徒然草 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典 (角川文庫ソフィア 99 ビギナーズ・クラシックス)

制作 : 角川書店 
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  • Amazon.co.jp ・本 (306ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043574087

感想・レビュー・書評

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  • 高校に入試問題などで読んだ(解いた)のが最後…問題として解くのではなく、随筆としてじっくり読めました。兼好法師の自然や世相に対する美意識と真理を貫いた人間観や教訓は確かな説得力をもってズドンと胸に落ちました。何度でも読み直したい一冊。

  • 2017.08.27 『13歳からの道徳教科書」からの選書
    2017.12.28 日本の文学作品を読む(2018年に向けて)
    2017.12.30 『古典力』より

  • わかりやすい!読みやすい。訳の後にある一言が、おもしろかったり新たな視点だったり解説だったり。それが、読者にとっての徒然草に幅をもたせてくれる。
    繰り返し読んでもっと咀嚼してみたい。

  • 「徒然草」の現代語訳と原文、解説のついた新訳版。
    現代語訳が非常にわかりやすく、
    時代の違う京都在住の人のエッセイとして
    普通に読めてしまう。

    短い「連」中心のエッセイは
    ぼやき節であったり、人の生き方を説いていたりと
    ちょっと偏屈で筋を通す人だったらしい
    兼好法師の人となりがダイレクトに伝わってくる。

    そういう意味では軽々と時代を超える普遍性をもっており、やはりすごい。
    おもしろかったです。

  • 現代語訳、原文、軽い解説という構成。 教科書に載るような古典だし普通だったらあえて手を出そうと思えないけど、内容は「うらべかねよしのエッセー」といった感じで今読んでも古さは感じない。 700年前のものとは思えない。 なかなかおもしろい。

  • 読書録「ビギナーズ・クラシックス徒然草」4

    編・出版 角川書店

    p210より引用
    “ 何事も、自分の外に向かってあれこれ求
    めてはならない。自分に目を向けて、自分が
    やるべきことに全力を注げばよいのだ。”

    目次から抜粋引用
    “自己発見の道へ
     旅は心のシャワー
     独善の悲哀
     利に群がる蟻人間
     鏡に映る醜い顔”

     日本の古典文学をわかりやすく記した作品
    集の、徒然草を解説した一冊。
     現代語訳・原文・解説と、作品に登場する
    寺社仏閣や図や絵を交えて書かれています。

     上記の引用は、灯台下暗しを戒めた話での
    一節。自分の足場をしっかりと固め、少しず
    つその範囲を広げることで、最終的に大きな
    事が出来るようになるとのことです。
    いろんな事をしたいと思っても、自分の足場
    をしっかりと固めるのも、なかなか上手く行
    かないものです。
     昔々の人々についての話ですが、どんなに
    時代が変わっても、人のしていることの大き
    な部分はあまり変わっていないのだなと思わ
    ざるをえません。

    ーーーーー

  • こういった…昭和以前の文芸作品みたいなのには苦手意識があったんですけれども、読んでみると割かし現代に通ずる部分もあり…なかなか楽しめましたね!

    ヽ(・ω・)/ズコー

    早い頃から世捨て人になってしまった兼好さんですけれども…独身のまま生涯を終えられたんでしょうか? 解説を読む限り、そのように感ずるのですが…

    こういう世の中から一歩引いた目で世間を見渡してみると…実に様々なことが分かる! ということが分かる書物でしたねぇ…まあ、この人はおそらく結婚には向かなかったのでしょう…。

    ↑なんか女人に性的な誘いを受けてうまく躱す方法みたいなのを文章にしてしたためていましたしねぇ…女子が苦手だったのかもしれません!

    ↑みたいな憶測が個人的には飛び交いますけれどもまあ、読んで損はない書物だと思いますよ!

    さようなら…。

    ヽ(・ω・)/ズコー

  • 兼好さんの考える生き方考え方振舞い方指南本。今に通じる話ばかりでなかなか刺さるものがあります。ちょっとひとと話すときに気をつけねばと考えさせられました。

  • 古文への最初の出会いとその後の一般的な付き合い方が、日本人を古典から決定的に引き離していると思います。
    「ビギナーズ・クラシックス」シリーズは、原文の直訳だけではなく、訳文の中に解説的な補足と文意をより理解しやくする表現を加筆してくれています。

    例えば有名な序段の一文。訳文の括弧内は、訳者の配慮で加筆されたと思われる表現です。

    原文
    つれづれなるままに、日暮し硯に向かひて、心にうつりゆく由なしごとを、そこはかとなく書き付くれば、あやしうこそもの狂ほしけれ。

    訳文
    (今日はこれといった用事もない。のんびりと独りくつろいで、)一日中机に向かって、心をよぎる気まぐれなことを、なんのあてもなく書きつけてみる。すると、(しだいに現実感覚がなくなって、)なんだか不思議の世界に引き込まれていくような気分になる。

    括弧内の有無で理解が全然違います。

    鎌倉時代に書かれたエッセイが、こんなに自由な主張をしていたとは全然知りませんでした。無常観を底にした随筆ですから、これを特に高校生のような時期――散漫で、傷つきやすく、知識も浅いとき――に、「高尚な」文学として紹介してしまえば、古典との修復不可能な関係と、致命的な眠気に導くこと簡単です。

    しかし実際には、くだらない話や自慢話も収められた、フランクに触れられる内容です。
    なんだか、おじさんのFacebookへの投稿みたいな感じですよ。

  • 20150720読了
    蔵書。現代語訳のあとに原文、そして寸評。●古文の響きもたまにはいいが、せっかちなのか意味を知りたくてまどろっこしくなってしまい、やっぱり現代語訳で読み通してしまう。まぁ、今さら古文の勉強じゃないんだし、好きに読むのもアリだよねーと思う。現代語訳で通読すると、700年前のエッセイとして楽しめる。現代にも通じるもの、当時の習慣を下敷きにした独特のもの、どちらもおもしろい。

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