるほど木は成長し、
不思議な果実をつける
果実を食べると…真実が夢となって現れる
ジメジメした地下洞窟、ペーパーシアターの悪夢、
閉ざされた島の閉ざされた住人と隠された真実…
19世紀後半のイギリスで抑圧される女性たちや
発表されたばかりのダーウィンの進化論とキリスト教の対立など、当時の揺れるイギリスの世相がダークファンタジーに散りばめられている
主人公フェイスは好奇心豊かな14歳の女の子
将来は尊敬する父のように自然科学者になる夢をもつけれど、結婚するか寂しく独りで生きるかしか選択肢がない現実
女性にとってはツライ時代
今後フェイスが不思議な動植物を見つけるシリーズや“嘘の木”がいろんな時代で人間を翻弄するシリーズになっても面白そう