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きいろいゾウ (小学館文庫)
- 西加奈子
- 小学館 / 2008年3月11日発売
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夫の「ムコ」、妻の「ツマ」の田舎での暮らし。
売れない小説家のムコの背中には色トリドリの羽根をもつ鳥のタトゥーがあり、ツマの耳には植物や動物たちの声が聞こえる。
彼らと彼らの周囲の人々(動植物、その他)の世界が
お月さまとゾウと少女のお話、「きいろいゾウ」とともに描かれています。
少しスピリチュアル要素のある物語ですが、私は好きです。
いろんなものがつめこまれた、作者渾身の作品ではないでしょうか。
2014年4月11日
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新装版 宮本武蔵 (朝日文庫)
- 司馬遼太郎
- 朝日新聞出版 / 2011年10月7日発売
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薄い文庫本1冊に宮本武蔵の剣の道がまとめられています。
吉川英治の宮本武蔵の方が有名ですね。未読ですが、かなり印象が違うようです。登場人物もおつうとか出てきません。
でも実際の武蔵は実はこちらの人物像に近いのでは・・など思わせるものもあります。
特に、武蔵の概略をささっと知りたい方にお勧めです。
2014年4月11日
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モンテロッソのピンクの壁 (集英社文庫)
- 江國香織
- 集英社 / 2004年7月21日発売
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モンテロッソにいかなくちゃ!猫のハスカップは旅立つ。着いたところは・・。
私はとても好きです。でもそうでもないって人も結構いるかなという感じ。
文庫版絵本、大人向けですかね。
少し寂しい人にお勧め。とてもとても寂しい人には、ピタリとはまりすぎて少し怖い。
2014年4月11日
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名画の見どころ読みどころ 1―朝日美術鑑賞講座 15世紀ルネサンス絵画 1
- 朝日新聞社
- 朝日新聞出版 / 1992年2月1日発売
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101人の画家―生きてることが101倍楽しくなる (リトルキュレーターシリーズ)
- 早坂優子
- 視覚デザイン研究所 / 2009年5月1日発売
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美術検定公式テキスト 西洋・日本美術史の基本
- 美術検定実行委員会
- 美術出版社 / 2008年8月8日発売
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新装版 鬼平犯科帳 (5) (文春文庫) (文春文庫 い 4-56)
- 池波正太郎
- 文藝春秋 / 2000年5月10日発売
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時代小説。鬼平シリーズ5。短編7作。
「深川・千鳥橋」「乞食坊主」「女賊」「おしゃべり源八」「兇賊」「山吹屋お勝つ」「鈍牛」
人は見かけによらぬもの。お縄になった盗賊のうち、これという者は密偵として使おうとするのが平蔵流だがこの巻もそれが多い。
「鈍牛(のろうし)」が切ない。あと、女は恐ろしい。
2013年11月30日
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新装版 鬼平犯科帳 (4) (文春文庫) (文春文庫 い 4-55)
- 池波正太郎
- 文藝春秋 / 2000年5月10日発売
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時代小説。鬼平シリーズ4。短編8作。
「霧の七郎」「五年目の客」「密通」「血闘」「あばたの新助」「おみね徳次郎」「敵」「夜鷹殺し」
江戸に戻り再び火付け盗賊改方に任ぜられた平蔵。
平蔵の長男・辰蔵や妻・久栄の伯父天野彦八郎など、平蔵の身内の者が関わる事件が多い。
あと、平蔵を慕ってやまないおまさが登場。「血闘」以降、「夜鷹殺し」など密偵として働くことになる。
連続して読まないと人物関係の把握が少し難しいが、適度な補足もあり次第に鬼平の世界へ引き込まれていく。
2013年10月30日
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夜明けの街で (角川文庫 ひ 16-8)
- 東野圭吾
- 角川書店(角川グループパブリッシング) / 2010年7月24日発売
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2013年11月10日
長編小説。額にハチの字にぶちが入り、7の形の黒いカギしっぽをもつ猫、ナナ。ナナとサトルの最初で最後のワゴン車での旅の話。
野良猫だったナナがサトルの飼い猫となり5年。事情がありナナを引き取ってくれる相手を探す旅に出掛ける。
サトルの小学生時代の同級生、今は実家の写真店を継いだコースケ。中学時代の同級生、農業を営むヨシミネ。そして高校・大学ともに同じだったスギとチカコ。
旅の最後にたどり着いたのは一面黄色と紫の大地、北海道だった・・。
読み進めるうち、なんとなく展開が読めていくのですが、最後に思いがけない事実が待ち受けています。
そしてまあ、泣けます。泣くなという方がムリですね。
猫好きの人にはもっと堪らないんだろうなと思う、小鳥飼いの私です。
2013年10月30日
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三匹のおっさん ふたたび
- 有川浩
- 文藝春秋 / 2012年3月28日発売
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痛快娯楽小説。
あの三人組が帰ってきた!
