結論に至るまで、歴史的な書物の思想が多く、本の紹介を読んでいるような気分になりました。ここで紹介されているような本は学校の歴史の授業で出てきたような本で、名前は知っていても自分で読んだことはない、という本ばかりなので、これをきっかけに原典を読んでほしい、という著者の意図も透けて見えます。これを読んで、自分で考えてほしいんだろうなぁ。そして最後の著者の理想の、これからの未来についての考えてで、年齢や能力、才能で分けて学ぶ、クラスのような単位ではなく、みんなで対話をしていく、という社会。こんなふうになったら確かに良いんだろうなぁ…
難しそうだな、と思ってしまっている自分はもう柔軟に考えることが出来なくなっている、資本主義にどっぷりつかってしまっている証なのかもしれない…

2024年2月13日

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読書状況 読み終わった [2024年2月13日]

中学2年生の息子が主人公でシングルマザーの母、再婚相手の父がおり、その父が主人公に虐待をしてしまっていて、それを克服しようという話。そして虐待をしているけど、息子はその継父には家から出てほしくないと思っている。シングルマザーの母は夜に仕事をしていて、夜が暗く、寂しいから、誰かにいてほしあと思っているから。
継父も辞めようと思って2人で日記を書いて振り返ってみたり、家庭科の授業でカルシウムがイライラによいと聞いてカルシウムがたくさんあるものを一緒に作って食べたりして親睦を深めながら試行錯誤していた。そしてだんだんお互いを理解するようになって虐待も減っていく。それでも結局最後にその日記が母親に見られてしまい、継父は家から出ていってしまう。という話。うーん。なんかあんまり納得いかないような…誰に共感してよいのかわからないけど、まぁ、確かに母親からしたら知らないところで息子に虐待をしている人とは一緒に暮らせないかな…うーん…だれも救われなかったような…

2023年12月1日

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読書状況 読み終わった [2023年12月1日]

この筆者が本やYouTubeを始めるきっかけになった理由が愛の不時着が日本で流行り、日本人の中でリジョンヒョクに会いに行くために北朝鮮に行ってみたいと行っているとのことに衝撃を受けたから、とのこと…
北朝鮮はドラマで観るような素敵な場所でもなく、飢えと貧困に苦しむだけの日々とのこと…
筆者は父が先に脱北してて、その父も遠い親戚が中国にいるという理由で無事に脱北が出来たのでは?と思った。父が脱北する手段、どうやってブローカーを見つけたか、中国の遠い親戚とどうやって連絡をとったのか、とかも知りたいと思った。
この筆者は北朝鮮から20代前半で脱北したのに、その後日本の大学も卒業したというのもすごいと思った。これからも北朝鮮のことを発信していってほしい。

2023年8月26日

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読書状況 読み終わった [2023年8月26日]

前から気になっていた本が漫画で登場していて、読みやすそうだったので読んでみることに。東日本編と西日本編があり、志摩海女さんとか、築地市場が有名になった理由はこのコラムから…?と思うようなエピソードが…英語でも機会があれば読んでみたいなぁ。
また今度来てくれる機会があれば、もっとマイナーな地方にも行って欲しいな。

2023年8月18日

読書状況 読み終わった [2023年8月18日]

カンボジアでは看護師として、タイではNGO職員で移動図書館を運営して、モンゴルではアルパカの毛を使ったファッションブランドを、マレーシアでは室内園児用遊具施設を経営しているそれぞれの女性を取材する、というものでした。
もし、自分がか海外に移住することになった場合、一番可能性がありそうなのは…マレーシアの室内園児用遊具施設の運営かな…実感したのは何をするにも、とりあえずその現地の言語が必要だと言うこと…

2023年8月8日

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読書状況 読み終わった [2023年8月8日]

