LIFE SHIFT(ライフ・シフト)

  • 東洋経済新報社
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  • Amazon.co.jp ・本 (428ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784492533871

感想・レビュー・書評

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  • 実践済みの内容で真新しさはないが、若い世代のうちに読んでおきたい一冊。ある企業で新入社員必読の書にしているという理由は理解できた。
    自身のリクリエーション後のアウトプットで息切れ…。インプットモードに切り替えよう。

  • この本によれば、今のまま平均寿命が伸び続ければ、我々は長く伸びた人生に充分な収入を確保するために、人生の様々な段階で、自己への再投資が必要になる、らしい。

    漠然と、歳を取ったら漫画の「いじわるばあさん」のような老婆になりたいと思っていたけれど、実際にそれが何歳の自分なのかは、考えたこともなかったなあ。

    この本で書かれている方向に政治や企業が変わるのには、まだだいぶ時間がかかりそうだな、と思いつつ、自分の周りを見渡してみると、ちらほら色んな選択をする人もいて。
    どれが正解、じゃなくて、自由に選べるようになったら、やっぱりいいよね。
    面白かったから、そのうち続編も読もう。

  • リ・クリエーションの発想に共感した。大学時代の知識にとどまらず自分に投資して新しいスキルを身につけていかないと思った。

  • 「人生100年時代」を迎えると、教育→仕事→引退、という3ステージで構成される人生モデルが崩壊する。
    なぜなら、引退生活が長すぎて、貯金が足りなくなるから、所得を得るために仕事する期間が長くなる。
    →仕事する期間が長引くと、若い頃に受けた教育内容だけでは必要なスキルがまかなえなくなり、仕事人生の中でスキルへの再投資や「変身」を複数回こなさないといけなくなる。

    「変身」のために重要なのは、
    ・新しさに開かれた姿勢
    ・主体的に作り上げるアイデンティティ
    ・多様な人的ネットワーク

    「人生100年時代」ってこういう本だったのね。周りを見ると若い子達は結構上手に変身資産を貯めてる気がする。本を読んでいて私の心のうちにも変身欲があることに気づきました。

  • 100年時代だからこうしなさいああしなさい、という本ではなくどのような社会が待ち受けているかを多角的に分析してみようという本。
    仕事・引退という大きなライフイベントを既にこなしてしまったので、ある種この本で言う5ステージ的な思考になっているかも。目新しさはなかったが、社会人時代に読んでいたら奮起されたかもしれない。

  • 既読感があると思ったら以前超訳版を読んでた。改めて読んでいたが、結局100年時代に向けてなにをすべきか考えてみた。
    長寿に沿って健康寿命を延ばす努力。
    雇用、お金、人間関係や資産、時間の使い方などいろいろ変化が起きるらしいが、新しいものを取り入れていける心身共にフットワークを軽くアンテナ高くしておくこと。
    278冊目読了。

  • 変化の凄まじい現代を生き抜く私たちに、
    人生100年の多様な生き方について教えてくれる本。

    仕事、家庭、結婚、友人、お金、余暇など
    重大なライフカテゴリーを
    包括的に網羅した内容。

    世界に先駆ける長寿大国日本に住む我々にとっては特に、
    この本の恩恵に預かる部分は大きいと感じる。

    誰が読んでも役に立つと思うので、
    自分の周りの大切な人にも一読を勧めたい本。

  • この本は、まず考えているようで考えられていない自分の将来を考えさせてくれる本です。

    私自身、定年後の長い余生をどのように暮らそうかなんとなく不安を抱いていました。

    そのなんとなくの不安を具体化し、
    どのようにアクションを取るべきかについて
    考えさせてくれる本になっています。

    まず、この本では、
    従来型の「教育→労働→引退」というような
    前時代的な生き方が困難になってくると
    問題提起をしています。

    その代わりに、新たな生き方(4.0シナリオ,5.0シナリオ)を
    模索する事が重要であると書かれています。

    新たな生き方を推し進めるために重要になるのが、
    「有形の資産」と「無形の資産」を
    どのように構築・増強していくかです。

    この「有形資産。無形資産」の構築するための方法が、
    様々な観点(個人・夫婦・家族・企業・政府)で丁寧に書かれています。


    私の中で印象に残っているのは、
    「これからの余暇時間は、
    レクリエーション(娯楽)ではなく、
    自己のリ・クリエーション(再創造)に
    時間を使うようになるのだ。」
    という一節です。

