地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定」

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  • 東洋経済新報社
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  • Amazon.co.jp ・本 (230ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784492555989

感想・レビュー・書評

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  • 先輩に紹介され、すぐに読む。

    知的能力は×:理、y:情、z:知の3軸に分かれている。地頭はxにあたる。ここをいかにして伸ばすか。

    地頭の構成要素としては、結論から、全体から、単純にの3要素からなる。特に、「結論から」は自分に不足していた。少ない状況から仮説を立てて、結果を算出しゴリゴリ検証していくというもの。フェルミ推定で鍛えないといけない

    とりあえずフェルミ推定の本買って気楽に解いてみようかな

  • ①仮設思考力(結論から)
    ②フレームワーク思考力(全体俯瞰)
    ③抽象化思考力(単純化)
    これらを網羅したのがフェルミ推定
    ベースとなるのが
    論理思考力
    直感力
    知的好奇心

  • ▪️はじめに
    ・インターネット情報への依存は3つの意味で危険
    ①素人参加型の情報源であるゆえ、鮮度か高い反面で精度に疑いが残る。
    ②環境の変化のスピードにより陳腐化のスピードも上がっている。
    ③思考停止を招く。
    ▪️第一章
    ・頭の良さは3種類
    ①物知りタイプ
    ②機転が利くタイプ
    ③考える力が高いタイプ(地頭力)
    ・地頭力のベースとなる力は3つ
    まずは、問題解決に対する知的好奇心が全ての基本。次に論理的思考力と直感力である。
    ・上記をベースとした上で地頭力固有の要素が、
    ①「結論から」考える仮説思考力
    ②「全体から」考えるフレームワーク思考力
    ③「単純」に考える抽象化思考力
    の3つである。
    ・フェルミ推定でいかに仮説思考力を鍛えるか?
    ①少ない情報からでも仮説を構築する姿勢
    ②前提条件を設定して先に進む力
    ③時間を決めてとにかく結論を出す力
    ・フレームワーク思考はどう鍛えられるか?
    ①全体から部分への視点移動
    ②切り口の選択
    ③分類(足し算の分解)
    ④因数分解(掛け算の分解)
    ⑤ボトルネック思考
    ・抽象化思考力はどう鍛えられるか?
    ①モデル化
    ②枝葉の切り捨て
    ③アナロジー
    ▪️第四章
    ・フェルミ推定の意義は基本精神やプロセスを身の回りの問題解決に適用していくことである。
    ▪️第五章
    ・仮説思考力が重要なのは、限られた時間の中で最善の結論を効率的に出すためである。
    ・コミュニケーションで1番重要なことは、相手に何が伝わったかである。
    ・プレゼンでは、この報告が相手にとってどういう意味があり、相手にどうして欲しいか。を最初に伝えることから始めるべき(目的の確認)。
    ・情報の洪水に溺れないようにするには、どんな仮説を立てて、何のためにこの情報収集をしようとしているのかを考えること。
    ・仮説は言わば思い込みである。大切なのは、仮説を検証していきながら精度を上げるという意識を持って最新の情報で進化させていくことである。
    ▪️第六章
    ・フレームワーク思考が重要なのは思考の癖を取り払うためである。
    ・その他は思いつきで選ばれたものである可能性が高く、ある意味で思考停止の兆候である。
    ・最終結果の精度を決定するのは1番精度が低い部分である。
    ・初めから分類の箱の構造(フレームワーク)を決めてアイデアを抽出しようとすると、ある切り口に従ったアイデアしか抽出できなくなる。なので、まずはフリーにアイデアを抽出するのと並行してある程度出揃った段階で最適なフレームワークを選択すると良い。
    ▪️第七章
    ・抽象化思考が重要なのは、限られた知識の応用範囲を飛躍的に広げるため。
    ・最終目的に関係のないものは全て枝葉である。
    つまり影響度合いの大きさである。
    ・ものごとの本質を理解すれば、それは一言で、長くても30秒で説明できるものである。
    ・相違点から見ると言うのは、考えるという姿勢を拒否した思考停止の状態に陥ることを意味する。
    ・抽象化思考の留意点は、
    ①具体化とのバランスを常に意識すること
    ②過度に一般化しないことである
    ▪️第八章
    ・問題解決型好奇心を養うには、自分だったらどうするか?と考える習慣をつくること。

