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- / ISBN・EAN: 4988104109620
感想・レビュー・書評
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2017年度の作品。上映当時、絶対に観ないだろうと思っていました。タイトルが悪過ぎます。インパクト狙いが、見え見えで嫌な印象を受けました。あらすじを見ても、高校生同士の恋愛、悲しい別れ、その別れから立ち直る主人公。過去に嫌になる程、ありがちなストーリー。内容を要約すれば、その通りなんですが、観終わると良い印象。ヒロインの浜辺美波さんの透明感が、とても素敵です。なんだかんだと御託を並べましたが、やはりベタは強い。わかっていても、ほろっときます。でも、タイトルは嫌いです。
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高校時代のクラスメイト・山内桜良(浜辺美波)の言葉をきっかけに母校の教師となった僕(小栗旬)は、教え子の栗山(森下大地)と話すうちに、彼女と過ごした数ヶ月を思い出していく……。
重い膵臓の病を患う桜良が密かに綴っていた「共病文庫」(=闘病日記)を偶然見つけたことから、僕(北村匠海)と桜良は次第に一緒に過ごすようになった。だが、眩いまでに懸命に生きる彼女の日々は、やがて終わりを告げる……。
桜良の死から12年。結婚を目前に控えた桜良の親友・恭子(北川景子)もまた、僕と同様に桜良と過ごした日々を思い出していた。そして、ある事をきっかけに、僕と恭子は桜良が12年の時を超えて伝えたかった本当の想いを知る……。
住野よるのベストセラー小説を、映画化。
この映画の肝は、浜辺美波演じる山内桜良という女の子の魅力にある。
明るくてクラスの人気者だが、膵臓の機能障害で余命幾ばくもない。家族以外にはそのことを秘密にしている、親友の恭子にも言っていない。それは、自分の余命のことを口にして、親友やクラスメイトの楽しい時間を悲しみで台無しにしたくないという想いからだった。
本当は迫りくる病魔と死期が怖くても、「優しさの死に化粧で笑っているように見せている」笑顔の下に隠し、残り少ない時間を大事にやりたいことをやって生きていく強さと明るさを持っている。
クラスの中で他のクラスメイトと関わらず、桜良が、自分の世界を大事に生きている「僕」と「共病文庫」を通して関わるようになり、強引で明るく「僕」を桜良が「死ぬ前にやりたいことリスト」を実行していくのに付き合わせていく中で、「僕」が桜良をかけがえのない存在のように想い気持ちを重ねていき、桜良のために病室に忍び込んだりするなど他者と関わり生きていくようになっていく変化が、力強く瑞々しい。
どんな時も前向きで生きることを大切にする桜良の「私も君も1日の価値は同じだよ」「好きなのに嫌い、楽しいのに鬱陶しい。そういうまだるっこしさが、人との関わりが、私が生きていることの証明だと思う」などの、価値観を振り返りたくなる名言に、人生がいとおしくなる。
博多旅行や病室で、「真実と挑戦ゲーム」をしたり、お互いの距離感と気持ちを探りあっているような「僕」と桜良の、お互いをかけがえのない存在と思っている同士の、友達以上恋人未満な関係にドキドキキュンキュンさせられる。
クライマックスに「共病文庫」と図書館の本に隠された宝物で明らかになる桜良の「僕」と親友の恭子に残した本心、そして「君の膵臓を食べたい」という言葉に秘められた真意は、映画を見た人が親しい人との繋がりをいとおしく改めて思うもので、温かい気持ちになる傑作青春ラブストーリー映画です。
「透き通るほど真っ直ぐに明日へ漕ぎ出す君をみて、眩しくて綺麗で苦しくなる。暗がりで咲いてるひまわり、嵐が去ったあとの陽だまり、そんな君に僕は恋してた」
「himawari」Mr.Childrenより
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共病文庫を読んだところで、もらい泣きしそうになった。
この物語の結末をみて、改めて
「命を大事にしないと」
と思わされた。
この人生、何をするべきか。
生きているうちに、おれは何を必ずやっておきたいんだろう。
そう考えさせられた作品でした。 -