    この本を通して、
    具体的に「人生100年計画」を
    思い描いて見るのはいかがでしょうか?

    オススメの本です。
    是非、読んでみてください

  • まず本書を読んで感じたことは、先のことを考えて頑張らないといけないと暗澹たる気持ちになる反面、健康寿命が延びればそれだけ余暇に費やす時間が増え、楽しめる時間が増え、多くの事を経験出来る人生を送れる、プラス面も満ち溢れており、長寿化時代はマイナスな事ばかりではないという事だ。

    平均寿命が現在も延び続けてる。100歳なんて想像もつかないけど、当たり前のように100年を生きる時代がそこまで来ている。
    現在日本では2007年に生まれた子どもの半数が107歳より長く生きると予想されている。さらに10年ごとに2.3年のペースで平均寿命は上昇している。
    私が84年生まれなので、現在30代の方の半数が101歳から103歳まで生きる。正直ゾッとする。
    また年金に関して言えば、1960年は年金受給者1人に対し勤労世代10人だったが、2050年には年金受給者7人を勤労世代10人が支えて行かなければいけないらしい。何のために働いているのか分からなくなってくる。
    寿命がこれだけ延び、年金受給者が増えるということは、ほぼ年金は期待出来ないので、自分の生活費は自分で稼がないと行けない。つまり65歳で引退した後も働き続け、35年を超す期間を生きがいをもって楽しむ為には一体何をして過ごせばいいのだろう。
    働き方にしてもAIが台頭している時代においては、単純作業は無く、創造性、共感、問題解決、そしてドアを開けるなどの身体的作業など、人間にしか出来ない仕事しか残っていないかもしれない。
    本書では老後を快適に過ごして行く為に必要なのは、有形資産(お金、住宅など)と無形資産(家族、友人関係や健康など)のバランスが大切と述べられている。
    我々の関心は、特に長生きする為に必要なのは有形資産(お金)であり、そこに議論が集中し過ぎているが、将来余暇を楽しむためには無形資産にも目を向けなくてはならない。

    本書を読んで、たまには2.30年先の過ごし方を家族で考えるいい機会になりました。

  • 【あらゆる年代の人に読んでもらいたい本!】

    読了後、女性の社会進出、教育の多様化、健康の維持、人的ネットワーク、自由だけど戦略的な生き方の重要性をひしひしと感じました。

    若い人にはこれからの人生設計をたてるにあたって絶対に読んでほしいと思いましたが、
    70歳でも100歳まであと30年あることから、この本を読んで行動に反映できるところがあると思うので
    ぜひ読んでほしい と感じました。
    本書でも「何歳でもエクスプローラーになれる、p235」と記述があります。

    ・読んだきっかけ
    最近この手の本を書店でよく店頭に並んでいるのを見かけますが、その中でもこの本がブームのきっかけかなと思ったので読みました。

    ・印象的だった点
    この本は学ぶところ、実践したいところが多く、本があっという間にふせんだらけになるほど、印象的なところが数多くあった本です。
    厳選して3点ご紹介します。

