コピーライターじゃなくても知っておきたい 心をつかむ超言葉術

著者 :
  • ダイヤモンド社
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本棚登録 : 1869
感想 : 93
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478110140

感想・レビュー・書評

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  • 私も、言葉にもっと全力で取り組みたいと思った。
    「コピーライターじゃなくても知っておきたい」という本だけど、もともとコピーライターを志望していた私としては、「すごくコピーライターになりたくなる」本だった。
    何度もはっとさせられる話があって、忘れないようふせんに書いて机に貼ってある。
    この気持ちを忘れずにコピーライターを目指し始める…!

  • 改めて言葉を大事に使っていきたいと思った。
    言葉はいつでも伝える大丈夫となる人がいて、その人に覚えておいてもらえるよう、わくわくするような言葉選びをしたい。

    阿部さんの人事からコピーライターになっていく過程と、「甘太郎」のお話はいつ何度読んでも胸がいっぱいになります。


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  • とても温かく包み込むような言葉で、それでいて支えになるような、まるで”お父さん”みたいな言葉を紡ぐ本だった。言葉を扱う人の、丁寧な本になっている。

    「せっかく企画をやるなら、社内でざわついてほしい」
    この気概は真似したい。

    「質は量からしか生まれない」
    質を扱う阿部広太郎さんに言われると、もう重みが半端ない。試行し続けて生まれた量の中に、質が眠っているのだと。

    「才能とはかけた時間」
    これも重い言葉。才能って言葉はある意味自分と他者の間に線引きをするような逃げの言葉に聞こえるけど、この人はその境界線すら引っぺがしてる。

    読んでみて、ハートドリブンとの親和性を強く感じました。
    ハートドリブンをお好きな方はぜひ。

  • 伝わるとは相手が思い出せることである。

    物はいいよう

    才能とはかけた時間

    異なる言葉の組み合わせで商品が売れる

    言葉を変えるだけで相手の行動が変わる
    ボランティア→ゲームメーカーズ

    伝える内容ももちろん大事だが、伝え方や、伝える言葉に注意してみると相手の反応も変わるかもしれない

  • p75 「しゃっくりが止まら、ないんだ」
    p120 僕なりの愛の本質とは、〜相手の変化に気づく「発見」だ。
    p130 愛と書かずに愛を伝える、言葉を探そう。
    p142 自分という存在は〜他者と自己の間にあるのではないだろうか。〜自分探しは、つまり他人探しだ。
    p149 誰かが額に汗してがんばっているところには何かが宿っている。その場に行って、〜心に風は吹くはずだ。
    p152 偶然を必然に変える企画は強い。
    p156 誠実さを持って、相手のことを徹底的に調べる。
    p157 仕事が順調に進まなくなったり、〜するとだんだん主語が、自分から離れていく。
    p170 名前があることは、一人じゃないことの証しであり〜
    p199 嬉しい言葉を発すれば、最初に救われるのは自分だ。

  • 度重なる修正などで「やらなくてはならない」という気持ちが勝ると自分の色が出せなくなって辛くなってくる。自分と相手との重なる色をだしていくというマインドでいることが企画をおもしろくする。
    この言葉に共感した。自分がただただ自由にのびのびとできる仕事をやっている人は少ないと思う。でも、完全に自由じゃなくたって仕事は面白くできるんだということを、改めて思う。こういう考えが若い人中心に浸透したほうが、離職率ももっと下がるんじゃないかと。

    内容的には実践的なものもありつつ、基本的には、企画する人のための考え方が書かれている。

  • 日常的に使えるテクニックがあるのかと思ったが、そうでもなかった。

    企画とかコピーとかの仕事をしている人には刺さるのかもしれない。

    明日から、無意識で使っていた、すごい!や素敵!という言葉を封印して、その言葉の奥にある気持ちを考えてみようと思う。

  • 「ヤバい」「すごい」「エモい」など、使えば何でもいい塩梅になる「味の素」のような便利な言葉。その奥にある気持ちはなんだろう?

