この本は書店でタイトルを見た瞬間、大阪人なら買わねば。と作家名も何も確認せずに購入。ある一定年齢以上の関西人なら必ず知っているCM。京橋のレジャービル「グランシャトー」がモデルだとすぐにわかったからだ。
プロローグを読み始めてすぐに作品世界に吸い込まれ、最後まで読んで、再びプロローグに戻って読み、そのまま二周目を読んでしまうという、非常に奥が深い小説でした。
もう二度と戻らないゆったりとした時の流れと懐の深い昭和の空気感が文章からあふれてきます。そしてこの本を開くと、一定年齢以上の関西人なら必ず歌える「京橋は♪」で始まるあのCMソングが脳内で再生されます。主人公ルーの執着が悲しく切なく逞しく愛おしい。良い作品でした。

2023年9月26日

読書状況 読み終わった [2023年9月26日]
カテゴリ 文庫小説

介護は生易しいものじゃない。きれいごとでは済まされない。でも、なにかしらやりがいのある仕事なのかもしれない。サワちゃんは、無理やり押し掛け介護しながらも、介護の手は抜いていないのだ。それぞれのADL残存能力を見極め、QOL生活の質を落とさないように介護の工夫をしている。
決してきれいごとではない介護の世界を、一端だけでも知らしめるなかなかの内容だなと思った。だって、介護で小説なんて、そうそう書けないよな。
生きるってことは「きれい」な事ばかりではないという小説。最後の「マコト」のどんでんには驚きました。

2012年1月17日

読書状況 読み終わった [2012年1月17日]
カテゴリ 本・思想

小便はちびる。アルコール依存の上に女狂い。その上犯罪者。
という史上最悪のサンタ。あれだけ悪いことしてりゃ、天罰が下って当たり前だろという展開。
最後になって良心が目覚めるものの、「盗品」をプレゼントするとは…神経を疑う。あまり良い作品ではなかった。
がしかし、99%気に入らない作品でも1%の名場面はあるというのが私の持論である。皮肉にも、今作品中「最低」と感じた警察に追われながらも「盗品」のプレゼントを届けるためだけに暴走した場面がそれ。
私のもう一つの持論。「初めから極悪な人はいない」を刺激する場面だからだと思う。

2011年1月17日

読書状況 観終わった [2011年1月17日]
カテゴリ DVD

使者(ツナグ)とは今生きている人間が会いたいと願う死者との仲介をする人物のこと。ただし、生者も死者も一生に一度きりしか、その願いはかなえられない。一度死んだ誰かと会わせてもらったら一度生きた人間と会ってしまったら、二度と再び他の誰とも会うことはかなわなくなってしまう。
絵空事だ。文章もなんとなく甘い。
けれども、その設定は、どんな読者にとっても魅力的だと思う。
これが現実なら、すでに鬼籍に入ってしまった何人かの内の誰かに、私は尋ねてみたい訴えてみたいことがある。
しかし、そうしてしまうことによって、あるいは知らなくてもよかった。会わなければよかった。と悔やむことになる場合もあるかもしれない。第一、知ってしまったところで、「死者」はともかく、「生者」のほうは、自分が「死者」になるまでの時間をとりあえずは生き続けなければならない。それなら、「死者」があの世に持って行ってしまったことまで「背負い込む」ことはないのではないだろうか…。
いやいや、そこまでしても「死者」に訊いてみたい切実な思いを抱えて生きている人も、この世にはたくさんいるに違いない。
できうるなら、自分がもし、そのどちら側かに立たなくてはならない日がもし来たとしても、どちらの答えにも流されたりしない人生を少なくともこれからは生きて行かなくてはならないのかなとも感じた。もともと誰にでも触れられたくない過去の一つや二つはあるだろうし、後悔のない人生なんて、そうそうないとは思うが、考えさせられる一冊ではあった。

2011年1月16日

読書状況 読み終わった [2011年1月16日]

ブロードウェイミュージカルの映画化作品。
ニューヨークの下町に住む「夢破れた芸術家」の卵達の生き様を描く。しかし単純な青春群像映画ではなく、現代アメリカに広く深く浸透しているHIVエイズと同性愛。そして麻薬中毒患者についてもオブラートなしで描かれている。
そこには、責任はどうあれ、自らの身がどんな病気に冒されようとも、自らの今がどんなに困窮していようとも、その人生を「生きる」という覚悟と選択をした一人一人のドラマがある。
人生という道を歩き始めたのなら、「お迎え」の来る時まで決して自らその道からリタイアしてはならない。と登場人物達は歌い続ける。成功ばかりが幸せというわけでもないのかもしれないと感じた。
 