~定年退職後、嘱託として近所のゲームセンターに勤める剣道の達人、清田清一。居酒屋を息子夫婦に任せて補佐的に働く柔道家、橘重雄。体は小柄だが頭脳派で機械を弄らせてたら無敵の有村則夫。
清一の退職を機に、3人で私設ボランティアを結成して町の治安を守る、のだが・・。~(前巻より)
今回も読みきり6話構成で非常に読みやすく、どっぷり楽しめました。
*第一話 清一の息子の嫁、貴子のアルバイトの日々。
*第二話 「ブックスいわき」の店主と万引き犯たち。
*第三話 則夫のお見合い話に揺れる早苗。
*第四話 エレクトリック・ゾーンに現れた少年たちVSおっさん。
*第五話 商店街で祭りだ。
*第六話 偽三匹のおっさん。
これはシリーズ3も期待できるかな。楽しみである。
2013年10月23日
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ご依頼の件 (新潮文庫)
- 星新一
- 新潮社 / 1989年4月28日発売
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SF、ショートショート40作。
中学生のとき「ボッコちゃん」を読んで星新一、ショートショートのことを知りました。以来、何冊か読みましたが久しぶりにこちらを。時代背景が古いですが、今読んでもくすっと笑えたり思い当たる節があったりして十分楽しめます。
懐かしい。
2013年9月25日
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定年ゴジラ (講談社文庫)
- 重松清
- 講談社 / 2001年2月15日発売
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長編小説。ニュータウンというにはもう月日が経ち過ぎている場所に住む、定年退職後の5人の男性の話です。
山崎さんは退職したばかり。二人の娘も大人になって家を出て、妻もニュータウンの奥様つながりで習い事など謳歌している。つまらないのは自分だけ・・ではなく、定年退職の散歩の先輩が沢山いた。ニュータウンを開発した藤田さん、町内会長、江藤さん、野村さん。ニュータウンに家を建て、懸命に働いてきた男たちの楽しくもちょっと切なくもある日々。
小説の舞台の時代背景が最初思っていたより古かったです。今の定年を迎えた人よりひと時代昔です。(初版が1998年)
「男子たるもの、一戸建てをたてる」という時代は過ぎましたが、時代が違ってもニュータウンじゃなくても共通する思いはあるのだなと感じました。
2013年9月10日
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新装版 鬼平犯科帳 (3) (文春文庫) (文春文庫 い 4-54)
- 池波正太郎
- 文藝春秋 / 2000年4月7日発売
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時代小説。鬼平シリーズ3。短編6作。
「麻布ねずみ坂」「盗法秘伝」「艶婦の毒」「兜剣」「駿州・宇津谷峠」「むかしの男」
「盗法秘伝」以降、平蔵が供に木村忠吾を連れて京都へお忍び旅行中の出来事として書かれている。
連作のようになるので長編を読んでいる気分でした。
「盗法秘伝」が短いが味のある1編だと思いました。
2013年8月25日
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新装版 鬼平犯科帳 (2) (文春文庫) (文春文庫 い 4-53)
- 池波正太郎
- 文藝春秋 / 2000年4月7日発売
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時代小説。鬼平シリーズ2。短編7作。
「蛇の目」「谷中・いろは茶屋」「女掏摸(めんびき)お富」「妖盗葵小僧」「密偵」「お雪の乳房」「埋蔵金千両」
縁があったので鬼平シリーズをしばらく読むことにしました。
こちら3巻まで読みましたが、シリーズ2はまだ登場人物紹介の延長という感じです。
シリーズとしては導入部分だと思うので、これからが楽しみです。
2013年8月20日
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黒笑小説 (集英社文庫)
- 東野圭吾
- 集英社 / 2008年4月18日発売
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タイトルどおりブラックユーモアの短編13作。
最初の4話
「もうひとつの助走」ノミネート5回目にして賞が取れるか。「線香花火」新人賞を受賞した男。「過去の人」傑作で新人賞を受賞した男を取り巻く人々。「選考会」賞が取れなかった男が選考委員に選ばれた。
正直この4作しか強く残らなかった。○○賞受賞と聞くたび、思い出しそうな話でした。
「巨乳妄想症候群」「インポグラ」「みえすぎ」「モテモテ・スプレー」「シンデレラ白夜行」腹黒?シンデレラ。これはなかなか。「ストーカー入門」「臨海家族」「笑わない男」「奇跡の一枚」
2013年8月5日
