- そして、バトンは渡された
- 瀬尾まいこ
- 文藝春秋 / 2018年2月22日発売
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森宮優子、十七歳。 「私には父親が三人、母親が二人いる。 家族の形態は、十七年間で七回も変わった。 でも、全然不幸ではないのだ。」 身近な人が愛おしくなる、著者会心の感動作
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数年ぶりの五つ星!
とにかく温かな読後感がたまらない。「身近な人が愛おしくなる」という帯に惹かれて買ってみたけれど、こんなにアタリだとは。
五つ星は、ただ面白いだけでなく、目が覚めるような発見や、もう一度読んでみたい、という本につけたくなる。
現実はこんなに愛にあふれていることは奇跡みたいなものだと思うけれど、自分もこの登場人物の一人でありたいと思えるほどに、みんながみんなのやり方で、子どもを愛している。それが不自然でも偽善でもない空気感が素晴らしい。
できるなら、ずっと浸っていたい。
最後の最後まで、嫌みも苦みもなく、いつまでもこの世界にいたい、読み終わりたくないと思える素敵なお話だった。
瀬尾まいこさんは、もっとライトでただ温かいだけのイメージだったけど、深みが加わった印象に変化だ。
2018年4月25日
36歳未婚女性、古倉恵子。大学卒業後も就職せず、コンビニのバイトは18年目。これまで彼氏なし。日々食べるのはコンビニ食、夢の中でもコンビニのレジを打ち、清潔なコンビニの風景と「いらっしゃいませ!」の掛け声が、毎日の安らかな眠りをもたらしてくれる。
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だいぶ前から話題になっていた本。
軽めでサラッと読める内容だった。
主人公の特殊さが自分にないので、そこが興味深くて読み進めてしまう。
途中で出てくる婚活目的の新入り男性の気持ち悪さがザラッとしたが、結末があっぱれ。タイトルのコンビニ人間ってそういうことなのね。という納得感。
ありえないような、ありえるような、現実に近い知らない世界をのぞけたようで面白かった。
2018年4月25日
鏡の世界で謎を追う不登校児 大人と子どもの目が共存する救いの物語
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本屋大賞にノミネートされたり、ダヴィンチやブランチの王様でも話題になりすぎて、逆に期待を持たずに読んだ一冊。
中学生の不登校の話なんて、アラフォーの自分には遠いよなと思いながら。
ただ、読めば読むほど引き込まれていくのは書評通り!
ストーリーを超えた波を与えてくれるのは
辻村さんならではのかもしれない。
大げさないじめではなく、でも不登校になってしまう主人公の心の動きがここまで共感できるのは、文才力なんだろう。
孤城の秘密がすべて明かされていく終盤は驚きの連続。まさに一気読みしたくなる。そんな本に久しぶりに出会った。
救いや救われる、というキレイゴトにはハマらなかったけども「こうきたか!!」感が強くて、読んでいてとても面白い一冊だった。
2018年3月13日
- 家族ほど笑えるものはない
- カフカヤマモト
- KADOKAWA / 2017年3月9日発売
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子育ての疲れもイライラも思わず吹っ飛ぶ、見れば見るほど笑えてクセになるイラストや一言日記。
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何気ない日常を残した読みやすさ満点のコミック?エッセイ。
イライラすることももちろんあるけど
根本にある愛おしさが伝わってくる。
何より子育て中としては共感力が半端ない!!!
自分の子育ても、なんとかこういう形にして残せたら素敵なのに!!!!
客観的に残そうとすれば、毎日はもっとイライラせずに笑って過ごせそう。
2018年3月13日
ピアノの調律に魅せられた一人の青年が調律師として成長する姿を温かく静謐な筆致で綴った長編小説。
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もうまさに、本紹介通りの静謐な物語。
ストーリーにアップダウンや起承転結があるわけではなく
一人の青年の成長を、美しく平坦な文章で淡々と表していく。
読後感もよかったけれど、
今の私には少し退屈だったな。
音楽やピアノに興味のある人にはハマるのかもしれない。
2018年2月18日
- みんなのお弁当暮らし日記: こんなの食べたい!作ってあげたい!
- SE編集部
- 翔泳社 / 2017年3月1日発売
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レシピ集ではなく、インスタグラマーさんとブロガーさん24人による、お弁当写真日記。
ただ眺めているだけでも幸せな気分になる1冊。
レシピじゃなくて、こんな本が見たかった。
みんな、品数が多かったり、彩りが豊かだったり、
こだわりがあったりと面白い!
