蚊がいる (ダ・ヴィンチブックス)

著者 :
  • KADOKAWA/メディアファクトリー
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本棚登録 : 978
感想 : 139
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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784840154307

感想・レビュー・書評

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  • 自意識過剰なのに自己評価は底を尽き、社会性があちこちぽろぽろ欠落しているほむほむはわたしのスーパースターだなと思いました。
    面白かった!

  • あいかわらずの穂村さん、と思って読み始めたけど、なんかちがう。なんだろう、感覚が自分と微妙にずれてきてるのを感じてしまった。穂村さんの感性がおもしろかったので、そこがずれてしまうともう読み進めない。
    巻末の又吉さんとの対談がなかったら、買わなかったなぁ。

  • 穂村さん大好きです。間違いないです。
    共感だらけ。
    楽しすぎる1冊でした。

  • ほむほむ、相も変わらずでなによりです。
    奥さまエピソードもほほえましいです。正直ちょっぴりジェラシーです。
    うううん、これは伝わらぬメッセージ。内気のくるくるが、ここそこに渦巻く。

  • 渋谷のマクドナルドで読んでいたとき、外国の方が「おっ」という顔で見られたくらい鮮やかなジャポニスムを感じる横尾忠則氏の装丁。

    以前ほむほむさんの何かの文章を読んだとき、強烈に共鳴した。
    日常感じていても自分ならあえて文章にしないようなことを活字にしていて、やられた、とおもった。

    この本にもところどころ深く共感を覚える部分や、鋭くついているなと感じる部分や、このような考え方もあるのだなという部分が多々あったが、1番笑ったのが対談の中にでてくる又吉さんのエピソードだったのが残念だ。

  • 沢山の数字にまみれてもがいた時間がそのままテストの点数に繋がるんだ」。私は愕然とした。世界の秘密を知ってしまった気分。でも、もがく苦しさに打ち勝つことができないために結局成績は上がらない。
    「押したらこいつの心臓が止まるボタン」が手の中にあったら即押す。 今日もランダムにジェントルな振る舞いを繰り返す。
    気づけば、いつの間にかまわしを締められて、土俵に上げられて、相撲を取らないと許されない状況になっている。僕は相撲取りたくないですから、と云えるような雰囲気ではない。そんな選択は人間としてあり得ないのだ。これが何十倍にも増幅されたのが「戦争」なんじゃないの、とふと思う。こわい、こわいね、おじいちゃん、と心の中で亡き祖父に問いかけながら、私はきらきらの涙目に向かって必死に言葉を探していた。まったなし。
    なのに、どうして保存用が別にあったら、これは味と思えるんだろう。わからない。けど、わかる。弱虫。
    我に「どうせ死ぬ」パワーを与えよ。万年筆の凹みにびくびくしない熱い心を。
    他のひとはどうなんだろう。みんなも普通の大変さの地獄を味わているのか。

  • 我に「どうせ死ぬ」パワーを与えよ。万年筆の凹みにびくびくしない熱い心を。
    他の仕事は何もせずに謎の大穴をひとつ掘った男
    「押したらこいつの心臓が止まるボタン」が手のなかにあったら即押す。そんな心の持ち主が運んだお寿司は不味かったんじゃないか。それとも寿司は寿司なのか。

  • タイトルと装丁の連動が好み。
    なかの文章とのギャップはあるけど。(笑。
    奥様の存在のおかげか
    ほかの本のホムラさんよか安定してる気がす。

  • 君が代が57577になっているって、
    知らなかった。

  • ただならぬオーラを発する表紙。
    ページをめくると「ブックデザイン=横尾忠則」とあって納得。

    内容はあいかわらずで、世の中と自分の「ズレ」に関するもの多いけど
    いつも以上におもしろく感じた。なんでズレてしまうのかが、いつもより深く
    書いてあるからかもしれない。(特に「蚊がいる」の章)
    何気ない感覚を文章にするのもすごいけど、その文章がとてもきれいな
    起承転結でまとまっているのもすばらしい。

    巻末にピース又吉との対談が収録されているのも得した気分。
    図書館で借りて読んだけど、これは手元に置いておきたい。

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著者プロフィール

穂村 弘(ほむら・ひろし):1962年北海道生まれ。歌人。1990年に歌集『シンジケート』でデビュー。短歌にとどまることなく、エッセイや評論、絵本、翻訳など広く活躍中。著書に『手紙魔まみ、夏の引越し(ウサギ連れ)』、『ラインマーカーズ』、『世界音痴』『もうおうちへかえりましょう』『絶叫委員会』『にょっ記』『野良猫を尊敬した日』『短歌のガチャポン』など多数。2008年、短歌評論集『短歌の友人』で伊藤整文学賞、2017年、エッセイ集『鳥肌が』で講談社エッセイ賞、2018年、歌集『水中翼船炎上中』で若山牧水賞を受賞。

「2023年 『彗星交叉点』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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