- Amazon.co.jp ・本 (233ページ)
- / ISBN・EAN: 9784488404123
感想・レビュー・書評
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ブックオフにて日本推理作家協会賞の文字に惹かれて手に取った一冊。
短編集としてバラエティのあるラインナップ。作者に海外経験があるようで、欧州を舞台にした作品が二作あります。
特に良かったのはその内の「北欧二編」。北欧を旅するバックパッカーが旅先で出会う日常の謎、な物語です。あとがきや解説でもその文体にスポットが当てられていますが、物語としてもすっきりとした構成で評価できるもののように思います。そこにあの文体が合わさって、芥川の「上海游記」を現代に写したような印象も受けたりしました。
機会があれば作者の別作品もチェックしたいと。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
読みやすいが意外性はそれなり。表題作のタイトルの奇抜さで勝負ありか。6.5
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140406読了。26冊目、今月2冊目
初めての深水さん。
読みやすいし、表現を工夫する探究心みたいなものが見えて印象が良い。
他の作品も読みたい。 -
日本推理作家協会賞短編賞受賞作(表題作)を含む短編集。
ひとつひとつはさほど長いものではないが、ロジカルな短編から、純粋なミステリとは言えないものまで、内容がバラエティに富んでいて、どれを読んでも楽しめた。
完成度という点では、矢張り、短編賞受賞作の『人間の尊厳と八〇〇メートル』かな。