アメリカの中絶や最高裁判事の話はニュースでも度々見ていたけど、これほど酷いとは思わなかった…トランプ政権のせいで酷さは加速したのかな、と思うけど、ただ、これだけが理由ではないと思う。誰のせい、と言うだけなら簡単だけど…犯人探しをしても意味がない。
これからアメリカはこのままで大丈夫なのだろうかと不安になるような本でした。でも今のアメリカを知ることができたのは良かった。
とりあえず来年の選挙でトランプが再戦しないことを心から祈る…
本自体はとてもわかりやすくてアメリカの現状を知る上でとってもためになりました。

2023年8月4日

読書状況 読み終わった [2023年8月4日]

モロッコの話が印象に残りました。またアフガンの話を読んで、アフガンの識字率が女性は半分以下というネットの情報(ネットの情報なので正しいかは不明)を読んで、文字が読めないことで生じる不便さを、そしてそれが性差のみで生じてしまっている理不尽さを改めて知りました。もちろん文字だけではなく、この漫画通じて、すべての問題が性差だけで生じてしまっていることに、そしてそれを普通だと許容している女性も多くいることに、なんだかやるせなさを感じました…

2023年7月26日

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読書状況 読み終わった [2023年7月26日]

東大や名の知れた大学に入る事が最終目標ではない。子供が納得の行く、自分で決めた道を選べるように子育てをすべき。
この大学にもただみんなが行ってるから行くのではなく、知性を磨きたい、さらに学びたい、と思った時に行く物である。
この考えは自分が子育てすることになっても捨てないようにしたい。自分自身、他のみんなと同じように大学に行って同じように就職して今に至ってしまってるのだけど、そしてその道を外れることに恐怖を抱いてしまっていた。もちろんその道を外れないことで自分はなんとなく世間一般が想定するような幸せを手に入れたと思う。不自由ない人生を送っているし。ただ、何が起こるかわからない世界、人生で生き抜く力を得る事が出来たのかはまだ自信がない…

よく言うことだけど、学歴や就職先に他人の目や他人の評価を基準に選ぶのは間違ってる。人を職業でラベリングするのも間違ってる。自分の人生は一度なのだから、自分がやりたいことを見つけるのが大切なのだと言うことをこの本は言いたいのだと思う。ただ言うのは易しで、まだまだ無意識にしてしまっているので気をつけたい。
親になった暁には自分の人生も楽しみ、その姿を子に見せていきたいと思う。

2023年7月26日

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読書状況 読み終わった [2023年7月26日]

1の続編で、子供のできる事が本当に増えていて、当たり前なんだけど、子供って、成長早いなぁ…
最後の旦那さんへの気持ちを書いたエピソードには泣いてしまった…上手くいかないこともたくさんあって、これから喧嘩もたくさんしちゃうだろうけど、感謝の気持ちは忘れないようにしたいなぁ…

2023年5月6日

読書状況 読み終わった [2023年5月6日]

ただ楽しめました!自分が今妊娠している事もあってか、何となくの子供の成長具合も知れたのも良かった。共働きで忙しいだろうけど、もちろんいつもいい時ばかりではないだろうけど、でも愛情をもって育ててらっしゃるのがわかりました。自分に画力があったら絵日記自分も書いて行きたいなぁ、と思った!振り返る事が出来てきっと楽しいね。

2023年5月6日

読書状況 読み終わった [2023年5月6日]

夫婦と医療関係者の最小限にしか性別を明かさず、いつか自分の意思で彼、もしくは彼女が良いのかを選べるような子育てをしていく中で、出てきた問題ややりとりを綴った日記のようなものでした。本の中で性差によって自殺率や年収が大きく差があることに触れられていて、確かにジェンダー平等はまだまだだと思うけど、ここで女性の地位向上だけを言っているのではなく、男性にとっても生きずらい世界であることについて言及しているのは良かった。
半分に分けてしまうことで選択肢も半分になってしまう。
言うのは簡単だけど、実際にそのような子育てをするのも難しいと思う。自分に出来る自信は全くないけど、そのような子育てをする人がいるなら出来るだけサポートしていきたい。そして理解がある世界が広がるとよいとおもう。