個人的には「ブロードウェイ・ウィキッド」のエルファバ役の方が「モーリーン」で「コールドケース」刑事役の方がその同性愛彼女の「ジョアンヌ」役をしておられたので驚いた。

2011年1月14日

読書状況 観終わった [2011年1月14日]
カテゴリ DVD

登場人物の豪華さを差し引いても、なお余りある魅力とスパイスの効いた大人のラブコメディ。
Mrビーンで有名なローワンアトキンソン演じるデパート店員、最近ではハリーポッターと死の秘宝でスクリムジョールを演じたビルナイ演じる壊れたロッカーが、計らずとも間接的に坊やの告白の助太刀をする流れが特に気に入った。
欧米のクリスマスというのは、日本のなんちゃってクリスマスと違う大きな意義のある日なのだなぁと感じた。

2011年1月12日

読書状況 観終わった [2011年1月12日]
カテゴリ DVD

オムニバス形式のパロディ映画。アメリカ映画、テレビ番組にある程度精通していないと理解しずらいかもしれない。
往年の名俳優などがさりげなく、真面目にアホらしい場面を演じていて面白いのだが、万人受けする作品とは言えないので評価は「普通」私的には「殺し屋の中の殺し屋スター」ヘンリーシルバが「レポーター役」を演じている十話目が「ヒット!」NG集らしき特典映像で、「素の笑顔」らしきものまで拝めて個人的に「大満足」の作品でした。

2010年10月27日

読書状況 観終わった [2010年10月27日]
カテゴリ DVD

いわゆる「エクソシスト」物。なのだが、ゲームかアニメのような展開で、いまいちわからない場面が多い。外れだった。
とりあえず最後まで見たが、なんじゃこりゃ?という気持ち。
何で何で罰として生きるのに「進行性肺がん」を「サタン」が治してくれるの?

2010年10月27日

読書状況 観終わった [2010年10月27日]
カテゴリ DVD

特殊効果がすごいと聞いていたが…要するにホームビデオで撮影した映像が延々と続く。記録映像でつづった惨劇。なのだが…あまり好みではなかった。
爆発炎上後避難して通りに出た映像の後、びゅーんと「自由の女神」の首が道路に落ちてくる部分なんかアメリカの象徴をいとも簡単に「破壊」してしまう「テロ」っぽい印象あり。実は正体は「テロ」ではないのだが。
効果とはいえ気持ち悪くて吐きそうになった。内容でというより効果でというだけ。私には合わない映画でした。二度と見たくない。

2010年10月27日

読書状況 観終わった [2010年10月27日]
カテゴリ DVD

比較的新しい作品。汚染により大量発生した「ゾンビ」を特殊な首輪で飼いならしてお手伝いさんのように使うというストーリー。特殊な首輪に不具合が起こると「人間の肉を食らう」ゾンビに戻ってしまうので、笑うに笑えないドタバタの中にホラーなシーンが挿入されるというB級映画独特の匂いが「ぷんぷん」する映画。
正直、あまり面白いとは思えなかったが…。結末の「オチ」には「大いに納得」一応のカタルシスがありB級としてはそこそこ優秀な作品なのかもしれないと思った。

2010年10月4日

読書状況 観終わった [2010年10月4日]
カテゴリ DVD

パイレーツオブカリビアン三部作の最終編。もともとディズニーランドにあるアトラクションを映画化したところ大当たり。あれよあれよという間に続編ができ、アトラクション自体もこの映画仕様に変わってしまったという展開を生んだ映画。一作目からすべて観たが、最初はアトラクション生まれの映画なんか「おもろいんか」と半ば「なめて」鑑賞したところが、「完全娯楽」でなかなか「おもろい」映画だったので、三部作すべて鑑賞につながった。二作目「デッドマンズ」で登場した「ディビィジョーンズ」との死闘が面白い。お笑いどころはジョニーディップ演ずるジャツクスパロウが担当。意外とこれ「コメディ」とも取れるかもしれない。二作目最期のシーンで復活した「キャプテンバルボッサ」が今作では大活躍。狡猾だけど豪快でいて、少しは情けもある「海の男」を好演している。ただし、この作品三部作ながら、それぞれのつながり部分が意外と曖昧で、「ストーリー」を味わうというより「単純に楽しむ」という印象だった。言い換えれば「ハリポタ」「ロードオブザ」よりも「楽についていける」映画である。

