保健室経由、かねやま本館。

著者 :
  • 講談社
4.36
  • (77)
  • (49)
  • (20)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 599
感想 : 59
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (226ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065196939

作品紹介・あらすじ

〇あらすじ
ずっとクラスの人気者として生きてきた中学生の佐藤まえみ(通称:サーマ)。父親の異動に伴い、夢の東京生活がはじまった。東京生活になじめなかったのか兄の慈恵(じけい)は突然不登校に。サーマは東京でもうまくやっていけるって信じてたけど、「サーマって、なんていうか……ちょっとしんどい」と、仲良しグループにはじかれて……。

学校に行きたくないけど、両親に心配されるから休みたくもない。
葛藤しながら保健室に向かい、扉に手をかけようとした瞬間。
「ちょっとちょっと、あんたはこっち!」
手招きしてきた不気味な白衣のオバさん・銀山先生に導かれ、いぶかしみながらも保健室の隣の【第二保健室】で休むことに。その地下にあったのは、中学生専門の湯治場「かねやま本館」だったーー。

銀山先生って何者? かねやま本館って何? 温泉には効能が? 
「疲れたら、休んでもいいんだ」
かねやま本館で出会う子どもたちとの交流や、温泉での休憩を通し、自分自身の悩みに向き合っていく、心温まる物語。

〇著者紹介
松素めぐり
1985年生まれ。東京都出身(東京都在住)。多摩美術大学美術学部絵画学科卒業。
『保健室経由、かねやま本館。』で第60回講談社児童文学新人賞受賞。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 最初は今風な文体に、少々戸惑いを覚えましたが、次第にそんなのどうでも良くなり、読み終えた後に、改めてこれは画期的というか、目から鱗の素晴らしいアイデアだと思い、全ての中学校(出来れば高校も)に温泉作ってくれって、本気で思いました。
    ただし、予約制で、一度に入れるのは二人までということで。


    『あたしたちにとって、教室で起こること、友達からの評価はすべてであり、ちょっとした失言が、ささいな失敗が、命取りになる』

    客観的に思えば、絶対ではないということになるのかもしれないが、あくまで、それは当事者の視点でないと分からないことであり、しかも、多人数で閉鎖的なクラス内において、ただでさえ、多感な年頃の子達が集まって、多数派少数派のグループが形成されていく過程を目の当たりにするのだから、ここで繰り広げられている事のみが、正解で絶対なんだと思ってしまっても仕方のない事だと思う。

    しかし、これも客観的に間違っていると思い、何故なら、そもそも正解なんて無いのだから、たとえ、それに共感できず異を唱える子がいても、「なんで?」ではなくて、当然なのであり、そこにひとつの問題点があると、私は思うのです。

    たとえば、本書の主人公「佐藤まえみ」こと、「サーマ」の場合、仲良しグループの中で浮き始めてしまい、なにかを言うたびに、みんながちょっと黙って顔を見合わせて、やがて「ちょっとしんどい」と言われてしまうのだが、サーマはこの致命的な台詞を言われる前から、自分の立ち位置を既に意識し始める、繊細な女の子で、何とかしようと気遣いを続けたあげくにたどり着いたのが、下記の思い。

    『一生懸命がんばって、良い人間でいられるよう努力してきたけど、それを認めてもらえないなら、いっそのこともう嫌なやつでいい』

    これは性格的な問題もあるとは思いつつ、未だに私も実感することで、ならば、なぜ良い人間でいたいのかとか、認めてもらいたいのかって思うのかというと、自分の存在を認めて欲しいからであり、自分もこの世界の一員であることを実感したいからであるのだが、まあ、無理に頑張らなくてもいいんだし、良い人間って何だよ、というのが、大人になった私の思考法であり、それでも無意識にそう感じるのは、まだまだ私の視野の狭さがそうさせているのだと、実感しております。

    ただ、サーマの場合は、なんだろうな。
    サーマの所為だとは思えないんだよね。
    私、中学の頃とかは、大人になったら完璧な人もいるんだろうな、なんて思ったこともあるけれど、そんな単純じゃないよね、人間って。見た目とは裏腹に、頭の中で私には想像もつかない事を考えていたりさ。

