- Amazon.co.jp ・本 (230ページ)
- / ISBN・EAN: 9784492555989
感想・レビュー・書評
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地頭力が重要とかコンサル業界を
目指す大学生で言われているので
これを読んでみました。
が、地頭力は鍛えられませんでした。
その代わりに内容が濃く得たことが多かったのでレビューとして5点を付けました。
内容としては
今後重要になってくる力について、その力を細かく分解し項目ごとにどのような力か、どのようにすれば鍛えられるかが書かれています。
この知識を持っているかいないかで、今後の成長度合いが大きく変わってくると感じました。良本です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
思考方法、特にロジカル・シンキングをわかりやすくまとめた本。
方法論を多く紹介する物ではなく、どのような思考が必要なのか、また、それはどのような場面で有効であるのか、その方法のメリット・デメリットについてもまとめていて、頭の良さ=「地頭力」を鍛えるための目的論・方法論の入門書だと感じた。
地頭力を、①知識量 ②人間関係力 ③考える力(ロジカル・シンキング)にわけて、それぞれの向き・不向きの場面があることを指摘しつつ、モデル化などを使ったフェルミ検定などによって地頭力は鍛えられるとしている。
その上で、特に考える力(ロジカル・シンキング)を①仮説思考力(結論から考える) ②フレームワーク思考力(全体から考える) ③抽象化思考力(単純に考える) が重要であるとしている。また、データーで考える論理力(サイエンス)と、どこか感情的に判断するアートの部分がビジネスにhあるとしており、地頭力だけではなく、メリット・デメリットも含めて紹介している。
個人的には、フレームワークの思考の分類の、対立概念型(反意語)、数直線型、順序型(プロセス)、単純分類型(並列)、意志点型(複数軸)と分けている点が類書に比べてわかりやすかった。(P.144)
入門書とはいうものの、考え方の全体像を見渡せるという意味と読みやすさの意味では、なかなかの良書だと思う。 -
何でも検索一つであらゆる情報が手に入る世の中、本当に必要なものは、『地頭力』。
あるフェルミ推定に関わる例題をもとに、地頭力に必要なものを構成する考え方を説明していきます。
翻訳ものでは無いので、とても読みやすいです。
書いてあることは非常に大事な考え方なので、
一読ではなく、何度も読む必要があると思います。 -
地頭力とは、あらゆる情報からそれらを体系立て、自分なりの解釈をもとにより高尚な結論へと導く力である。
近年のインターネットの普及が思考停止状態を招いていることに警鐘を鳴らし、膨大な情報の中から有用な情報をつかみ、生産的な思考力を身に着けようという趣旨の本。
ここで重要となるのが、「全体から」「結論から」「単純に」であり、この力を身に着けるのに有用なのが「フェルミ推定」であると著者は説いている。
フェルミ推定とは限られた情報の中から、自らの経験と知識を駆使してある一定の根拠をもとに結論を出していくもの。
本書で出てくるフェルミ推定の例題は「日本全国に電柱が何本あるか」であり、この一問。本書はフェルミ推定とは何ぞや、という定義部分と、フェルミ推定の効用など概念を説明した解説書的な位置づけなので、フェルミ推定を練習したいという方には不向き。
以下参考になった点
・「はじめから」ではなく「終わりから」考える。
(出口から考えて逆算しろという考え。)
・売れないセールスマンにならないために、伝えたいことではなく、相手の知りたいことを伝える。
・情報が足りなくても立ち止まらない。
(往々にして情報がなくなると、情報を調べることに労力を使いがち。しかし、とにかく概算で結論を出してみることが重要)
・ビジネスには「アート」と「サイエンス」の両側面がある。
(発想力と論理的思考力の双方を兼ね備えることが大事。)
・知的好奇心には知識への好奇心(What型)と問題解決への好奇心(Why型)があり、後者に注力した方がよい。