2010年9月23日

読書状況 観終わった [2010年9月23日]
カテゴリ DVD

「指輪物語」を映画化した作品。一本につき約三時間が三部作の、大スペクタル映画。個々のキャストと演じる役者がが実に個性的。何年にも渡るシリーズ物として近いポジションにある「ハリーポッター」と比べると、この「ロードオブザリング」はぐっと「大人」の映画。比較にならないくらい壮大なシーンも多い。ただ、それゆえに物語に小回りがきかず、原作を知らない者が「?」と理解しにくい部分もまま見受けられた。
しかし、「権力」を掌握したいという欲求は、これほどまで人に過酷かつ残酷に善悪の選択を迫るものなのかと感じた。その中で、離れ離れで旅を続けても決して「裏切らぬ」友の存在が作り話だとしても「素晴らしい」第一部の冒頭、頼りないなと感じた「ガンタルフ」が途中からすべての者の「大いなる父」的存在に変わるところが個人的に面白かった。
ちまちましたことで「心騒がされる」ことの多い現代だが、たまにはこういう「スペクタル」な空想世界へ旅してみるのも悪くないな。

2010年9月21日

読書状況 観終わった [2010年9月21日]
カテゴリ DVD

どこまでも頑固な折れることをしないユダヤ系の高貴な老婦人「ディジー」と、差別の中を生き抜いてきた陽気な黒人ドライバー「ホーク」との心が通うまでを描いた作品。淡々とそれぞれの立場の生活が進んでいく。
派手な演出もなにもない。だが、人として生まれたからには必ず通る「老い」の道を実に「ドライ」に描ききっている。
老婦人宅に長年仕えた黒人メイド「アデラ」が亡くなった時の「お葬式」での「ゴスペル」が短時間ながら素晴らしい。
エンディング近くの「人生ってのはなんとかやっていくもの」だという「ホーク」の言葉が印象的。「最期を迎えるその日まで、いろいろあってもなんとかやっていくしかないんだな」と思った。

2010年9月15日

読書状況 観終わった [2010年9月15日]
カテゴリ DVD

アンソニーホプキンスが主役の「食肉猟奇殺人鬼」ハンニバルレクターを怪演FBI捜査官クラリススターリングをジョディフォスターが好演した「羊たちの沈黙」シリーズの続編。
「猟奇殺人鬼」ハンニバルレクターがどうして生まれたかを描いた作品。そう。当然だが、最初からハンニバルは「殺人鬼」ではなかったのだ。
妹思いの優しい兄が「モンスター」と化した瞬間が手に取るようにわかる作品。しかしながら、どれだけ非道なことをしても「殺されて」当然の「人間」には最初から「ならない」そういう「人非人」となるには、それだけの「理由」があるのだと思い知らされた。
それにしても「戦争」というのは、つくづく「心」をも「殺して」しまうものなのだなと痛感。とある一点の真実。それを知ってしまったことが彼を「モンスター」に変えた。「ハンニバル」が「吠えた」その瞬間が、物悲しい。

2010年9月14日

読書状況 観終わった [2010年9月14日]
カテゴリ DVD

全編を通して「血まみれ」なお話。無垢なベンジャミンパーカーと汚れたスゥイーニートッド同一人物のギャップが悲しい。
ジョニーデップの演じ分けも見事。
しかしながら、「復讐」する者はまた己にも同等の「しっぺ返し」というか「災い」「不幸」に見舞われるものだということが、「連鎖」的によくわかる作品。
ラストに流れるスゥイニートッドのおびただしい「血」は「復讐」ゆえに「最愛」の人物までも「己の手」にかけてしまった「涙」のように思えた。
この世には「ひどい」ことを平気でする人がいる。だがしかし、そんな人には「してきたことと同じようなひどい事」が「絶対にふりかかる」のだと「信じよう」そして、自分も「そんな人間」にならないように「戒め」としてこの作品を憶えておこう。そう思える作品だった。ミュージカルとして観るには「もうひとつ」な作品だった。