    そもそも、何を持って完璧というのか分からないし、それと、それぞれの幸せが必ずしも一致するとは限らないし、一見、理解し難い事に於いても、自分事にたとえて考えてみれば分かってみたりとか、そうした気付きを中学生たちに口頭で伝えて促してみるのは簡単だけど、それを自分事にすることとは、全く別物であると私は思い、そこには体感してみないと、どうしても心まで届かないものもありそうな気がするし、やはり、限られた環境がそうさせている部分も否めないと思うから、サーマは努力するしかないと思ったのだし、兄の「慈恵」に関しても、そうした目に見えるものしか見ていないことから生まれた悲劇だと感じ、やるせない。


    そこで、そうした気付きを促すのに最適なのが
    『温泉』で、まずはゆっくり疲れを取るところから始めて自分自身を開放し、疲れが取れれば心に余裕が生まれ、自分自身を見つめ直すことができて、更に裸の付き合いという凄い作用によって、温泉で出会った人との会話というのは、何故か心を開かせる作用があるようで、ここでは自分も他人も真っ新な心境になれるから、まさに、これまでの膿を洗い流して、生まれたてのような新鮮な視点で物事を見ることが出来るからこそ、あんなに気さくで心温まる雰囲気になるのだと思い、本書の「かねやま本館」では、これを、その時の悩みに適した効用を設定することで、より分かりやすく教えてくれており、この多様な効用を見るだけで、人間は単純ではなく、とても複雑で繊細な生き物なんだということが実感できて、これは意外にも学校では教えられなかった気がする。


    『気持ちを相手にぶつけることは、いいことではないかもしれない。でも、それと、自分の気持ちを吐き出すことは、ぜんぜん違うものだと思う。苦しい気持ちは上手に吐き出せばいい』

    『怒りたいときは怒っていいし、泣きたいときは泣いていい。がまんしなくていい』


    また、同じ効用(悩み)の温泉に他の人が居合わせる場合もあり、そこでは、自分一人ではなかったんだという、自分の存在を認められた気持ちになり、明るく見える子だって、いろんな思いを抱えているし、自分と似たもの同士の存在を知ることができることは、自分を見つめ直すことの大切さも教えてくれて、まさにそれは、自分以外の人の行いを見ないと、なかなか気付くことのできない貴重な機会だと思い、ファンタジーとはいえ、こうした提示には色々考えさせられる。

    しかし、これでもまだ納得できない部分が、サーマにはあって、それは私も痛いほど共感できるのだが、この納得できない事の表現の仕方が素晴らしいと感じ、ネタばれにならないよう、ちょっとだけ掲載すると

    『もう戻ってくんなよー』
    誰かが小声でそう言った。

    台詞の内容も酷いが、ここで重要なのは、実はこの後に続く文章であり、これは我慢できなかった。
    そう、その通りなんだよ。
    その通りすぎて、すっきりするのかと思ったら、全く逆の気持ちになり、まさにこれが、 

    『自分ごとのように考える』

    ってことだと感じ、私も昔、あれだけの酷いことをされて、絶対に許せないとか思っていたけど、こうして小説の形で、その望みが実現されたのを読んでみると、悲しみしか湧き上がってこなかった。


    自分がされて嫌だと思った事を、相手にすればどう思うのか?

    答えは歴然としてますよね。
    でも、それが分からなかった。
    というよりは納得できなかった。
    こういうところは、おそらく、こうして文章にして書かないと認めないのかもしれないし、私も今こうして、文章にすることで、また気分が違ってくるのを感じている。


    ということで、私の場合は、本から気付きを促すことが多くて、本を読んでいなければ今頃どうなっていたのか、想像したくもないが、改めて、本に感謝したい気持ちでいっぱいです。

