忍者に結婚は難しい

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 567
感想 : 89
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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065276020

作品紹介・あらすじ

甲賀と伊賀。
歴史の陰に消えたはずの一族は、今も人知れず暗躍していた。
手裏剣など古き伝統を墨守しつつ、郵便局ネットワークを牛耳る大組織伊賀。
最新技術を積極的に活用する、少数精鋭の実力派集団甲賀。

そんな敵対する陣営の忍者だと知らずに結婚してしまった伊賀の悟郎と甲賀の蛍。
燃え上がったのは最初だけで、今では互いに疎ましく思うほど、夫婦関係は冷めきっている--。

ある日、悟朗たち伊賀者が大勢で警備する中、大物政治家が暗殺された。
下手人を見つけた悟朗は、その背に自慢の棒手裏剣を放つもひらりとかわされた。
相手は甲賀の女忍者ーー?
あの後ろ姿を、俺は知っている--?
伊賀の威信をかけた追走劇が始まった。

感想・レビュー・書評

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  • 忍者の物語は興味深いですね〜。
    面白くて一気に読んでしまいました。
    伊賀と甲賀の忍者が愛し合って結婚。
    甲賀の女忍者の蛍さんが、とてもかっこ良かったですね。
    2023年にドラマ化されているんですね。
    これも是非とも観たい^_^

  • 戦国時代に活躍していた伊賀と甲賀の忍者の末裔。
    伊賀と甲賀は敵同士ですが、伊賀の草刈悟郎と甲賀の月乃蛍はキャンプ場で偶然出会い、お互いの素性を知らずに二年前から結婚しています。

    しかし、蛍は悟郎の毎日の習慣が気に入らず、離婚をしたいと言い出しますが。
    伊賀系の忍者の赤巻が殺害された現場で、蛍の目撃情報が流れ悟郎は、蛍が甲賀の忍者であることに気づいてしまいます。

    伊賀と甲賀は絶対に相容れない敵同士。
    お互いの素性がわかってしまったら決着をつけるしかなく二人は戦い始めますが、逆に二人の愛情が復活します。

    でも、蛍は赤巻殺しとして伊賀に捕らえられ、悟郎は人質にされます。果たして二人の結婚はどうなってしまうのか。


    横関大さんの『ルパンの娘』は未読ですが、今度は忍者です。
    ぶっ飛んでいると思いました。
    草刈蛍は確かに伊達じゃないです。
    エピローグが泣かせます。

    • まことさん
      魚雷屋さん。
      残念ですが、「甲賀忍法帖」がわかりません。
      魚雷屋さん。
      残念ですが、「甲賀忍法帖」がわかりません。
      2022/07/03
    • 魚雷屋阿須倫さん
      山田風太郎の名作で、悲恋を絡めた甲賀対伊賀の忍法合戦を描いています。コミック・アニメ化されたバジリスクの原作です。
      https://boo...
      山田風太郎の名作で、悲恋を絡めた甲賀対伊賀の忍法合戦を描いています。コミック・アニメ化されたバジリスクの原作です。
      https://booklog.jp/item/1/B00EDYNQDC
      2022/07/03
    • まことさん
      魚雷屋さん。
      山田風太郎さんでしたか。
      1作も読んだことないけれど、なんとなく雰囲気はわかる気がします。
      リンクありがとうございます。
      魚雷屋さん。
      山田風太郎さんでしたか。
      1作も読んだことないけれど、なんとなく雰囲気はわかる気がします。
      リンクありがとうございます。
      2022/07/04
  • 「ルパンの娘」もシリーズ化してドラマも見ていたけれど今作品も現在、ちょうどTVドラマで放送中。

    追っかけるようにして、単行本を読んでみた。
    互いの正体を知らずに結婚した相手は、伊賀と甲賀のライバル同士の忍者だった。
    古い伝統を頑なに守る伊賀忍者である夫の悟郎。
    幼い頃から修行で鍛え合理的に動く妻の蛍。
    何も知らずに結婚した二人が、離婚寸前である状況の中、それぞれの指令で同じ場所に立つことになり…。

    テンポよく進むので、サクサクと読める。
    現代でも忍者の末裔っているのだろうか…忍んでいるのかしらん。。。
    忍者ハットリくんの漫画しか知らないから詳しくはない。
    だけど読みながら興味湧いてくるってことは、読んでて楽しいってこと。
    忍者に結婚は難しいって…忍者だけには限らないし。
    未だに難しいわーって思う。
    今さらだけど。

    まだドラマも3話といったところなので、こちらもどのような展開で進むのか楽しみだ。
    ラストに違いはあるのだろうか。
    そのあたりも注目してみたい。



  • netgalleyにて読了。

    もっとコメディタッチな小説なのかと思っていたが、日本の社会構造の問題点を暗に示しているようにも思われた。
    また「プリンセストヨトミ」のような、もしかしてあるかもしれない世界の面白さもあった。