私も自分なりに工夫したお弁当を作りたいな。
特に夫にも。
2018年1月20日
- 両立どころの騒ぎじゃない。 男児2人を育てる母ちゃんドクターのフルスロットルな24時間
- 須藤暁子
- KADOKAWA / 2017年11月25日発売
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母ちゃんドクターの「笑える」「泣ける」子育てエッセイ最新刊。
■朝着替えをする前に敵が無数に現れる
■出勤前は母ちゃんの反省タイム
■私、仕事やめますといった日
■やめられるなら夫に感謝。続けられるなら家族と職場に感謝
■子どものしつこさに負けるな
■寝る前は大運動会 ・・・ほか。
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飾らない日常生活の数々に、
共感と尊敬を覚える1冊。
男の子2人って、すごいんだな、と。
筆者の暴言や横暴も、その後の反省も、
手に取るように浮かんで、こちらもしんどくなるくらい。
でもこうやって本を書いて、
自分の勉強もして、
時間を捻出してるのはすごすぎる!
何事も、自分のことも、家族のことも、
あきらめないって大切だ。
最初からセーブせずに、
一度壊れるくらいぶつかってみることもありなのかも、
と、
「無理しなさんな、私」という
本のメッセージとは逆の感想を抱いてしまった私。
2018年1月20日
- 上の子下の子、きょうだい子育て: 赤ちゃんがえり・やきもち・きょうだいげんか 34人のママの質問に答える (プチタンファンブックス)
- プチタンファン編集部
- 婦人生活社 / 2000年9月1日発売
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ママの声の声に応える形で、
兄弟との接し方のポイントや悩み相談に乗っている内容。
特に具体的な解決法はなく、
なぜそうなるのか、なぜそうするのかという
原因部分の解説が多かった。
参考にするには、具体案が少なかったが、
兄弟の問題の例が多く、
「あーそれ分かる」という共感を得るにはいい本かも。
2018年1月20日
- 服を買うなら、捨てなさい
- 地曳いく子
- 宝島社 / 2015年2月23日発売
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本書で紹介するのは、そんな「少ない服で素敵にみせる」強いワードローブの作り方です。
キャリア30年超のスタイリスト地曳いく子(旧姓・渡辺いく子)が、
今すぐ捨てるべき服と、残すべき服を、分かりやすく指南します。
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少ない服で素敵に見えたら…と手に取ってみたけれど
本気のおしゃれさん向けの本だった。
「ワンシーズンで、最低トップス10着、ボトムス3〜4着くらいあれば大丈夫!」と言われても、私の3軍まで合わせてもやっとそのくらいの数…。
「ファストファッションはワンシーズンものとして上手く使う」と言われても、もう5年は着てるものもある…。
「靴にはお金をかけて。5〜10万」なんて無理。
と言った感じ。
普通のお小遣いの主婦には厳しいものがある内容だった。
ただ、「気分のあがる服を着る」「一軍しか着ない」「気に入った似合うコーディネートは週何回でも」といった部分なんかは参考になりました。
2017年12月10日
男たちから次々に金を奪った末、三件の殺害容疑で逮捕された女、梶井真奈子。世間を賑わせたのは、彼女の決して若くも美しくもない容姿だった。週刊誌で働く30代の女性記者・里佳は、梶井への取材を重ねるうち、欲望に忠実な彼女の言動に振り回されるようになっていく。濃厚なコクと鮮烈な舌触りで著者の新境地を開く、圧倒的長編小説。
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アッコさんシリーズの軽快な感じではなく
ナイルパーチのような、
女性の重い部分を描いた作品。
読むほどに暗い気分にはなるが、主人公の気持ちもわからなくはない、という共感は、作者が上手だからだろうか。
2017年12月10日
- この嘘がばれないうちに
- 川口俊和
- サンマーク出版 / 2017年3月13日発売
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愛する人を思う気持ちが生み出した、
不器用で優しい4つの「嘘」。
「過去にいられるのは、コーヒーが冷めるまでの間だけ」の続編。
第1話 22年前に亡くなった親友に会いに行く男の話
第2話 母親の葬儀に出られなかった息子の話
第3話 結婚できなかった恋人に会いに行く男の話
第4話 妻にプレゼントを渡しに行く老刑事の話
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前回の「コーヒーが冷めないうちに」よりも数段よかった。
それは、物語自体がよかったというよりは、
親子や夫婦の話で、共感できる部分が増えたからのように思う。
久しぶりに、本で大泣きをしてしまった。
2017年12月10日
- コーヒーが冷めないうちに
- 川口俊和
- サンマーク出版 / 2015年12月4日発売
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とある街の、とある喫茶店の
とある座席には不思議な都市伝説があった
その席に座ると、望んだとおりの時間に戻れるという
第1話「恋人」結婚を考えていた彼氏と別れた女の話
第2話「夫婦」記憶が消えていく男と看護師の話
第3話「姉妹」家出した姉とよく食べる妹の話