    最後に改めて、かねやま本館の温泉の効能を記載することで、繊細で大切な問題を解決する糸口となってくれればと、願っております。


    傷ついた心が癒やされる
    自分のことを見つめ直すことができる
    本音でしゃべれる人がいる
    グループじゃなくて、ひとりずつ来るから、心の奥の奥を分かり合える
    ひとりじゃないってことを実感できる
    そのまんまの自分でいいってこと


    なおなおさん
    素晴らしい作品をありがとうございます。
    なおなおさんが、これを選んだ理由、分かったような気がいたしまして、読んでいる途中で、自然と涙が流れているのが、それを証明していると思いました。

    • なおなおさん
      akikobbさん、たださん、こんにちは。
      「だらだらスタイルトーク」!?
      ヤダー恥ずかしい((⸝ฅ⸝⸝ฅ⸝⸝⸝)ま、いいっか!
      たださんと...
      akikobbさん、たださん、こんにちは。
      「だらだらスタイルトーク」!?
      ヤダー恥ずかしい((⸝ฅ⸝⸝ฅ⸝⸝⸝)ま、いいっか!
      たださんとお話していると、いつも話が脱線するのが不思議^^;でも楽しい(^^)
      例のクッション、中身のビーズが減っていき、頭がどんどん沈み、まるで枕のようになりつつあります。息子が「もうやめて!いつも寝てる!」と私のだらしなさに怒っておりますが、どうしようもない(-_-;)ビーズを足さねば!
      2023/04/24
    • akikobbさん
      お二人の脱線トーク、見ているだけでも楽しいですので、今後もひそかに期待しています(*^^*)
      お二人の脱線トーク、見ているだけでも楽しいですので、今後もひそかに期待しています(*^^*)
      2023/04/24
    • たださん
      なおなおさん、akikobbさん、こちらでもこんばんは。

      なおなおさん、いいんですよ。みんな、だらだらしているのだから。それに、ありのまま...
      なおなおさん、akikobbさん、こちらでもこんばんは。

      なおなおさん、いいんですよ。みんな、だらだらしているのだから。それに、ありのままの話こそ楽しくなると、私は思ってまして・・でも、たぶん7割くらいは私がきっかけですよね(^^;)
      息子さんの台詞切ないですね・・でも、大人になれば、きっとその気持ちが分かるかもしれません。
      例のクッション、いつか買いますよ~(^^) 

      akikobbさん、ありがとうございます(^^) 期待されていると思うと緊張しますが、なおなおさんには、つい書きたくなってしまう何かがあるので、また脱線する気がしております(^^;)
      2023/04/25
  • 子どもの学校の図書だよりで知った児童書。
    表題と表紙の絵から、私は予感した。絶対にいい物語だろうと。
    更にいうと、辻村深月さんの「かがみの孤城」みたいに、悩める中学生が別世界に導かれ、そこで何かを得て現世界で生きる希望を見出していくような、そんな話だろうって。
    その世界観にふたたび浸りたかった。

    とっても良かった〜〜〜〜〜。
    主人公に感情移入してしまった。
    最後は良い事が起こりそうな予感が的中した。
    この物語が終わるのが寂しくて嫌で、ゆっくりとページをめくっていった。うるっと涙が出た。

    謎の第二保健室から、かねやま本館の中学生専門の湯治場へ。
    そこには、その日のその人の心にぴったりな温泉が用意されている。
    効能は、「傷心」「内省」「受容」「孤独」「嫉妬」「弱気」。
    自分の中にあるこれらと向き合う。
    そして人の温かさと美味しい物に癒やされ、元の世界に戻っていく。
    しかし、この湯治場の利用には期限がある。30日間、1日1回50分間。

    第二保健室の銀山先生の言葉が良い。
    「疲れた時には、たっぷりの休息が一番大事。今の子どもは疲れすぎている。子ども時代にちょっと休憩を入れたからって、まともな大人になれないなんて話、聞いたことはない。むしろ本物の休息がとれるのは、子供だけ」
    「疲れた時には、しっかり休息。美味しい物を食べる。元気が出たらまた頑張る。その繰り返しで人は生きていけるのさ」
    子どもが不登校になったことがあり、親としてこの言葉が心に沁みた。