    1.「この本、日本人が書いてないよね?」と思うほど、女性の社会への参画の問題は世界共通であることがわかったこと。

    例えば、男女平等について。
    アメリカでも女性がパートタイムで働いている人の割合が不釣り合いに大きい。
    また、国際労働機関が2015年に発表した報告書によると、男女の賃金格差がなくなるまでにあと70年かかるとのこと。それは、女性が上級管理職についている割合が少ないためだそうです。
    私は、アメリカでは女性も男性と平等に働いていると思っていましたが、それは「日本よりかは」という意味で、世界の国々も女性をいかに社会に参画させるか、参画できる社会かということが、100年時代で生き残れる社会の課題になっていることわかり、とても印象的でした。
    また、働き方に柔軟性を求めると報酬が少なくなり、女性の方が生涯賃金が少なくなるという考察も紹介されており、とても示唆に富んだ内容です。

    2.大学には今すぐ大きな変化が求められている
    長い人生では学習と教育が一層重要になります。
    10~20代で学んだことが100歳までスタンダードな知識でないのは、本を読まなくても実感として感じるのではないでしょうか。
    (例えば、初代ゲームボーイは電池が4本も必要だったのに、任天堂スイッチは充電式で、ゲームボーイと比較対象にできるのか疑問なくらい違いますよね?)

    しかし、人生の途中で学びたいと思ったとき、どこで学べばよいのでしょうか。
    そのニーズを満たすため人生100年時代には、教育機関の対応や役割が大きくなっています。
    ところが、国立大学のような教育機関はお堅い機関ゆえに大きな変化を迅速にできないという特徴があります。
    特に、日本では財政問題もあり、すでに国立大学の存亡自体が危ぶまれている状況です。
    さらに、公開オンライン講座が世界規模で広がりを見せており、「大学の変化は慎重に・・」と言っている場合ではない時代にすでにはいってきているのではないかと考えさせられました。

    国の方針でも、「多様な世代に開かれた・・」という感じのフレーズがよくありますが、
    例えば、夜間講座を開講するためには、1人の教授が平日授業などの通常業務をして、夜間講座をもる・・と残業代等が発生し人件費がかさみます。また、そもそも負担が大きすぎて担当してもらえるかや労働時間との兼ね合いなどの問題も生じます。
    かといって、他の講師を夜間講座用に雇用するとなると、人件費に加え雇用の安定の問題がでてきてしまい、実現しにくい・・という問題が考えられます。

    つまり、「多様な世代に開かれた・・」大学を作るには大学だけでなく法整備も必要でかなり大きな壁があるということです。

    しかし、これからはこのような問題を乗り越えられる大学が生き残れる大学です。講義を受ける側としては大学以外の方法で専門的なことを学ぶ手段も台頭してくることが予想され、教育の多様化に期待が感じられました。

    3.健康に老いる
    人生100年時代、70歳からでもまだまだできる!と期待が持てる内容ですが、それは本人が健康であるという大前提のもと話が進んでいきます。
    本書によると、不健康な期間は今後短くなるが、それは公衆衛生、啓蒙キャンペーン、生活習慣の改善で決まります。
    サラッと書いていますが、不健康な期間の短縮は勝手になるのではなく、ひとりひとりの意識で決まるのです。
    学びたいこと、やりたいことがたくさんある人生100年時代。自分の健康管理に気を配ることが一層重要になってくることが理解でき、印象的でした。

    まとめ
    本書は本当に内容が盛りだくさんで、どんな読者でも
    気づきが見つかる本です。
    厚い本なので読むのに抵抗があるかもしれませんが、ひとつのトピックは10分程度で読めるので細切れに読むのにぴったりの本です。

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著者プロフィール

リンダ・グラットン
ロンドン・ビジネス・スクール経営学教授。世界経済フォーラムの「新しい教育と仕事のアジェンダに関する評議会」責任者。世界で最も権威ある経営思想家ランキングであるThinkers50のトップ15にランクイン。「人生100年時代」の提唱者として2018年には「人生100年時代構想会議」のメンバーに任命された。


「2022年 『まんがでわかる LIFE SHIFT 2(ライフ・シフト2)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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