2023年7月26日

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読書状況 読み終わった [2023年7月26日]


もちろん作家が書いているからだけど、まずコペル君の文章作成能力の高いこと、、、、自分にもそんなに長く、論理だった文章が書けるのか疑問、、、日記を書くこと、アウトプットする事の大切さはこれまで数々に本を読んで知ってるけど、、出来てなかったからなぁ。言うのは簡単だよね。だって今時携帯があるからどこでもいつでもアウトプットできる環境はあるわけだよね。
話がずれました。この本はコペル君が身近ある出来事のきっかけについて自分の考え方を日記もしくは手紙に書き示し、それについてのおじさんからのコメントを読みを深く考察することで分子といった理系分野から社会経済学といった文系分野まで発想を広げて、学んでいくのが大まかな流れかと思います。身近な事を当たり前だとおもわず、疑問を持って生きるコペル君は立派だと思う。そしてたコペル君が卑怯な、正しくない行為をしてしまった時も、支え励ましてくれる叔父さんの存在の大きさ、、、コペル君の気づきはすごいけど、何より甥っ子に絶対的にいつも味方でいる叔父さんのすごいな、、、、というのも正直な感想です。

2023年3月2日

読書状況 読み終わった [2023年3月2日]

何の話か全く本の題名からは想像できなかったけど、JR上野駅公園口にいるホームレスにスポットを当てた話でした。
このホームレスは東北から1960年代東京オリンピックの施設建設のための出稼ぎにきて、24年くらいずっと出稼ぎで家族4人を養っていたけれど、息子を21歳の若さでなくしてしまう。その時に主人公が主人公の母から「お前は運がない」と言われていました。仕送りの必要がなくなって東北の実家に戻って妻と一緒に暮らし始めるわけだけど、一緒に暮らし始めてから7年後に妻を64歳の若さでなくしてしまう。ここでも主人公は「お前は運がない」と母に言われたことを思い出します。
その後孫娘と一緒に暮らし始めるのだけど、孫娘に介護のような形をお願いし続けることに引け目を感じて東京に逃げるような形で来てホームレスとして暮らし始めていた。という経緯が終盤に明らかになりました。
本人は生まれた時から北海道に昆布の収穫の出稼ぎにも行って、ずっと働き詰め。けれど息子が21歳の若さで死んでしまってからまるで時が止まってしまったかのように感じている。
 
読んでいて悲しくやり切れない気持ちです。もっとうまく気持ちを切り替えればよかったんじゃないかという意見もあるかもしれないけど、やっぱりどのくらい辛いかは自分にしかわからないわけだし。。
自分の家族は健康でよかった。と思った。

2023年1月21日

読書状況 読み終わった [2023年1月21日]

まだ東西ドイツが統一する前に同じ共産主義国としてのモザンビークからの移民に関する話。
恥ずかしながらモザンビークも社会主義の国だったのだとこの本をきっかけに知りました。しかも最近までそうだったんだなぁ。
てっきり手に取ったときはシリア難民とかのことを書いているのかと思ったけど、もう少し前の話でした。
この本では3人の架空の、けれど実際のインタビューに基づいた話に沿って描かれた人物が登場していました。
出稼ぎにきたモザンビーク人に対して差別や偏見、低賃金労働を強いるドイツ、どの国もいまでも全く変わっていない構造があると実感。
登場人物の中で2名はモザンビークに戻り、1名はそのままドイツに戻ることを選択するのだけど、モザンビークに戻った2人も戻った時には家族や親せきの大半は内戦でなくしてしまっていて、あまり居場所もなく、貯めていたはずのお金ももモザンビークに不当に天引きされていることが判明。。。
モザンビークに戻ってから苦労ばかりだったとのこと。。
 