    子どもだけでなく、大人にもこの保健室、湯治場、そして仲間が必要。
    私にもここに行く入館証をくださいな(T_T)
    物語に助けてもらって想像するしかないのかな…。

    • 1Q84O1さん
      なおなおさん、すごーい!
      カッコイイ(-ω☆)キラリ
      改めて受賞おめでとうございます㊗ヾ(*´∀`*)ノキャッキャ
      なおなおさん、すごーい!
      カッコイイ(-ω☆)キラリ
      改めて受賞おめでとうございます㊗ヾ(*´∀`*)ノキャッキャ
      2023/02/23
    • なおなおさん
      1Qさん、ありがとうございます!
      でもやっぱし今年は大人しくしてるかな……
      |д・) ソォーッ…
      1Qさん、ありがとうございます!
      でもやっぱし今年は大人しくしてるかな……
      |д・) ソォーッ…
      2023/02/23
    • 1Q84O1さん
      何をおっしゃてますやらw
      ┐(´д`)┌ヤレヤレ
      ブクログ内でどんちゃん騒ぎしてくださいねぇw●~*バクハツ
      何をおっしゃてますやらw
      ┐(´д`)┌ヤレヤレ
      ブクログ内でどんちゃん騒ぎしてくださいねぇw●~*バクハツ
      2023/02/23
  • ちょっと記憶が曖昧だけど、妖怪?見たいな人が経営している所だった気がする。たぶん一人一人これだけしか入れないっていう制限があった。その温泉(銭湯?)で仲良くなった子と別れないといけないところがちょっとホロリ。でも最終的に会えた気がする・・・。
    (曖昧ですみません・・・。間違った情報も入ってるかもなのであまり信用されない方がいいです・・・。)

  •  涙と鼻水を堪えながら図書館で一気読み。
     「疲れている子には、正しい休息が必要。休んで、美味しいものを食べて、元気が出たらまたがんばる。人生はその繰り返し。」
     これと似たようなことを、畑村洋太郎『回復力 失敗からの回復』で読んだ。もちろんこちらでは泣かなかったが。
     「必要な出会いは必ずやってくる。」この言葉も良かった。
     それにしても、風呂は偉大。そして美味しいものも偉大。

    • たださん
      皆さん、こんばんは。

      なおなおさん
      いえいえ、どこからそんなイメージが出てきたのですか。先輩と怒鳴り合ってる私ですよ(最近はありませんがね...
      皆さん、こんばんは。

      なおなおさん
      いえいえ、どこからそんなイメージが出てきたのですか。先輩と怒鳴り合ってる私ですよ(最近はありませんがね^^;)。
      そんなわけで、小夜子さんは私とは全く真逆でして、憧れますけど・・私には尊すぎて無理なので、お掃除こそ、是非私にお任せ下さい(^^ゞ
      もし、二人も要らないのなら・・接客ですかね。それから買い物? あっ、新鮮な野菜の為の畑作りが良いですね、これやりたいです(*´∀`*)ノ

      それから、本は良いですね♪
      それぞれの好きな作品を一つの本棚にまとめたら、凄い光景になりそうですが・・それはそれで見てみたいです(^^)
      2023/04/26
    • akikobbさん
      おはようございます。
      たださん、野菜作り、いいですね!野菜が新鮮ならきっと切ったり茹でたりしただけで美味しい料理完成ですよ〜。
      私は洗濯、ア...
      おはようございます。
      たださん、野菜作り、いいですね!野菜が新鮮ならきっと切ったり茹でたりしただけで美味しい料理完成ですよ〜。
      私は洗濯、アイロン、繕いものなどします笑
      本もいいですよね。以前別のコメント欄でたださんたちと、自分の本棚の話や理想の本棚の話をし合いましたが、自分のブクログの本棚が実体化したら嬉しいな〜と思います。
      2023/04/27
    • たださん
      akikobbさん
      ありがとうございます(^^)
      繕いもの、素朴で優しいお言葉ですよね。私、全くしないから憧れます。