第4話「親子」この喫茶店で働く妊婦の話
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コンセプトは面白く、コーヒーが好きな私にとっては
とても手に取りやすい本。
内容もほどほどだけど、
先が読める部分もあり、わざとらしい部分もあり、
予想外の満足が得られるほどではなかった。
2017年12月10日
卵、肉、乳製品なしでも無理なく続けられる、豆、野菜、ちょっと魚の私流バランスごはん。
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マクロビご飯の絵日記。オシャレで無理してる感じじゃなくて、素朴でおおざっぱにマクロビご飯を楽しんでいる感じが素敵な1冊。イラストも素朴で雰囲気にぴったり。
2017年1月21日
鎌倉の山のふもとにある、
小さな古い文房具屋さん「ツバキ文具店」。
店先では、主人の鳩子が、手紙の代書を請け負います。
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空気感がとても好みな小川糸さん。
今回も大好きなエッセンスだらけ。
生活を丁寧に送る主人公に、こだわりの文房具達、
ユニークなご近所さんとの交流や、過去を悔やむ主人公が迎える爽やかなラストなど。
私もこんな生活を送ったり自分の住む土地のお店や風景を愛して行きたいなと思った。
2017年1月17日
- syunkon日記 スターバックスで普通のコーヒーを頼む人を尊敬する件
- 山本ゆり
- 扶桑社 / 2016年11月24日発売
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ブログでファンになり、予約して取り寄せたサイン本。
ブログほどのハマリはなかったけれど、読んでて楽しくなるエッセイ集だった。後半は真面目な話も出て来て、共感できる部分も多くて。自分を良く見せたり繕ったりしていないところがとても好きで、本というより人柄にファンになった。
2017年1月17日
- 置かれた場所で咲きなさい
- 渡辺和子
- 幻冬舎 / 2012年4月25日発売
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想像通りの自己啓発本。
ノートルダム清心学園理事長が書いただけあって、清い文章で書かれている全編。言葉はどれも納得できるものばかりだけど、心にゆとりがあるときでないと、素直に受け止められないかも。どれも真面目でキレイで正論で。自分の心がぐじゃぐじゃになっているときは、まぶしさがしんどいかもしれない。
2017年1月17日
- 比べずにはいられない症候群
- 香山リカ
- すばる舎 / 2014年6月18日発売
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タイトルと精神科医の著書ということで期待して読んでみたけれど、がっかりな1冊。
「比べてしまうけれど、みんなが幸せとは限らないし、悩みは人それぞれだから、気にしてもしょうがない」ということに終止結論づけられていて、精神科医的な論理的な原因や解決法がまったくなかった。
私としては、比べてもしょうがないというのは分かってるから、それでも思わず比較してしまってマイナスになる気持ちをどうしたらいいか、解決法的なことを知りたかったけれど、残念だった。
2017年1月17日
- 自分を好きになる方法 (講談社文庫)
- 本谷有希子
- 講談社 / 2016年6月15日発売
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一人の女性の一生を、3歳、16歳、28歳、34歳、47歳、63歳のそれぞれ一日を描いた6編を連ねて構成する長編小説。
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タイトルと帯に惹かれて読んだけれど、
「自分を好きになる方法」は結局わからなくて
期待とのギャップが大きかった。
本谷さんらしい切り取り方なのかもしれないけれど
ベタな啓発を求めて読むものではなかった。
2017年1月17日
- アコさんの今日もごちそう日和
- 伊能勢敦子
- 産業編集センター / 2009年6月1日発売
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タイトルに惹かれて読んでみた1冊がヒット。
伊能勢さんの幼い頃からのエピソードを綴った食と家族にまつわるエッセイで、自然体の内容がとても気持ちがいい。
思わずタルタルたっぷりの海老フライやロールケーキを作りたくなる。
気持ちよく生きるためのヒントのようなものもあり
見栄を張ったり、肩肘を張ったりした生き方をしなくていいよと思い出させてくれる1冊でした。
2016年3月1日
- あまからカルテット (文春文庫 ゆ 9-2)
- 柚木麻子
- 文藝春秋 / 2013年11月8日発売
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2015年8月27日
2015年8月27日
- ナイルパーチの女子会
- 柚木麻子
- 文藝春秋 / 2015年3月28日発売
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2015年8月27日
2015年8月27日
- サクラ咲く (BOOK WITH YOU)
- 辻村深月
- 光文社 / 2012年3月17日発売
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2015年8月27日