バーティミアス (3) プトレマイオスの門

  • 理論社
4.12
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  • Amazon.co.jp ・本 (638ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784652077696

感想・レビュー・書評

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  • 歴史は今後も繰り返されるんだろうなと思ってしまうけど、人間と悪魔は心を通じ合えるって知ったことでキティとバーティミアスは希望を持って生きられると思う。

    「あの偉大な魔術師ジョン・マンドレイクに仕えたバーティミアス様だ!」って凄むところが目に浮かぶ。

  • 一気に三部作連続3巻を読み切った。出来としては、1巻、3巻、2巻の順とみた。あえて差をつけたが、どれも第一級の仕上がりだ。各巻で筆者の若干の軌道修正が伺えるが、それは全体3巻の流れに奏功している。未知の世界にぐいぐい引き込むスリリングな魅力に満ちた1巻目、3巻の完成に導くためのやや退屈な2巻目、各巻を通じて、フィニッシュに向けて急速に高揚しそして劇的にフィナーレを迎える書き進みは、3巻目では、劇的な意外性ではなく内的な充実感と完成に向かう。買うべき本が少なくなっている現代、本棚で光を放つ存在である。しかしファンタジーのせいもあり、内的な斬りこみは浅いので再読の対象となるかはわからない。しかし買って一読の価値は疑いの余地がない。素晴らしい仕上がりの三部作だ。訳者の先生にも感謝と尊敬を表します。

  • 一巻を参照

  • 何で主人公はナサニエルなのにタイトルにはナサニエルが入っていないのか?と思っていたけれど、本のタイトルがバーティミアスなのは、バーティミアスが生き残ったからなんだな、と思った。
    プトレマイオスとバーティミアスの最後の別れ方が切ない。思い出すだけで泣けてくる。バーティミアスがプトレマイオスを助けようと必死に術を繰り出すけれど届かない、そんな最後なのがたまらなかった。
    そして、ナサニエルも最終的にバーティミアスと心を通じ合って絆を作ったからこそ解放したし、解放したからこそ絆ができたんだろうな。
    最後にバーティミアスがナサニエルと一緒に死ぬ覚悟をしていたところがたまらなく好きだったよ。
    今は涙が止まらない。つらい。
    プトレマイオスの門を通っていないから真の意味では無理かな?と思ったけれど、最後に絆ができたのだから、バーティミアスはこの後誰かに召喚されたとき、ナサニエルの姿になるのだったらいいのにな?プトレマイオスみたいに、ホクロの一つ一つまで、ちゃんと再現できることを願う。

  • 泣ける。

  • バーティミアス3作目

  • 最終巻を読んでいなかったことにふと気づいて、6年ぶりくらいに手にとったバーティミアスシリーズ。まさかこんな結末になろうとは。潔くてとてもおもしろかった。

  • ひたすらアンチ・エスタブリッシュメント、アンチ・ソーシャル突き抜けてます。ナサニエルもいい性格(笑)のままどんどん突っ走ってます。
    そんで最後はわたしの想像した理想の終わり方をしたのでまんぞく!

    一度できあがった体制は、価値観も植え付けてしまっている。変えたり、ましてや覆したりするのは本当に時間がかかるやろう。
    それに、大英帝国の時代が終わっても、次の大国が現れることをわたしたちはすでに知っている。ラストのキティのつぶやきは、そんなループから抜け出せない、繰り返してしまう、終わらないってことを物語ってるんだろーな。
    でもわたしは、ナサニエル的にはハッピーエンドやと思っているよ。そのまま(ヒールな性格のまま)突っ走ってしまってもよかったかもやけど、それやとバーティミアスがかわいそうやけん、これでいいや。児童書なんだし、すっきりとした読後がいいしね!

    フェイキアールのとこだけはちょっと物足りんかった…。大好きなコンビやったので、もっと感慨深いきもちにさせてくれよう、あっさりしすぎやーって思ったけど、それを引いても余るくらい楽しませてもらいました。文庫出んのかな…

  • 二巻のナサニエルのあまりの明確の悪さに読み進めるのも嫌になった。でも、でも、三巻までよみきってほんまによかった。ラスト悲しくて納得いかんくて、何回も読み直した。この結末は他ではありえないほどの潔さ。この結末だからこそ何年たっても衝撃は忘れられない

  • バーティミアスとナサニエル、そしてキティ

    三人が三人ともぎりぎりで
    あいかわらず皮肉っぽくて強がるくせに
    怒鳴りあうみたいに 相手を気にしてる。

    プトレマイオスの姿を取り続ける理由

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著者プロフィール

イギリス、ベッドフォード生まれ。7歳から物語を書き始める。子どもの本の編集者をしながら自分でも執筆。「バーティミアス」三部作は世界的なベストセラーになる。著書に『勇者の谷』(理論社)、「ロックウッド除霊探偵局」シリーズ(小学館)などがある。現在は家族とともにハードフォードシャーに暮らしている。

「2021年 『スカーレットとブラウン あぶないダークヒーロー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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