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不思議の国のアリス (角川文庫 赤 118-1)
- ルイス・キャロル
- KADOKAWA / 1980年8月1日発売
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童話。福島正美訳。
古本屋で偶然みかけて購入。
子どもの頃読んだことがあるようなないような、有名なのに具体的には覚えていなくて読んでみた。
三月兎、チェシャ猫、不思議なキノコ、帽子屋などなど。
ああ、こういう話だったのかと納得。
原文を読むことができたらいろんなジョークがもっと分かって面白いのだろうなと思う。
最後、そういうオチでしたか。知りませんでした。
2013年7月13日
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カシオペアの丘で(下) (講談社文庫)
- 重松清
- 講談社 / 2010年4月15日発売
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概要は上巻のレビューにて。
2013年6月17日
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カシオペアの丘で(上) (講談社文庫)
- 重松清
- 講談社 / 2010年4月15日発売
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長編小説。まあ、とりあえず泣かされますよね。
北海道の炭鉱の町に生まれ育った4人。敏彦、俊介、雄司、美智子。小学4年生の秋、4人で小さな丘にのぼり星を見上げた。
4人が39歳になったとき、「カシオペアの丘」そのとき4人で名づけた名前の遊園地は存続の危機を迎えていた。
そして東京で家族と暮らす俊介は、肺がんを告知される。
それをきっかけに、4人は自分たちの過去に向き合うことになる・・。
俊介、美智子、雄司の学生時代。彼らが生まれる前に起こったこと。そして5年生のときの事故。
私より少し上の世代の人たちの物語ですが、グッと引き寄せられるストーリー展開とテーマの重さ。
一読の価値ありだと思います。
2013年6月17日
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新装版 鬼平犯科帳 (1) (文春文庫) (文春文庫 い 4-52)
- 池波正太郎
- 文藝春秋 / 2000年4月7日発売
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時代小説。鬼平シリーズ1。短編8作。
「唖の十蔵」「本所・桜屋敷」「血頭の丹兵衛」「浅草・御厠河岸」「老盗の夢」「暗剣白梅香」「座頭と猿」「むかしの女」
火付盗賊改方の長官、鬼平こと長谷川平蔵を中心に物語は続く。
盗みが「おつとめ」と呼ばれた訳とか、盗賊にも様々な種類の人間がいること。そして鬼平と左馬之介、小房の粂八などの昔のことも書かれている。
作者のシリーズの中で「剣客商売」を読み終えたので、こちらか仕掛人のどちらかを読もうと思っていますが、只今考え中です。
江戸の「粋」が、自分が関西人なのでもうひとつピンときていないのかもしれません。
2013年5月30日
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殺しの四人 (講談社文庫 い 4-4 仕掛人・藤枝梅安)
- 池波正太郎
- 講談社 / 1980年3月1日発売
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2013年5月30日
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チヨ子 (光文社文庫 み 13-8)
- 宮部みゆき
- 光文社 / 2011年7月12日発売
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超常現象を題材としたホラー&ファンタジー小説。短編5作。
「雪娘」小学生の頃の仲間4人の同窓会。6年生のとき殺された同級生の雪子の足跡は。「オモチャ」ひなびた商店街のオモチャ屋。死んだ奥さんの幽霊が出る?「チヨ子」アルバイトで被った着ぐるみを着ると見えたものは・・。「石まくら」公園で起きた若い女性の殺人事件。「聖痕」インターネットサイト、黒き救世主と黒き羊。
ミステリー的な要素もあるが、やっぱりホラー&ファンタジーの方が相応しいだろう。表題作「チヨ子」以外はちょっと後味悪いかな。
2013年5月28日
食べ物・料理に纏わる小説。
ネグレクトされて育った珊瑚。若くして雪という子どもがいる。
離婚して生活がどうにもならなかったとき、「子ども、お預かりします」という紙をみて訪れたのがくららの家だった・・。
くららや働いているパン屋で食べ物に接しているうち、自分でお店を持ちたいと思うようになる。
中には珊瑚に対して否定的な者もいるが、概ね皆親切。
ファンタジー小説なのかと思って読んでいたが、妙に具体的にリアルな描写もあり、物語に入りきれなかった。
食べ物の描写はとてもおいしそう。ちょっとロハスっぽい。
2013年4月28日