2010年9月7日

読書状況 観終わった [2010年9月7日]
カテゴリ DVD

なんやろな…物悲しい。
地球温暖化と高齢化が進むと、こんなことになるのだろうか?
いや違うな…これは現代の高齢者が抱えている「精神的孤独」を表現しているようにも思える。
第三者と決して共有できない想い出の海で日々この国の老人は「孤独」を満たしている。
ひょんなことから愛用のパイプを海に落としてしまい、アクアラングで海中へと潜る老人。記憶をたどる想い出の潜水となるのだが、その一番底で見つけた「ワイングラス」を拾い上げ、ディナーのワインを注ぐ姿に、なぜだか涙がこぼれてしまった。

2010年5月27日

読書状況 観終わった [2010年5月27日]

残念ながら、DVDイメージがなかった。この奇怪で不気味な「アダムスファミリー」子供のころ「輸入版アニメ」で見ていた。
魔女の系譜にあるお母さん。不気味なフランケンの執事。「まんま魔女」なおばあちゃん。ノーマルに見たら「変」な家族かもしれないが、そこここに、それぞれの家族に対する「愛」が感じられ、「家族運」に薄い私はこの作品の中にある「家族愛」に強烈に魅かれる。不気味でもいい「そこに愛」があるのなら…。作品中、「パート」に出た「母モーティシア」が子供に「ヘンデルとグレーテル」の読み聞かせをし最後には「魔女の苦しみを想像してみて」と言って子供を泣かせてしまうシーンが面白い。

2010年5月12日

読書状況 観終わった [2010年5月12日]
カテゴリ DVD
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安部夜郎の漫画をドラマ化した作品。深夜零時から朝七時頃まで「豚汁定食」とお酒のみで営業している食堂。人はそこを「深夜食堂」と呼ぶ。
漫画のほうは実写ドラマほどの人情味を感じないというより、もっとドライな感じだが、実写の役者がうまく、実に良い作品となっている。見ていると自分も、「深夜食堂」の常連で、そこにいる「小寿々」さんや「竜」ちゃん達と「顔見知り」で、そこのカウンターで一緒に飲んでいるような気分になってしまう。
私は昔、文章を書いていたが、その時に通ったいくつかの学校で、「心の機微」を描けと耳にタコができるぐらい聞かされた。あの時、「わかりきっている」と思っていたが、これを見ていると、実はあと一歩のところで「心の機微」を描き切れていなかった自分に気づいた。
いろんな意味で奥が深い作品だ…。
※ただし、オダギリジョー演ずる変なことばっかり言っている客。あれはNGというか、あの役はいらんわ。せっかくの雰囲気があれで壊れてしまうと思うのは私だけ?

2010年5月10日

読書状況 観終わった [2010年5月10日]
カテゴリ DVD
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誰も自分のことを理解してくれないと家出したドロシー、竜巻に巻き込まれてオズの小人の国マンチキンへ飛ばされてしまうが、このマンチキンの小人=ウンパルンパ(チャーリーとチョコレート工場に出てくる小人)をドロシーの叔母さんの「エム叔母さん」=浦辺粂子(故人・有名なおばあちゃん役女優)を、それぞれどうしても連想してしまう。
良い魔女「グリンダ」…実においしい場面ばっかり持って行ってしまう「調子の良い魔女グリンダ」という感じがした。全般的にいささか強引に結末へと進んでいくのだが、郷里を出奔した過去を持つ私にはラストのドロシーのセリフ「やっぱり お家ほど いい場所はないわ」という一言が胸の奥深くまで響いた。本当にそうだよなぁ…。ただこの作品、深夜や早朝現在でもアメリカのどこかのテレビで再放送され続けているそうだ。確かに国民性である「開拓精神」を刺激する要素がこの作品には詰め込まれているように思う。

2010年4月27日

読書状況 観終わった [2010年4月27日]
カテゴリ DVD

チャールストンヘストン主演のオリジナルも何度か視ただけに、ティムバートンによるアレンジ楽しみにして視ました。
チャールストンヘストン版では砂浜から自由の女神が出てきたのに驚きましたが、この作品ではラスト…これを書いちゃうと寅さんじゃないけど、「それを言っちゃあおしめえよぉ」なので、書きませんが、ティムバートン監督だから許せる「マーズアタック」に近いのりがありました。しかしながら、ヘストン版より新しいということは特殊メイクの技術も当時と比べると著しい進化が認められ、元の役者ではなく、完全な「猿人」にしか見えないところがすごい!元の役者の顔、ほぼわからないです。ちなみに、チャールストンヘストン、「猿人セード将軍」の父親役で「特殊メイクチンパンジー系猿人」でちらりと出演しております。個人的には「クレル元猿人将軍」の控え目な演技が気に入りました。