監督、脚本、原作は順に 月川翔 吉田智子 住野よる。2017年作。出演は、浜辺美波 北村匠海 大友花恋 矢本悠馬 桜田通 森下大地 上地雄輔 北川景子 小栗旬。
<コメント>
•桜良がよかった。「ウザい」「ぶりっ子」という指摘もあるがそれは皮相的。あの不自然さは死への恐怖と春樹への思いからそうなった。自分の不安を周りに巻き散らさず、ひた隠して明るく演技する桜良には泣けてくる。大人なのである。
•春樹の幼さもよかった。経験不足と羞恥心に押しつぶされながら、精一杯の優しさを示そうとする態度には、若い頃の自分を重ね合わせた。
•こうしてみると、この映画に素直に感動できる人は、素のままに生きれるわけではないことを知った人、若い頃の自分を重ね合わせられる人、一言でいえば中年以降の大人なのかもしれない。
<あらすじ(ネタバレ)>
母校の教師になった春樹(小栗)が図書館所蔵本の担当を押し付けられ、生徒の栗山(森下)と整理作業をしながら、高校時代を振り返る設定。
高校時代、図書委員の春樹に近づくために図書委員になった桜良(浜辺)は、春樹(北村匠海)とは対照的に奔放で天真爛漫に振る舞う。
ある日、春樹は、桜良が書いている闘病日記(共病文庫)を拾い、彼女が余命幾ばくと知るが、桜良は春樹への思いも死への恐怖も必死に覆い隠すウザいほどの明るさで、「死ぬ前にやりたいこと」に絡めて春樹にアプローチ。しかし、人との接触をしたがらない春樹は、桜良の本心など気づくよしもない。
が、春樹は死に向き合いながら周囲に明るさをふりまく桜良に惹かれ、また桜良も信念で1人でいる春樹に憧れ、惹かれ合う。
病が悪化したため、桜良は桜を見に行こうと春樹を誘い、様子を見に来た春樹は病状の悪化を察する。
エゾザクラを見に北海道に行く計画を立て、待ち合わせをするが、桜良は現れない。通り魔に刺されて殺されていたのだった。
春樹が立ち直ったのは1ヶ月後、桜良の自宅の霊前に焼香に行き、桜良の母に共病文庫の話をする。母から受け取った日記を読んで初めて、春樹は桜良が自分に想いを寄せていたこと、死がとても怖がっていたことを知り、「お門違いかもしれませんが…そろそろ泣いてもいいですか」と嗚咽。
現代に戻り、図書カードを整理していると、桜良が作ったらしい落書きされたカードを見つけた春樹は、その図書(星の王子様)をさがしあて、添えられた手紙を見つける。桜良の親友、恭子(大友。現代では北川)と春樹に当てられた手紙だった。
一晴(ガム君。矢本悠馬、現在上地雄輔)と結婚式を迎える恭子のもとに春樹は手紙を届け、恭子は号泣。春樹も自分宛の手紙に従って恭子の友達になり、また退職願も破り、桜良の思い出とともに学校にとどまることを決意する。-
2020/01/04
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ありがとうございます。
ブクログを始めた時から、あらすじを詳しく書くつもりで頑張ってきましたが、最近は息切れしてます(笑)。ありがとうございます。
ブクログを始めた時から、あらすじを詳しく書くつもりで頑張ってきましたが、最近は息切れしてます(笑)。2020/01/04
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死期が迫っていなければ許されないテンションの女子
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小説で読んだ後、実写化も鑑賞。
浜辺美波さんが可愛すぎる、、、 -
原作を読んだのはちょうど映像化された頃と記憶している、世界的社会情勢により通常の3倍以上の頻度で映画、ドラマ、アニメなどを視聴する中で視聴した。
原作のレビューではやや辛口評価だったと思う、映像化にあたっては映画の尺でまとめられるように様々な脚色が加えられていて、それらは、過去の似た設定の作品群とも被るところが多く目新しさや、驚くべき点などもなかった。
ただし…これはヒロイン浜辺美波を見れれば、それだけで満足できてしまった。カワイイ、カワイイ、もうホント可愛い!!!17歳の役を実年齢17歳の浜辺美波が演じたことが奇跡であり、まさにハマリ役であったと思う。相手役の少年もなかなかの好演だったと思う。
彼女と「真実と挑戦ゲーム」してみた~い!