- Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
- / ISBN・EAN: 9784763196804
感想・レビュー・書評
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(感想)人は捨てるときに成長する、というフレーズが心に残った。どんどん捨てていきたい。
(ここがよかった!)
・千円札を拾うと、目線が下がり他のものが見えなくなる
・「成長」とは身につけることではなく、捨てること
・成長とは「自分を捨てる勇気」
成長できる人とは、「間違った階段を上らなかった人」ではない。
「間違えたと気づいた瞬間に躊躇せず今いる階段から飛び降りることができた人。」知識、経験を身につけることではなく、捨てたとき。リセット。
・いやな顧客は断る
「自分の気に入らない客」、「うるさい客」は自分のやる気、利益、時間を奪う。しかも「儲からない」
・優良すぎる顧客を作らない
いなくなったら困る顧客に頼りすぎない。要求を断れなくなる。顧客全体の30%が常に入れ替わっている状態がよい。
永久に売れる商品はない=永久に買ってくれる顧客もいない
・価値のあるお金の使い方
歴史、気持の重さではなく「効果の高さ」1000万をどう使うのがベストか。(苦労して貯めた、楽に貯めたは問題ではない)
・「お金を使う」というのは一つのスキル。
・リスクが怖くて投資ができない人に会社の経営は不可能
・投資効率を生み出す可能性があるのは人材、情報、ブランド。この3つに投資する。
・日々がんばるのは人生を楽しくするため。電車が嫌いならタクシーに乗る、のもよい。
・通帳の数字は「何かをすることのできる権利」権利は使わなくては意味がない。豊かな人はもてる権利を十二分に使っている人。
・生きていく上で必要なもの≠お金=必要なときに必要なお金を作り出すことのできる能力を身につけること
・経営者は即決することが大切
・やるかやらないか、新しいものであればやる
→「やる」より「やめる」のほうが難しい。現状を変える恐怖があるから。
「やる」は今に何かが加わるだけだが「やめる」今持っているものを捨てることだから
・「本質」と「トレンド」を見分ける
武士「ちょんまげ、刀」→あの時代の「トレンド」
「潔い生きざま」→「本質」
人を「サムライ」と呼ぶとき、刀やちょんまげをしている人ではなくて「武士の本質」を受け継いでいる人を指す。守るべき伝統や文化はそういう「本質」の方。
ビジネスにおいて社名や事業内容は「トレンド」であって、しっかり利益をうむビジネスをして家族が豊かで幸せに暮らすことが「本質」である。
・勧められる服を着る
自分で今の自分に似合うと思う服を着るのではなく、オシャレな服の方に自分を合わせるのも大事。ビジネスでは「自分が間違っていない」というフィルターは時にじゃまになる。
・全てを捨てる
成長の妨げにならないよう「例外なく全てを捨てる覚悟をもつようにする」詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
世の中にある価値観をわかりやすく否定しつつ、成長したいなら持つべき価値観を教えてくれる本だと思う。
個人的に自分の価値観を変えてくれる部分が多くある内容だったと思うが、ちょっと時期尚早だった気もする。
見識を深めた時に読み返して、理解が出来た時に成長を感じられる様な、現在地を教えてくれる本になる気がする。これがバイブルってやつなのかなぁ。 -
一般的な常識やこれまでの自分の考えように執着せず、いかに「変化」をしていくか。過去の自分をいかに「捨てる」ことができるか。それが大切だと様々な例を紹介しながら説いている。 「顧客の1割は断ると決めている」や「自分でできることは自分でしない」など、目新しい意見ではあるが、理にかなっているか怪しいと感じるものがいくつか。 また、内容が良いものもあったが、決めつけのような表現が多かったのが気になってしまった。 特に最後の一文… 個人的にはいらないと思った。
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成長できる人は間違った階段を登らなかった人ではない。間違えたと気づいた瞬間に、躊躇せずに今いる階段から飛び降りることができた人なのだ。例えば現場の社員から係長になり課長になり部長になっていく時、一見するとキャリアを積み重ねているように見えるが、本当は立場が変わるたびにリセットしなければ、役職にふさわしい成長は望めない。
日本はこれまでアメリカお手本に1人量を追求することで成長してきた。しかしその延長線上に文化は無い。その事はアメリカの食事を見てみるとよくわかる。今世界で1番お金持ちの国アメリカの食事は、世界一まずい。それはこの国の価値の判断基準が、まだ文化ではなく公立であることを物語っている。