2010年4月22日

読書状況 観終わった [2010年4月22日]
カテゴリ DVD

エーゲ海の島でホテルを営むドナとソフィーの母娘。だが、娘は父親を知らない。娘ソフィーの結婚式前夜、父親の可能性のあるドナと付き合いのあった三人の男達が島にやって来る。そして…繰り広げられるドタバタ…。ううーん、まずこの物語「ABBA」の曲がわからないと入り込めない。プラス、非現実的な場面(元であるミュージカルのシーン)が現実映像に入り込み、もう一つ理解しがたい。
要は、場面転換が突飛すぎて内容に移入できなかったというのが正直な感想。
ただ、「老け」というものは、「自分で老けた」と思いこまなければ、あるいは「歳を取らなかった」ことにできるものなのだという考えは勉強になった。

2010年4月14日

読書状況 観終わった [2010年4月14日]
カテゴリ DVD

現在公開されている中では最新作。シリーズ第六作。六作品中で一番映像が暗い。物語が、いよいよ避けられぬ「ヴォルデモード」との決戦に向かっているためか、内容もちと暗い。劇場で見た時には、「なんやこれ恋愛ばっかり追って…」と不快に感じだが、今になって再見してみると、「ヴォルデモード」の影が魔法界に迫っているからこそ、「恋へ走る」成長したハリー達トリオを描きたかったのかとも思えた。
スネイプ先生によるダンブルドア殺害。大それたことをしなければならなかったスネイプ先生の理由、今年公開の作品でどこまで描かれているのか楽しみだ。
ダンブルドアならずとも、教師陣は全員作品の年月を感じるだけ老けた。ハリー達は、ほんの子供から立派な大人へと成長した。もうこのシリーズの完結は間近。最終章を今年と来年の二部に分けたことで作品の勢いが落ちねばよいのだが…。

2010年4月13日

読書状況 観終わった [2010年4月13日]
カテゴリ DVD

原作読破記念個人的「再見」中。シリーズ第五弾。成長したハリー。原作では「イライラ」し続けていたハリー。映画の中でも、どこか「いらついている」ハリーを印象づけている。思春期はイライラするものだけど、ハリーの場合は「背負ってる」ものがいささか「大きすぎて」痛々しい。
今作品から、現在撮影中の「死の秘宝」「前・後編」の監督にメガホンが代わり、「全体的にダーク」な作品となっている。
息が詰まるような本編で、「イギリス版大屋政子」(うちのお父ちゃんがが口癖だった知ってる人いるよね?)のような乙女趣味の「アンブリッジ」の趣味の悪い?「ピンク」づくしがちょっと御愛嬌。
ダンブルドアがハリーを無視し続ける場面、見てて無視するダンブルドアのほうが痛々しく感じる。閉心術をハリーに伝授するスネイプ先生も、隠されていた若き日の過去が痛々しい。アンブリッジに授業を監視される場面の「毒々しい演技」アランリックマンの悪と毒のバランスが素晴らしい。
特筆としては、ネビルロングボトム、第一作では、ぽっちゃりとしたのろまそうな子供だったが、いやぁ、彼の成長には目を見張るものがある。まさか彼が最終章であんな働きをするとは…この時点ではまだ半信半疑だと言えよう。

2010年4月12日

読書状況 観終わった [2010年4月12日]
カテゴリ DVD

シリーズ第4作。この回はやはりハリーと「ドラゴン」「水魔」「ヴォルデモード」との戦いが見もの。原作ほど詳細には描けていないが、映画としては、まずまずの完成度。
この回のスネイプ先生は、完全にある意味人気者扱い。謎多いはずが、お笑い担当になっているところが笑える。
原作と映画はどんな場合でも、似て非なる物らしい。原作は作家のものだが「映画は、それを撮った監督の物」であるから仕方ないところだろう。
三日で第4作まで見てると、いやぁ大きなったなぁハリー達と、変なところで感心してしまった。

2010年4月8日

読書状況 観終わった [2010年4月8日]
カテゴリ DVD
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