- Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
- / ISBN・EAN: 9784781670829
作品紹介・あらすじ
あなたはなぜモテないのか。それは、あなたがキモチワルいからです―。数ある「モテ本」のなかで異彩を放ち、各方面で話題を呼んだ名著(1998年刊)が大幅加筆修正のうえ再登場!「なぜモテたいのか」「どんなふうにモテたいのか」モテを極めるには、こうした問いからスタートし、自分を知ることである。テクニックを超えた「モテ」の本質に迫る!巻末に気鋭の哲学者・國分功一郎氏との対談を収録。
感想・レビュー・書評
-
「なぜモテないかというと、それは、あなたがキモチワルいからでしょう」
千野帽子さんの『物語は人生を救うのか』を拝読していたら、‘僕の人生を変えた本’としてAV監督の二村ヒトシさんの『なぜあなたは「愛してくれない人」を好きになるのか』を挙げられていた。(本で人生変えたって、ほんとにあるんだー)と興味を持ち、ちょっと恥ずかしいけど読んでみたら、心をえぐる大ヒット。
男性向けであるこちらも読んでみた。面白かった。
モテ本をそのまま丸暗記して、そのまま実践しちゃうような人はキモチワルイよ、と最初の方に書いてあります。
では、この本はなんなのか。
まず、あなたはなぜ、モテたいのか?から始まります。
とにかく、モテたい、モテたいと考えている読者は、ここでふと自分を見つめることになりますーーー。
理論的で、ちゃんと相手の女の子の事も考えている感じがして、好感のもてる文章でした。
レビュー冒頭の言葉にハッとしたひとには「役に立つ」本になるかもしれません。わたしもハッとしました。(苦笑)
「俺って、全然気持ち悪くないよ。でもモテないんだよ」という人も、どうぞ。
解説は社会学者の上野千鶴子さん。
文庫版のための特別対談には哲学者の國分功一郎さん。
第五章のモテてみた後で考えたこと。での二村さんの言葉。
‘子どもであることのほうが変化の余地があって、大人になっちゃうと人間が硬直するんじゃないかと考えがちだが、そんなことはない。
子どもでありつづけるほうが「がんこ」で「自分を守っている」のである。
大人だということは「もう、そんなに長い時間は残ってないんだから、なるべく他人を幸せにしよう」ということだ。’
うーん、素敵!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
あなたはなぜモテないのか。それは、あなたがキモチワルいからです―。
なぜキモチワルいのか。こういう本を読んでいること自体が自意識過剰でキモチワルいのです。。。
とあるお兄さんからのお薦めで手に取りました。男性向け、それもモテない男性向けの本のようです。。。
バレンタイン前に私はいったい何を読んでいるのか、、
男性が女性を恋愛対象あるいは性的対象としてジャッジする場合の基準も人それぞれなのでしょうが、女性というのはなかなか(時に男性以上に)シビアです。
ありのままの自分でいたら、宇宙人の美少女(ラムちゃん)に熱烈に愛されちゃって困るぜ!みたいな奇跡を夢見て偉そうにしている男性は概ね対象外にされてしまいます。
でもこれ、女性だって完全に受け身で白馬の王子様をどこかで待ってたりしちゃうからお互いさまですね。
モテるモテないというより、コミュニケーション力がなにより大事だなぁ。
気づかない間に誰かを不快にさせてしまったりしないように、人のふりみて我がふり直せ、で頑張りたいと思います。-
この本は、最高のモテ本ですよね。
でも、立派なコミュニケーション論を
説いている名著と個人的に感じています!この本は、最高のモテ本ですよね。
でも、立派なコミュニケーション論を
説いている名著と個人的に感じています!2014/03/13 -
ヒョードルさん
コメント&花丸、ありがとうございます。
著者の二村さんについて全く知らなかったのですが、その方面では有名な方のようで...ヒョードルさん
コメント&花丸、ありがとうございます。
著者の二村さんについて全く知らなかったのですが、その方面では有名な方のようで。。
そう、モテるのにコミュニケーションができない人ってあまりいないですもんね。
キモチワルいと思われないよう、正しいコミュニケーション力を身につけたいと思います。
2014/03/17
-
-
モテるための実践的なアドバイスも書いてあるけど単純に読みものとして面白かったなぁ笑
あなたにとってモテるとは?
あなたは本当にモテたいのか?
どんな相手にモテたいのか?
どういう風にモテたいのか?
こうやって自己分析するのが大事らしい
恋愛も就活と同じだ!-
読書の王子様さん
これ、すごい作品ですねww
ものすごい直球ですね。
もう、タイトルから男しか買わないような気がします(笑)読書の王子様さん
これ、すごい作品ですねww
ものすごい直球ですね。
もう、タイトルから男しか買わないような気がします(笑)2022/07/17 -
Manideさんコメントありがとうございます!
男でモテたくない人はいないですもんねw
内容も直球だったので刺さる言葉も多かったです!Manideさんコメントありがとうございます!
男でモテたくない人はいないですもんねw
内容も直球だったので刺さる言葉も多かったです!2022/07/20
-
-
モテない理由?
気持ち悪いから…
冒頭で始まるこの文句から
引き込まれるように展開。
どのようになりたいか?