    言い換えてから、気持ちを切り替えるスイッチを入れることで、後ろを向くか、前を向けるかが変わってくる。

    「書くwritingであり、光を当てるLightingでもある」

    自分の素直な感情を抱きしめてあげること。そこから自分の色が生まれるし、温度のある言葉が生まれていく。このことをずっと忘れずにいたい。

    名付けははじまりにすぎない。名付けた後から、そこにある意味合いを育てていけばいいのだ。

    どうせ誰も見てないと思って思い切り書きましょう。
    きっと誰かが見てくれてると信じて書き続けましょう。

    書くときに「ペルソナは誰か考えましょう」と言われることがある。僕はそうは思わない。書くのはまず自分のタメでいい。「一番大切にすべき読者は自分だ」と思うのだ。

    記事タイトルの付け方は大きく2つ。

    ・文章中にある象徴的な1行を抜き出す
    ・内容全体を踏まえた上で俯瞰したタイトルを付ける

    その記事がシェアされる時にどんなコメントが添えられるのかをイメージしてみたい。出口にどんな感情の景色を用意するか。書くからには絶景でありたい。

    文章は誰にでも書けるが、その文章はあなたにしか書けない。そして、書くことによってあなた自身が浮き彫りになっていく。

    相手の心に触れる上で、優しさを細部にまで込めることは忘れないでほしい。書くのは自分のためで良いけれど、届けたい人がいるのであれば、自分勝手に書いてはいけないのだ。

    才能とは、掛けた時間だ。
    言葉にもしも才能が必要だとするなら、
    これから生きていく限り時間を掛けて育てていけばいい。

    未来なんて、誰にもわからない。
    だからこそ、言葉を選ぶことで、どう生きるかを選べる。書くさきに人は進める。

  • 辞書をスマホに入れる
    始める前に、どこが、何が、どういう状況がゴールなのかを明確にする

    小手先の技術ではなく、言葉を使う上での視点、心の持ち方について、コピーライターらしい柔らかい文体で記されている

  • ■この本の評価
    2.5/5(少し欠点あるけど、面白い)

    ■この本の感想
    コピーライターは言葉にどう向き合っているか。
    コピーライターは心にどう向き合っているか。
    そんな感じのコピーライター向けの本でした。

    著者は電通のコピーライターをしている阿部広太郎さん。複数も賞を受賞している阿部さんがコピーライターとして得た知見を経験談ベースで語られます。

    「言葉とは」を掘り下げ、「感動とは」を掘り下げ、言葉から心を、心から言葉へと色んなアプローチて丁寧に論じており、阿部さんの真摯な姿勢と考え方に共感出来ました。特に第三章の明太子の話、企画生と呼ぶ話は個人的には新しい視点で、なるほどなと思わされました。

    一方でタイトルに「コピーライターじゃなくても~」とありますが、コピーライター視点での語りのため、言葉「術」として活用できるかは、読者にかなり委ねられている内容でした。もう少し科学的な根拠のあるお話や実践している具体的な習慣を知りたかった。

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著者プロフィール

1986年生まれ。埼玉県出身。慶應義塾大学経済学部卒。98年電通入社。人事局に配属後、コピーライターに。言葉の力を味方につけて「世の中に一体感をつくる」コンテンツを企画する。映画、テレビ、音楽、イベントなど、エンタメ領域からソーシャル領域まで境界を越えて取り組んでいる。映画「アイスと雨音」、映画「君が君で君だ」、舞台「みみばしる」プロデューサー。ソーシャルエンターテインメントの「ダイアログ」シリーズのクリエーティブディレクション。BUKATSUDO講座 「企画でメシを食っていく」主宰。著書に『待っていても、はじまらない。-潔く前に進め』(弘文堂)、『コピーライターじゃなくても知っておきたい 心をつかむ超言葉術』(ダイヤモンド社)、『それ、勝手な決めつけかもよ?だれかの正解にしばられない「解釈」の練習』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)。

「2023年 『あの日、選ばれなかった君へ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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