    がしかし読み始めは、悟郎と蛍、2人の出会いから結婚に至るまでがあまりにも一足飛びで、結婚をあまりにも簡単に書いてないか?と、最後まで読めるか自信がなかった。

    その部分に関しては、最後まで引っかかったのだが、伊賀と甲賀の対比が、全体主義対個人主義や男社会と女性参画社会の対比にも思えて、どちらに未来はあるのだろう…などと考えたりもした。

    蛍の身体能力の高さに惚れ惚れ。
    サラ・パレツキーのウォシャウスキーシリーズや、パトリシア・コーンウェルのケイ・スカーペッタシリーズなど、孤独に闘う女の物語を思い出した。
    しかし最後の三姉妹活躍シーンで、いやー、これは北条司のキャッツ・アイだな、と思い直した。
    2022.6.12

  • お互いが敵対する忍者だとは知らずに結婚した夫婦の物語。

    伊賀と甲賀の細かな設定でさくさく話が進み、漫画化やドラマ化にぴったりなエンタメ作品だと思いました。
    これじゃ「忍者に離婚は難しい」なんじゃないかと思ってしまうようなラブコメ調だったのが、事件や政治が絡んだシリアスな話に変わっていって、楽しめました。

  • 最初はコメディかと思ったら事件が発生しミステリー、後半からロマンス!ラスト数ページに明かされる犯人と隠されていた真実に「おおっ」となります。この作家さんの得意なラストで納得。

  • 題名に惹かれて手に取りました。後から知ったのですが、1月からドラマ化されるんだとか。

    でも、よくある設定だし(忍者ってのは中々ないけど、夫婦がお互いスパイだったとか)思ったほど最初はページが捲れなかったなぁ〜。半分過ぎたくらいから漸く面白くなってきた感じで、読むのに時間がかかりました。。。

  • 読んだら分かるが、この夫婦の結婚は難しい。忍者の夫婦はお互いに忍者であるとは知らない。とある政治家殺害計画に関わったそれぞれ夫婦。もしかして、妻は忍者なのか?いや~バレた?というコミカルな設定。しかし、妻は忍者としてのスキルは超一流。別の政治家暗殺計画からこの夫婦がそれぞれの忍者組織から追われる立場になる。そのあとのストーリー展開はスピーディーだけど読み応え抜群。最後の夫婦の結末は残念だった。ストーリーの大義名分によってはシリーズ化ができると思う。男性のトイレは立ってするべきか?座るべきか?悩ましい。⑤

    • ポプラ並木さん
      https://www.fujitv.co.jp/ninja/chart/index.html シリーズ化されるんだね。楽しみです!!
      https://www.fujitv.co.jp/ninja/chart/index.html シリーズ化されるんだね。楽しみです!!
      2023/01/04
    • しずくさん
      新聞を読んで面白そうな筋書きドラマだったので、気になり1回目を録画しました。なるほど原作があったのですねぇ~。観るのがお楽しみ!?
      新聞を読んで面白そうな筋書きドラマだったので、気になり1回目を録画しました。なるほど原作があったのですねぇ~。観るのがお楽しみ!?
      2023/01/06
    • ポプラ並木さん
      しずくさん、はじめまして!
      そうなんです。
      原作の女性主人公は超クールでしたよ。
      是非楽しみましょうね(^^♪
      しずくさん、はじめまして!
      そうなんです。
      原作の女性主人公は超クールでしたよ。
      是非楽しみましょうね(^^♪
      2023/01/06

  • 伊賀忍者と甲賀忍者が、互いの素性を
    知らずに結婚という設定。

    どちらも忍者ということを隠している上に、
    相手を一般人と思って生活していることで
    生じるストレスと、ごく普通の夫婦でも感じる
    価値観のズレが混ざっているところが面白い。

    忍者という属性を差し引いても普通の人と
    変わらない結婚生活の難しさと忍者であるが
    故の現代で生きる大変さがコントのように
    描かれていて笑えます。

    並外れた忍者スキルを持つ妻の蛍はとても
    かっこいいですし、だらしなく見えてた
    夫の悟郎の覚醒モードも素敵でした。

    笑える忍者コメディ。

  • あの洋画を彷彿とさせる身分を偽った夫婦の話。
    細かいことは突っ込んだら負け…テンポよく楽しめる。
    山田さんに全幅の信頼を寄せています!いつもありがとう山田さん!

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著者プロフィール

1975年静岡県生まれ。武蔵大学人文学部卒。2010年『再会』で第56回江戸川乱歩賞を受賞。著書に『ルパンの娘』『ピエロがいる街』『沈黙のエール』『チェインギャングは忘れない』『スマイルメイカー』『グッバイ・ヒーロー』『炎上チャンピオン』『仮面の君に告ぐ』『いのちの人形』などがある。

「2023年 『ゴースト・ポリス・ストーリー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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