蛇にピアス

著者 :
  • 集英社
3.08
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本棚登録 : 4975
感想 : 814
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  • Amazon.co.jp ・本 (128ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087746839

感想・レビュー・書評

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  • 「毒」のようなものが多い作品。世界観に引き込まれた。令和になってから読むと、平成の雰囲気が味わえる。アマがまさに理想の年下彼氏で良かった。

  • エグい。

  • 不快さだけが残る作品であった。

  • 流石映画で有名なだけある。めちゃ良かった。
    芥川賞作品って小難しいの多いけど、この作品はすごく読みやすい。文体もシンプルで、尖った言い回しもない。
    書いてる内容は刺激強めだけど、登場人物達の人間関係が思ったよりドロドロしてないので、そんなにストレス無く読めた。全体的に蔓延ってる雰囲気はアングラの薄暗い感じだけど、主人公視点のアマやシバさんが凄く純粋だったり優しかったりするから、その辺のバランスが絶妙だった気がする。
    主人公が酒に溺れてるのも体重減ってくのも、徐々に崩れてく描写が過大な強調をせず書かれてる。これは一人称視点で、主人公があまり自分が落ちてってる事自覚してないからなのかなと解釈した。その書き方もめっちゃ良い。
    最後そうくるかー、って思った。分かるようで、納得出来ない様な…でもこの主人公ならそうなるのかな?とも思う。あんなにアマを愛してたのに…でもこの終わり方でこの作品は良い気もする。

    物足りないとこ言うなら、この舞台設定ならもう少しジメジメした感じがみたい。ちょっと淡々とし過ぎてて、もう少し人間のドロっとしたとこ見たかった。

  • ・主人公は苦しみ、苦しんだ分だけ生きていると感じる。生を実感したいために、さらに苦痛を求める。生きることが苦しいのではなく、苦しいから生きていられるという彼女の生の論理は、地獄まで続く負のスパイラルのように思える。スプリットタンや変死体など、読んでいて目を背けたくなる痛々しい描写が続くが、それはそのまま、彼女の人生の痛みを表しているのだろう。

  • スプリットタン 舌をピアスで拡張して、最後は切って蛇の舌のように先が2つに分かれる

    ギャル系の綺麗めルイ 髪が赤いアマ(暴力団員を殺してしまう) 彫師のシバ

    ルイは龍と麒麟をシバに彫ってもらうが、目は入れない
    画竜点睛 瞳を描いたら飛んでいってしまう。

    ルイに声をかけてきた暴力団員を殴り倒し殺してしまう。
    歯を2本抜き、ルイに愛の証として、プレゼントする。

  • 刺青の痛みとはどんなものか。

  • 初めて読んだのは中学生の頃だったけど、いつの間にかルイよりも年上になっていた。
    共感できる部分もあるけど、やっぱりわからない部分もたくさんあって、ルイはどう思ってこうしたんだろう、と考える。
    言い切ってくれないのが苦手な人はあまり好みに合わないだろうと思うけど、私は好きな作品です。

    映画も良かった。ルイが泣き叫ぶシーンは、毎回心が締め付けられる…

  • 聞いたことあるな~と手に取ったら、綿矢りさと芥川賞同時受賞した作品だった。

    どんな話かと言われると難しいけど、なかなか面白かった。そしてさくっと読める。

    私もピアスを人より多めに開けていて、なんで開けたくなるのか自分でも分からなかったけど、人と違うことをしたい、見た目で判断してほしい、痛みで自分の存在を確認する自傷行為っていう部分はあるのかも。
    まあ、スプリットタンとかその他もろもろルイの痛みやアンダーグラウンド感とは比べ物にならないが。

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著者プロフィール

1983年東京都生まれ。2004年にデビュー作『蛇にピアス』で芥川賞を受賞。著書に『AMEBIC』『マザーズ』『アンソーシャルディスタンス』『ミーツ・ザ・ワールド』『デクリネゾン』等。

「2023年 『腹を空かせた勇者ども』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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