      自分のブクログの本棚...
      akikobbさん
      ありがとうございます(^^)
      繕いもの、素朴で優しいお言葉ですよね。私、全くしないから憧れます。

      自分のブクログの本棚の実体化! さすがakikobbさん、素敵な発想ですね。確かに嬉しいですよね♪ 本が多すぎて、床が崩壊しそうな心配も少々ありますが、かねやま本館なら大丈夫ですよね。
      2023/04/27
  • 「さぁ、ゆっくり休んどいで。あんたには正しい休息が必要」

    小学校時代人気者だった「サーマ」こと佐藤まえみ。父の転勤に伴い東京の中学へ入学。どこでも人気者になれると信じていたのに最近なんだか友達がよそよそしい……そんな彼女が見つけたのは「第二保健室」。そこは不思議な世界への入り口だった。

    何かといろいろなことに疲れてしまう現代。子どもたちの生きる世の中も私たちが子どもの頃とは大きく変わってしまったように感じます。学校や家以外の第三の場所があればいい。「第二保健室」はきっとそんな場所。児童書ですが、大人にも読んでほしい1冊です。きっと心も身体もほぐれるはず。

  • 児童書でも大人でも刺さりますね。
    学生時代を思い出す…。私もこの時代あったなー。湯治場行きたかったー。
    行かないでも素晴らしい友人の良いところを模範として生き直したから良かったけど

  • こんな温泉があったら入りたい!
    印象に残ったのは、
    カラシの種にはもともと辛みがないんだけど、しっかり練る作業で辛味が増す、という話。
    練ることでしか、おいしいカラシになれない。だから「怒りたいときは、怒っていいし、泣きたいときは、泣いてもいいんです」
    いつの日か、山形の銀山温泉に行ってみたいです。

  • お湯によって違う効能がある不思議な湯治場が素敵です!実際に行けたらいいなぁ…

  • 中学入学と同時に家族で新潟から東京に越してきたサーマこと佐藤まえみ

    夢の中学生ライフを期待していたけれど、グループからハブられてしまう

    「サーマって、なんていうか……ちょっとしんどい」

    教室に入れず、逃げ込んだところは「第二保健室」
    そこは中学生専門の湯治場「かねやま本館」につながっていた

    輝くように美しい女将の小夜子さんとおじさんくさい男の子キヨ
    露天風呂で出会った長野の中学生アリ
    ひとあし先に不登校になった中3の兄の慈恵
    第二保健室のあやしげな山姥のような銀山先生

    さまざまな人とかかわり、傷心、内省、受容……効能のある温泉につかるたびにサーマの心が変化していく

    そして、有効期限の三十日がたったとき……

    第60回(2019年)講談社児童文学新人賞受賞作

    選考委員大絶賛!
    現実と空想の世界の往復が違和感なく、エピローグで伏線が回収される構成には“やられた!”

    《ひとつでもあてはまる子、必読!》
    □ 友だちというよりはね親友がほしい
    □ 学校生活で、悩みがある
    □ 学校に行くのが、ちょっとしんどい
    □ 最近、兄と気まずい
    □ 湯治場って、なに?
    □ 温泉が、好き!
      ──帯より

    2020年6月の発刊と同時に大きな反響が起き、2巻(8月)、3巻(10月)とシリーズ化の予定

  • 学校の中に温泉の入り口があるなんて、愉快。展開はそれほど期待しないで読んでいたが、温泉で育まれた友情にグッときた。

全59件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1985年生まれ。東京都出身。多摩美術大学美術学部絵画学科卒業。『保健室経由、かねやま本館。』で第60回講談社児童文学新人賞を受賞し、デビュー。同シリーズ1~3巻で第50回児童文芸新人賞を受賞。アンソロジー短編集『1話10分 謎解きホームルーム』(新星出版社)4、5巻にも作品が収録されている。そのほかの作品に、『おはなしサイエンス 宇宙の未来 パパが宇宙へ行くなんて!』(講談社)がある。

「2023年 『保健室経由、かねやま本館。6』 で使われていた紹介文から引用しています。」

松素めぐりの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×