どのようにモテたいか?
まずは自分を知る
そんな、ところでしょうか。
一番納得したのは、
相手の土俵に立つ。
そこに乗れないと、相手にされない。
比較的読みやすかったが、
イマイチ腑に落ちなかったのは、
俺はそんなにキモくないからだ笑
ってことにしておこう。
(著者は、これを気持ち悪いといっている) -
なぜもてないかというと それはあなたがキモチワルイからでしょう
-
ずっと書店に行ってタイトルだけ見て気になってた本で
最近読書を始めて、自分が読んでるジャンルとはちょっと違うので、休憩程度に読もうと思ったらめっちゃ考えさせられる一冊でした。
タイトルの名前がストレートだったりや著者がAVの監督だけど、内容はめっちゃ深いです。
共感できる部分が本当に多い本で、恋愛だけにとどまらず色んなことに対して変換して言える部分も多い作品だと感じました。
その中で特に『自分をキモチワルくないって保証して欲しい』ってとこと
『男が求める女性のベースになってるのは自分の中の女性像がある』ってところはすごい刺激を受けました。
ただこの本がマニュアル本に収まらないのは第5章で著者のその後が書かれてるのと対談で学者と哲学的観点からこの本を分析してる部分があってその部分を読んでもっとモテるという事に関して考えさせられました。
自分なりに今この本について解釈すると、キモチワルイ人から脱却して自分と同じ土俵の人にバカやったりとか自分のなかのスーパー戦隊が入れ替わり立ち替わりで誰を口説いたとしてもその行為の本質はお互いの心の穴を刺激するということなんだと思います。それがハマるかハマらないかってとこだけなんだろうなと
ただこんなこと書いてても相手の立場に立ったらとかまぁ色々と考えさせられるんやけど・・・
まぁどうであれ自分の「居場所」持って生きてたらいつかはモテるんじゃないんかとも思うんやけど・・・
とりあえずモテたい人、モテてる人読み手の状況によって色んな解釈のできる面白い哲学書?だなと思いました。 -
ランキングから皆さんのレビューを見て、女の私が見ても面白そうだなと思い購入。
二時間ほどで読了。その間、「あたしって気持ち悪い!」と叫んだこと数回。(家で良かった…)
まさに、1番かんじ悪いかなり頭の悪いバカにぴったり。プライドが高く自信がなく自意識過剰。
そんな私がどうすれば感じのいいバカになれるか、ヒントもいっぱい。
ただ単に小手先だけの『モテる』ための小細工が書かれたようなモテ本とはわけが違う。
自分の人生をもっと豊かに、もっと楽しく、そのためには自己分析から自分を認め、自己改革!
この本に出会えて良かった!
何度でも読み返したい本です。-
「感じのいいバカになれるか」
ふ~ん、莫迦って言うのは「素直」ってコトなのかな?「依怙地」じゃ嫌われるものね。この本は全然知らなかったのです...「感じのいいバカになれるか」
ふ~ん、莫迦って言うのは「素直」ってコトなのかな?「依怙地」じゃ嫌われるものね。この本は全然知らなかったのですが、パっと見、表紙が女の子だから、女性が読む本かと思いました。。。
「すべてはモテるためである」此のタイトルは面白いけど、「モテる」より、望む一人を「射止める」ための方が本筋だと思う(それは、私の頭が古くて固いからかな?)。。。2013/02/26
-
-
互いの心に開いた穴を、塞ぐための方法。
過剰な自意識に苛まれる中で、いつのまにか身動きが取れなくなって、どこにも行けなくなってしまった。
キモチワルい、という言葉は、あまりに暴力的で、あまりに破壊的で、だからこそ、その言葉を恐れる心は、果てしなく大きくなっていったのだった。
モテるということは、自分のことを誰かに受け入れてもらうこと、そして、キモチワルくないよと目の前のその人に保証してもらうこと。
そうすると、モテたいという心の動きは、沢山の異性と仲良くなりたいということよりも、むしろ、ただ愛されたいという気持ちを言い換えたものに過ぎないんじゃないか。
社会学者の上野千鶴子が解説文を寄せ、哲学者の國分功一郎が対談で語り合う。
モテるためのマニュアル本に、どうして彼女/彼が興味を惹かれたのか、その疑問は、この本を読み通すうちに、きっと解けてなくなるに違いない。
「てことは「モテたい」が「恋されたい」じゃなくて「愛されたい」だと気がついた人はですね、じつは「ちゃんと他人を愛する能力」を有するのだ。
それを認めて「愛することによって自分が変わるのを、恐れない」のが、つまり「大人になる」ということじゃないだろうか。
(…)
大人だということは「もう、そんなに長い時間は残ってないんだから、なるべく他人を幸せにしよう」と考えることだ」(P.208-209) -
「あなたはなぜモテないのか。それはあなたがキモチワルイからです」
ぶったまげした…
あの上野千鶴子様までもが解説で本書の内容については称えておられます。
モテ本としてだけでなく、コミニケーション論としても秀逸です。
でわ何故、我々が女性にモテたいと思うのか。他人から「あなたは、そんなにキモチワルくないよ」って保証してほしいから。という考察に感動さえしてしまいました。