- Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
- / ISBN・EAN: 9784569796192
感想・レビュー・書評
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「何が問題か」を考えることが、コンサルティングでもっとも重要なことらしい。
最後のほうにちょこっと書かれていたDIの話だけれど、最近は①100%出資が上手くいっていて②政策にも力を入れていて③新卒もかなりふやすらしい。
DIいいなぁ
以下メモ
・問題解決のヒントはインタビューから得た情報のズレにある
・哲学は必要なく、事実を積み上げる
・何をx軸・y軸にするかで能力がとわれる
・スライドは一枚あたり5行・一行当たり15文字
・プロフェッショナルは自分で技を盗め
・できる人ほどノートをとる
・コンサルを続けるのに必要な能力:地頭の良さ・素直さ・努力・打たれ強さ・運詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「コンサルタントの仕事をひと言で言うと何だ?」
と聞かれたら、私は、
「グラフを書くこと」
とでも答えるだろう。(p106)
一番重要なのは、何をx軸にして、何をy軸にするかということ。
そして、xを変じるとyがどう変化するかといった、
xとyの因果関係を突き止めること。(p107)
徹底的に考え抜かれたグラフが一つできれば、
これ以上何も語ることはない。(p109)
リサーチャーである僕にとっても、
クライアントに求められていることはまさしくこれなのだと思う。
しかし、コンサルタントとの差はどこにあるのだろう?
コンサルタントのアウトプットを見たことがないのではっきりとはわからない。
けれど、たとえばグロービスに通っていたときの、
元コンサルの講師の方のアウトプットを見たときのことから考えると、
コンサルタントのアウトプットは非常にシンプルでありながら、納得感がある。
たぶん徹底的に考えて本質を掴んだ先は、
思いのほかシンプルなものなのではないだろうか。
これがたとえば僕がやると、なんだか複雑なものになる。
論理が間違っているわけではないのだと思うが、
余計なノイズが多くなって、わかりにくいのである。
「考え抜く」ということができていないのと、
それ以前に「考え抜き方」の訓練を受けていないこと、
x軸、y軸の発想の仕方など、いろいろと課題があることに気づかされる。
いわゆる究極の1枚を作ることを今後の目標にしよう。
つまり案件ごとに徹底的に考え抜き、
その本質をわかりやすく表現することを常に意識するということだ。
(ちなみにリサーチャーだって、こういうことができている人はいるはず。)
この本によるとコンサルティング料金は、
1件8000万円~1億2000万円程度、
月額で2000万円~3000万円で期間は4ヶ月が一般的とのこと。
リサーチ1件の値段と比べたら、あまりの違いに驚く。
しかし、それだけにプレッシャーも相当違うだろうし、
時間としては同じくらい残業していたとしても、
その質の濃さは全く違うのだろうなあと想像される。
でも、もしリサーチャーの単価でコンサルタントと同じような価値が創れたら?
ちょっとそんなことも思ってみた。
僕にとっては、とても刺激的で面白い本だった。 -
元BCG日本代表で現在ドリームインキュベーター創業者の堀紘一氏が、戦略コンサルティング業界に関する歴史や誤解、高いと言われるフィーの仕組み、コンサルタントに求められる資質・能力、コンサルティングファームを使いこなす経営者の覚悟などについて、筆者の30年を越すコンサルタントとしてのキャリアに基づいて書かれている。
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最終章だけ読みたい。