  • 【概要】
    地頭力の本質は、「結論から」「全体から」「単純に」考えること。
    ①「結論から考える」:仮説思考力
    ②「全体から考える」:フレームワーク思考力
    ③「単純に考える」:抽象化思考力
    ・上のレベルに引き上げてから解を導く。
    ・モデル化で単純に考える。
    ・アナロジー(異なる領域のものの間の共通点をきっかけに一つのことから他のことを類推すること)で考える。(なぞかけで鍛える。例:「りんご」とかけて「月」と解く。その心は「地球と引き合っている。」)

    【感想】
    論理的思考力を鍛える入門書として非常に読みやすい一冊。
    ロジカルシンキングの手法を詳細に勉強する前段階として読むとよいと思われる。
    個人的には、抽象化思考力については知見がなく、大変興味深く読ませてもらった。

  • 「頭のいい人」は3種類に分けられる。
    ①記憶・知識力
    ②対人感性力
    ③地頭力

    ①は物知り。クイズ王など。②は機転が利く。コメディアンや司会者など。③は地頭がいい。数学者や棋士など。

    今までは①が重要視されていたが、インターネットの登場で誰でも簡単に専門的な情報を手に入れることができるようになった。だから今後重要視されるのは、③だという。つまりは思考力。

  • 図で説明してあってわかりやすい

  • これまでよく聞く地頭が何かばくっとしかわからなかったけれど、整理されていてわかりやすかった。そしてアナロジーはとくに、参考になった

  • 出だしから頭の良さについて解説。知識、コミュニケーション力、論理力に分けられる。ネットの発達した今では知識による差が無くなり所謂コピペだらけになるので素の頭を鍛え頭の良さの軸を変えようと啓蒙した書物。
    結論から、全体から、単純に、考えるべしということで日本全国の電柱の数を知るのにフェルミ推定を使って解説。知識があれば活用しなければフェルミ推定を使ってアタリをつけていくというの勉強になる。

  • 20200114
    地頭力(=結論から、全体から、単純に)が情報社会においては重要な能力であり、それを鍛えるためにフェルミ推定が多いに役立つという趣旨。
    日々、簡単な計算を思考する癖を付けることで、全体感を持つことと数字的感性を持つことを意識したい。
    最終的には、考えるスペックとしての地頭力を鍛え、感性的コミュニケーション能力も鍛え、知識・教養を多く持っている人間になりたい。

    //MEMO//
    東大生のフェルミ推定やケースにて、推薦されていた著作。
    フェルミ推定をする過程で、シンプルに全体感を見通し、結論に迫る方法を体現したい。そのためのヒントをより得たい。

    結論から
    全体から
    単純に

    頭が良いとは
    ①幅=知識・記憶力
    ②スピード=対人感性力
    ③深さ=地頭力

    地頭力
    ①仮説思考=結論から
    ②フレームワーク思考力=全体から
    ③抽象化思考力=単純に

    知的好奇心
    論理力
    直観力

  • この本は、自分の思考の癖に気付かされた。
    仮説を立てるためにはもっと情報が必要と思っていたけど、今ある情報である程度の概算を立てることが大事。その際に瑣末な所は気にせずに仮説を立てる。
    地頭力と対人関係のスキルとでは、真逆であり、自分は地頭力に寄ってきていた。これを両輪として機能するには難しいけど、日々のトレーニングをしていく。

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著者プロフィール

細谷功(ほそや・いさお):1964年生まれ。ビジネスコンサルタント、著述家。問題発見・解決や思考力に関する講演や研修を国内外で実施。『仕事に生かす地頭力』(ちくま文庫)、『地頭力を鍛える』『アナロジー思考』(共に東洋経済新報社)、『具体と抽象』(dZERO)、『思考力の地図』(KADOKAWA)等著書多数。

「2023年 『やわらかい頭の作り方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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