逆にも東ドイツで働いていたときは若かったのもあっただろうけど、同じモザンビーク人と一緒に過ごしていることもあり、青春のようで楽しかった、と書かれているのも印象的でした。
当たり前だけど、移民をする一人一人に家族や移民するまでの経緯もあるわけで・・・ひとくくりにしてはいけないな。。と再認識させてくれる作品でした。

2023年1月21日

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読書状況 読み終わった [2023年1月21日]

面白かった!主人公が偏屈なおじいさん、そしてその人が嫌々ながらも50年ぶりに訪れた広島で起こった殺人事件を解決していく、というもの。動機が被爆者への差別へ偏見から来ているもので、ヒロシマボーイという本の題名からも納得した。
主人公自身も被爆して、そして日系2世での差別や偏見があっとことも描かれていて、ただ事件解決でなくて、深くて良い話だったと思う。
著者も日系3世とのことで、描かれ方もリアルだった。
自分は戦後生まれで被爆は他人事だけど、ここで、まだ被曝は終わっていなくて今も苦しみ続ける原因になっていることをあたらめて思い知った。

2023年1月7日

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読書状況 読み終わった [2023年1月7日]

地政学、よく本屋で似たような本をみて気になっていた。世界史のやり直しという点でも随分勉強になった!
北方領土をロシアが返さない意味→北方領土を日本に返還すると、アメリカ軍が駐在する可能性があり、ロシアは近くにアメリカ軍を置いてほしくないから、太平洋に抜ける航路がたたれるから
中国が台湾に固執して、そして台湾の存続にアメリカが強く反対している理由→中国は太平洋に向かって海洋進出するには台湾は大変重要な位置にあるから。アメリカは中国の海洋進出を阻止したいから

地政学的にみると北方領土も台湾もたいへん重要なんだなぁ。


そして中東の混乱も…もう一度おさらいできて良かった。

2022年12月4日

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読書状況 読み終わった [2022年12月4日]

日本にいるとなかなか感じないポリティカルコレクトネスとか進んでいないノンバイナリーについて書かれていて、やっぱり外国だからと言いたくなってしまう。けど、リサイクルの問題もも相手がいることや自分が出したものがどうなるか、とかを考えるのは日本でもごく普通にあること。
この子は賢くてすごく良い子だと思うけど、ただそれで終わらせるだけてじゃなくて自分でも意見をもたなくては、と思った。

生まれてから同じ街にいるけど、少しずつ、しかし確実に変化していってるし、私達もその変化についてもっと敏感にならなきゃなぁ。

2022年11月12日

読書状況 読み終わった [2022年11月12日]

小説を読みたくて、気分的に、明るくなれそうなもの、ということで事前の情報も何もない状態で読み始めました。アメリカンドリームという名前だから、まぁ、最後はハッピーエンドだろうというのも最初から分かっていたので安心して読めそうなのも選んだ理由です。
中国人移民の家族が仕事のため家族で住み込みでモーテルに住んで、モーテルのオーナーに意地悪されつつも諦めずに、最終的にはモーテルをオーナーから買取り、所有することが出来たので、成功への道を進むことが出来た、という、あらすじです。
あらすじだけ書くとよくある話かと思うけど、この中国人の女の子がとても聡明で、10歳くらいまで中国にいたからネイティブではないのだけど、英語を努力しています。英語の向上の道の大きな方法は自分で自分の言いたいことを書く、ライティングなのかとこの本を読んでいて思いました。
そして、クラスにに2人しか中国人、アジア人がいないのだけど、「2人はアジア人だから仲良くなれるはずよ!」みたいなクラスメイトの悪意ない発言にショックを主人公が受けていました。私もアメリカにいた時日本人にあいました。うん、もちろん基本的な考えや価値観、文化が似てるから仲良くなりやすいのはあるよ。けど、やっぱり性格ってあるよね…私はその日本人は苦手だったし、日本にいたら絶対友人になってない自信がある。ひとくくりにされるのも嫌だよなあ、と思いました。

