犬の力 下 (角川文庫 ウ 16-5)
- 角川書店(角川グループパブリッシング) (2009年8月25日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (480ページ)
- / ISBN・EAN: 9784042823056
感想・レビュー・書評
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薦められて読んだ。初ウィンズロウ。すごく面白かった。
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上巻から一気に読み通した。
作者の新しい境地が開ける。「カルテル」も必ず読むつもり。 -
格調高い文章で描かれる、地獄絵巻( ´ ▽ ` )ノ
現在形(「する」「だ」)が多いこともあって、疾走感が半端ない( ´ ▽ ` )ノ
自分をコントロールできず、運命の渦に揉まれるまま、意想外の状況に落ち込んでいく人々( ´ ▽ ` )ノ
これはもう、現代の叙事詩だね( ´ ▽ ` )ノ
ま、主たる登場人物が多すぎることもあって、どうしても個々キャラの掘り下げが浅く、展開がテンプレに傾きがちなところもあるんで満点はあげられないけど、読み応えはたっぷり( ´ ▽ ` )ノ
翻訳も文句なし( ´ ▽ ` )ノ
あがりえ、って珍しい名字だね( ´ ▽ ` )ノ
麻薬はダメ、ぜったい( ´ ▽ ` )ノ
2018/06/24
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不穏な空気の中、始まった下巻。
上巻以上に”銀”と“鉛”…“カネ“と“銃弾”の飛び交う混沌とした状況から、霧が晴れるようにラストの舞台へとつながっていく運び方が見事でした。
マフィアの一員にして冷酷な特殊部隊大佐のサル・スカーチやメキシコの“無双”保安局員のアントニオ・ラモスやら複数いる主人公以外の脇役も魅力的です。私の脳内ではアントニオ・ラモスは『マチェーテ』のダニー・トレホでした。
今もなお続く麻薬戦争という現実がある以上、完全なハッピーエンドではあり得ませんが、とても読み応えのある物語でした。面白かったです。 -
登場人物が煩雑かな。しかしアメリカやメキシコの麻薬問題がこんなことになっていると分かったのは収穫だと思う。
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上巻はちょっといろいろな立場の人間がゴチャゴチャやっていていまいちのめり込めなかったが、キャラクターが整理されてくると(つまり死んでいくと)、筋道が比較的スッキリすると共にある程度キャラクターに愛着がもてたり、物語の行き着く先がおぼろげながら見えてくるので、楽しんで読み終えることができた。個人的には“大桃”のコメディリリーフ的な立ち位置が好きだった。あと、なんだかんだでそこはかとないハッピーエンド感のある一陣のさわやかさも嫌いじゃない。読むのはたいへんだが、読む価値はある。
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後半の展開は、緊迫感があり楽しめた。
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最後畳みかけるように終わってしまった。
かといって無理やりでもなく、
収まるところに収まった終わり方。
カルテル?思想の対立?ドラッグの存在?貧富の差?
何が悪いのかわからなくなってくる。 -
二人の男女がバイクに乗って逃避行するシーンの、あの疾走感溢れた文章がとても好き。
これはぜひカルテルの方も読まなきゃ、と思った!