決断と判断は似ているが決定的に違う点がある。それは判断には正解があるが、決断には正解がないと言うことだ。メリットとデメリットを考えメリットの多い方を取ると言うのは、決断ではなく判断である。メリットもデメリットも同じでどちらを選べばいいかわからない時、そういう状態で下すものこそが「決断」なのだ -
・「常識とは、十八歳までに身につけた偏見のコレクションのことをいう」(アインシュタイン)
・何を「勤勉」と言い、どういうことを「努力」と言うのかという「言葉の定義」が昔と今では違っている
・自分の能力を本当に信じているなら、「オレはこの程度ではない」とおもっているはずである。
・成長とは「自分を捨てる勇気」と言ってもいい。
・どんな投資でも、一手先の戦略よりも、三手先で回収する戦略のほうが、勝率が上がって、リターンも大きくなる。
・自分の人生を納得できるものにするためには、常識や、他人や会社の基準に惑わされない自分自身の「軸」が必要なのである。
・人間は執着するのもが少なければ少ないほど、楽に生きることができる。
・どんな人生の、どんな状況においても、私たちはリスクと無縁ではいられないのである。
・人生において最も大きなリスク。それは、周囲の人の常識に流されて、本当のリスクを自覚しないまま生きていくことだ。
2021.4.30 -
とても前向きになれる本です。
1つの事に対して両極端の考え方を、色々なバリエーションで次々と紹介してくれています。
多くの人が思い描き、選ぶ方とは別の道にある魅力をたっぷりと語ってくれていて、勇気づけられたり、挑戦する意欲の湧いてくるパワー溢れる1冊です。 -
著者の会社はリーマンショックと社員の給料を上げたことにより倒産した。しかし、マーケティングや「チーズはどこ」「ダメな自分を救う本」等の自己啓発の要素が網羅されている面白い成功哲学であると思う。
なぜ千円札を拾ってはいけないのか?
千円札を拾うことで視野が狭くなる。
目先のことしか見えなくなり長期的・大局的な視野がなくなる。
その結果より良いものに気づかなくなる。
大切にすべき本質(目的・ゴール)を見極める。
成長とは変化すること。変化するとは何かを捨てること。怖いけど。
慣れたやり方や環境・安定を捨てる勇気が必要。
成長とは自分を捨てる勇気。
成長できる人は間違った階段を登らなかった人ではない。
間違いだと気付いた瞬間に躊躇せずに今いる階段から飛び降りることができた人。
降りられない人は 自分を正当化する言い訳をしているだけ。降りられるように事前に「ここまで」という基準をつくる。
仕事のやり方を劇的に変える方法は深く考えることであり、 考える時間が必要。
短期的にみると、得するようなことを捨てることでより大きな利益に目を向けることができる。
3手先を見据える。
お金は実際に使わないとうまく使えるようにはならない。 失敗して失敗から学ぶことで、上手なお金の使い方を学ぶ。
お金というのは 本来ただの共通概念、あるいはツール。
お金が持つエピソード ではなく、効果の高さで使い方を決める。
必要以上にお金が持つ歴史に思い入れしない。例(苦労したお金は大切に)
足りない時にする補充はマイナスの穴埋め。 プラスの戦略ではない。
「贅沢」「もったいない」「無駄」 といった基準 は人によって違う。自分の軸をもつ。自分が価値を感じられる使い方をする。
文化というものは 数や量ではなく質。( 数値化できない) 大切なのは世間の価値ではなく自分にとっての価値。
お金には上手な使い方があっても正しい使い方はない。人によって価値がちがうから。
どんなことにもリスクがある。変わらないということが 一番のリスク。
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経営者としての思いを綴ったもの。
タイトルの「千円札は拾うな」にそれ程大きな意味はない。「安田佳生の経営論」みたいな方がしっくりくるかと思います。
一部に考えを異にする所もあるが、多くの部分で「もっとも」と肯ける内容が続く。ただ、この手の本を書くにはまだ若すぎるのでは?と思ったりする。自信に満ちた表現が続くのは羨ましい限りだが、実際にはそうもいかない事もあるだろう。そこら辺の色々な悩みや経験を経てからだと、もっと読者を惹きつける味(文化)が増していただろうにと思う。
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目先の小さな成功は捨て、その裏にある大きな成功をつかむことが大事。変わることは難しく躊躇することが多いが、捨てるものを増やすことで大きな成長をすることが可能になる。
・捨てられるものの量が成長の度合いを決める
・投資額が大きくなれば勝率が上がる
・答えを先に決めておき、判断を早くする