偶然の祝福 (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店
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レビュー : 278
  • Amazon.co.jp ・本 (201ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043410057

感想・レビュー・書評

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  • 現実なのか心の中で作り上げた世界なのか、読んでいるとわからなくなってくるのだけど、その世界が心地よい。
    私もその世界に入り込みたくなる。

  • 小川洋子さんらしい、不思議なお話の数々。解説の川上弘美さんと同様、キリコさんの失敗が最も好き。

  • やっと読み終わった。
    エッセイ、短編集はあまり得意ではないうえにツワリの時期と重なり、読み終わるまでに2、3ヶ月はかかったと思う。

    どの話も何かがかけているような、どこか物悲しいお話。
    でも読んでいると心が落ち着く。不思議な感覚になる。

  • 【本の内容】
    お手伝いのキリコさんは私のなくしものを取り戻す名人だった。

    それも息を荒らげず、恩着せがましくもなくすっと―。

    伯母は、実に従順で正統的な失踪者になった。

    前ぶれもなく理由もなくきっぱりと―。

    リコーダー、万年筆、弟、伯母、そして恋人―失ったものへの愛と祈りが、哀しみを貫き、偶然の幸せを連れてきた。

    息子と犬のアポロと暮らす私の孤独な日々に。

    美しく、切なく運命のからくりが響き合う傑作連作小説。

    [ 目次 ]


    [ POP ]
    すてきな小説に出会うと、その著者の書いた本をどんどん読みたくなる。

    しかし、最初に読んだ小説があまりにすてきすぎると、他の著作を読むのが恐くなる。

    そんな経験はないだろうか。

    小川洋子の『博士の愛した数式』がいかに素晴らしい小説か。

    それはその後、僕が一冊も彼女の小説を読んでいないという事実でしか語れないが、それで十分だという気もする。

    あの至福の時間はもう体験できないという諦めを生んでしまうほどすてきな小説だということだ。

    それが。

    再び体験してしまった。

    小川洋子の作品で。

    何冊も小川作品を読んできた方には「いまさら何を言っているのだ」と呆れられそうな話だが、なにしろ本書で2冊目なので仕方がない。

    なんで今まで誰も薦めてくれなかったんだろうと腹が立ってきたが、あ、そうか、川上弘美も誰も教えてくれなかったもんなと思い直した。

    本当に好きなものは誰にも教えたくないもの。

    静かにさみしくひそかに哀しい話が好きな人にそっと手にとってもらいたい傑作。

    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • ただの日常をもくもくと描いているような。
    でも、非日常のような。

    小川さんの
    この独自な世界が好きです。

    - - - - -

    ●おもしろかったモノ。
     失踪者たちの王国
     キリコさんの失敗
     涙腺水晶結晶症

  • 大好きな小川洋子さんの世界観をたっぷり味わえる1冊。

  • 小川洋子は全般的に好きですが、この作品はなぜか入り込めなかった。暗い冒頭の書きブリが原因か? 時間を置いて再読したい。

  • 好きな作家さんなので読みたい。

  • 【盗作】と【涙腺水晶結石症】が好みかも

  • キリコさんの失敗と盗作がよかった。
    全体的に暗い感じがして、短編としては分かりやすいけれど、各話の繋がりが難しかった。

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著者プロフィール

小川 洋子(おがわ ようこ)
1962年、岡山県生まれ。高校時代に文芸を志し、早稲田大学第一文学部文芸専修入学。在学中から文芸賞に応募。卒業後一般企業に就職したが、1986年の結婚を機に退職、小説家の道に進む。
1991年『妊娠カレンダー』で芥川賞、2004年『博士の愛した数式』読売文学賞、本屋大賞、2006年『ミーナの行進』谷崎潤一郎賞、2012年『ことり』で芸術選奨文部科学大臣賞、2013年早稲田大学坪内逍遙大賞をそれぞれ受賞。芥川賞、太宰治賞、読売文学賞、河合隼雄物語賞などの選考委員を務める。
『博士の愛した数式』は映画化され、大ヒットとなった。受賞作以外の代表作として、『薬指の標本』『人質の朗読会』『猫を抱いて象と泳ぐ』。

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