考えるマナー (中公文庫 ち 8-3)

  • 中央公論新社
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本棚登録 : 792
感想 : 58
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  • Amazon.co.jp ・本 (303ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122063532

感想・レビュー・書評

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  • 執筆陣見て。
    書き手によって好き嫌いが分かれる。性差か世代差か。

  • いかにもマナーの話、もあれば、「そうめんのマナー」なんていうテーマでもはやそれはマナーではなくてそうめんについて思うところを表したエッセイですね、というのもある。
    くどくどマナーを語るのではなく見開き1ページで読み切れるのがいいし、12人のうち半分は文章を読んだことのない作家さんだったので、ちょっとのぞいてみる本としてもなかなか面白く読めた。
    津村さんの「日記のマナー」で、小学校のころ、児童が書いた日記に先生がコメントを付ける、児童としては書くのは大変だけど先生のコメントは楽しみ、大人になるとSNSがその代わりになっているんじゃないか、というくだりになるほど~、と思った。その後の、誰かに言ったのに共感してもらえないという苦しみ、についてのことも、なるほど~、である。
    町田さんの「保留のマナー」にも、ううむそうだなと頷かずにはいられない。「喜ばしいことだ『とは』思っています」という、ストレートにいかず別の思いもあることを示唆する言い方についての話。
    マナーが守られるための方策としてナナメウエの提案をするようなものもいくつか。
    穂村さんの「まんが喫茶のマナー」、三浦さんの「降りますのマナー」など。
    カメレオンの舌笛・・・(笑)

  • 著者
    赤瀬川源平(あかせがわ・げんぺい)
    井上荒野(いのうえ・あれの)
    津村記久子(つむら・きくこ)
    平松洋子(ひらまつ・ようこ)
    穂村弘(ほむら・ひろし)
    町田康(まちだ・こう)
    劇団ひとり(げきだん・ひとり)
    佐藤優(さとう・まさる)
    髙橋秀実(たかはし・ひでみね)
    三浦しをん(みうら・しをん)
    楊逸(ヤン・イー)
    鷲田清一(わしだ・きよかず)

    座を温めるマナー
    美を匂わすマナー
    お口を滑らせないマナー
    愛が生まれるマナー
    逃げて勝つマナー
    ベタを粋にするマナー
    ステキなお客さまのマナー
    丸くおさめるマナー
    食は一大事マナー
    日本が宿るマナー
    乗り乗りマナー
    のどかに生きるマナー
    「旬」をつかむマナー
    生み出す人のマナー
    こころを澱ませないマナー
    世渡りのマナー
    悟るマナー
    マナーの難問

    見開き1ページでまとまっているので、細切れに読みやすかったです。マナーというカテゴリーとはなんか違うかなあという感じのお話が書かれていました。
    豪華作家陣や元政治家や芸能人の一言集、たまに面白いなという話はあるけれど、そこから何かマナーを考えられるかというと、それはないかな。似たシリーズ出てるみたいだけど、次は買わないな。

  • いろんなマナーの話。可もなく不可もなく。

  • 様々な事柄に関する、その人なりのマナーを集めたエッセイ集。わかるわかる、といったものから、そうかなあ?というものまで、多種多様なマナーが書かれています。一つ一つは短いので、気軽に読めますね。真面目にマナー本だと思って読むと拍子抜けしますが、暇つぶしにはいい感じ。なんてことを書くと、レビューを書く時は絶賛するのがマナー、とか言われそうですな。

  • マナーとは一体何か?
    大人だって迷ったり、悩んだり、失敗しているんです…というのを12人の作家が名(迷?)回答。
    1話2ページなので、どこからでも気軽に読めるのもポイント。語り口が気に入ったら、その作家さんの本を探してみるのはいかがでしょうか。(平取)

  • 五本指ソックスのはき方からオヤジギャグを放つ方法まで、大人を悩ますマナーの難題に作家や芸人十二人がくりだす名(迷)回答集。座を温めたい、のどかに生きたい、美を匂わせたい……この一冊が、日々の小さなピンチを救う。笑いながら粋な暮らしのヒントが見つかる、新しいマナー考。

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著者プロフィール

赤瀬川原平(あかせがわ・げんぺい)
1937年横浜生まれ。画家。作家。路上観察学会会員。武蔵野美術学校中退。前衛芸術家、千円札事件被告、イラストレーターなどを経て、1981年『父が消えた』(尾辻(★正字)克彦の筆名で発表)で第84回芥川賞を受賞。著書に『自分の謎(★正字)』『四角形の歴史』『新解さんの謎(★謎)』『超芸術トマソン』『ゼロ発信』『老人力』『赤瀬川原平の日本美術観察隊』『名画読本〈日本画編〉どう味わうか』。また、山下裕二氏との共著に『日本美術応援団』『日本美術観光団』『京都、オトナの修学旅行』などがある。2014年逝去。

「2022年 『ふしぎなお金』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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