フェルミ推定の導入書としてオススメです。 -
「地頭力」は、未知の領域で問題解決をしていく能力という点で、環境変化が激しく、過去の経験が未来の成功を保証するとは限らない現在において重要な能力である。
フェルミ推定問題を通じて「地頭力」を鍛える方法を非常に丁寧に解説してくれる。「結論から」「全体から」「単純に」考えること、さらにその土台としての「好奇心」「論理力」「直感力」が本当に必要なんだと考えさせられた。
地頭力を鍛えることで注意しなければならないのは「理屈で行動する人間」になってしまうことである。対人と接するときに重要なことは合理的に考えて「感情的に行動する」ことである。
この部分ではたしてこんな器用に行動できるのかと思ってしまったが、まったくその通りだと感心してしまった。真の「バーサタイリスト」(なんでも屋)になるために努力しようと決心。
ネット社会により情報過多になり、考えずに情報を収集するだけになってしまっている「ジアタマデバイド」化する日本へ警笛を鳴らす側面もある。
地頭型知能人になってこんな日本を変えてやろうじゃないか。 -
2年前程前に地頭力ブームのきっかけとなった本書ではあるが今更ながら手にとって読んでみた。
地頭力のパイオニア的存在なので、ノウハウ的に頭の使い方を講釈している本かと思いきや、頭の使い方(思考論理の組み立て方)については、フェルミ推定のアプローチから推論の立て方を説いている本であった。
本書が出た後、地頭力がキーワードとして注目され類似の本が多数出たが、本書を超えるものが出なかったと聞くが、本書を読んでみて納得が行った。 この類の本と比べても図が多く使用され、イメージ的に捉えれる様な工夫がなされている。 読んでいてなるほどと思わせる内容でありベストセラーになったのも全く不思議ではない。
まず冒頭に地頭力の定義がなされている。 「頭の良さ」の定義と、「地頭力の全体像」が図示されている。
この定義部分の図示が秀逸である。
「頭の良さ」を、①物知り(知識・記憶力)、②機転が利く(対人感性力)、③地頭力(考える力)の3つに分け3次元の軸(x軸、y軸、z軸)で表現している。 この3次元軸、頭の程度を測るフレームワークとしては面白いツールである。
そして、地頭力の全体像。 知的好奇心をベースとし、持って生まれた論理思考力、直感力を駆使し、以下の3点のアプローチで考える。
①仮説思考力(結論から考える)
②フレームワーク力(全体像を見る)
③抽象化思考力(シンプルに考える)
概念を示す小難しい用語だけでなく、上記の()内の様に、読者に分かりやすく訴えかける言葉も欠かさずいれており、著者の説明能力の高さも伺える。
本書のような啓発書では、著者が独自の切り口で世の中の概念を、構造化・公式化して読者に伝えているが、本書の様に明快かつ平易に解説されたものは余り多くない。 -
頭がいいとは知識・記憶力×コミュニケーション能力×地頭力
地頭力とは俗に言うセンスであり応用力のことをいう
センスがいいとは結論から全体から簡単に考える力が強いことであり、その基盤として論理的思考能力×直観力×知的好奇心がある
本書の言いたい地頭力とは上記であり、野球の地肩と同じで鍛えることが可能である。
その鍛える方法として最近注目のフェルミ推定を取り上げているが、これは後付の気もする。
地頭力だけじゃ売れなそうだから旬のフェルミを押しとこうという感じか?
あまりにも問題数が少なすぎる。
で、いちゃもんかい?と言われるかもしれないが星は満点の5つ
フェルミなんてどうでもいいぐらい、頭のよさの定義、地頭も鍛えることができるという記述に熱狂してしまった。
とりあえず読むことを薦める -
日常生活で考える力が弱いと感じることが多く、なんとかしたいと思い手に取った一冊です。とても勉強になりました。
フェルミ推定のことも初耳でした。仮説を立てる力や、情報が少ないからといって立ち止まらずに前に進んで結論を導く大切さとを学びました。でも私にはまだまだ難しいので、これから少しずつ練習していきたいです。
30秒で簡潔に要点を述べる練習も、本を一冊読むたびにチャレンジしてみようと思います。得ることのたくさんある内容でした!