割と読みやすい文体だったので、さらっと読めたけど、人種問題もとりあげていて、考えさせられる良い本でした。

2022年11月3日

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読書状況 読み終わった [2022年11月3日]

がん患者の考えや、それを取り巻く家族、親戚、友人の話、また安楽死の話。がんになっても頑張る、奇跡を信じる、家族との残された時間を大切に過ごす、辛いけど耐える、みたいな御涙頂戴の話ではなかった。
がんになって変わってしまう家族関係やがんで何を残していけるのか、何より何を取り除いていけるのか、について。実の母とはがんの判定が出てからあっておらず、またもう会わなくて良いと考えている。この考えには最初驚いたけど、自分は株式のようなもので、筆頭株主は自分である。自分の人生は自分の好きなように。この考えは自分の人生をしがらみなく生きていく上で大切であると思った。

がんは今までの人間関係を変え剥き出しにしてしまうもの、でもそこで組み替えた人間関係こそ、自分が本来あるべき心地よく生きていく上で必要なものなのかもしれない。
今健康であることを感謝しながら心地よい生活をしていきたい。

2022年10月29日

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読書状況 読み終わった [2022年10月29日]

多分主人公は自閉症で、そのために「普通」な生活が出来ていなかったのかと思う。
もちろん他人の芝は青く見えるからかもしれないが、日本はレールに乗っていない生き方、働き方をする人を徹底的に「普通」ではないとして排除する傾向が欧米より強いような気がする。今では少しずつ性的マイノリティ言いやすくなったし、好きなファッションを楽しむ人が増えてきたが、結婚式の服とかも「マナー」という名前の元、マジョリティーになることを強制されているような気がする。この主人公も自分は満足している人生を他人から強制的に望まない生活をさせられているのはなんだか切なくなった。よくありきたりな言葉ではあるけれども、自分の当たり前は他人には押し付けてはいけないのだと思った。人に迷惑をかけない限りは自分の好きな生活が当たり前に不自由なくできる社会になってほしいと思った。まず自分が出来ることとして、他人に強く干渉しすぎるのはやめようと思う。自分の考える幸せが他人にとって幸せであるとは全く限らないのだから。

2022年10月26日

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読書状況 読み終わった [2022年10月26日]

とっかかりにくい、読みにくい本を漫画にしてあり、大変読みやすく、これをきっかけにその作家についても知ることが出来たし、読んでみたいと思えるようになったので、導入として読むのに大変良い本だと思いました。
個人的に絵柄も大変好きでした。

そして「高瀬舟」が罪人を運ぶ船で、その船の上で見張りが罪人から罪状について話を聞く、という流れで進んでいき、罪人は貧しいながら誠実に生きていて、そして病気がちの弟が自殺をしようとして失敗してしまって、かわいそうに思って最後を迎えさせてあげようとするところで、他の人に見られてしまい殺人罪に問われていた・・・本当は無実であった、ということが分かり、大変にありふれた言い方になってしまうが、善悪について、本当に正しい生き方について考えさせられました。そして高瀬舟をちゃんと原文で読んでみたいと思うようになった。
漫画であらすじを知っているから、とっかかりのハードルがすごく下がったのがいい。
(ネタバレが嫌いな人には難しかもしれないけど・・)

2022年8月28日

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読書状況 読み終わった [2022年8月28日]

やはり池上さんの本は大変分かりやすくて助かります。池上さんの本をまんべんなく読んで知識として頭に入れておけば教養が身につく気がします。
そしてそう信じているからずっと読んでいます。
今回は近代(第一次世界大戦あたり)~現在の間で起こった経済危機を軸に、歴史は、歴史上の偉人たちはどのような政策を行いどのように民衆を引き付けてきたのかを書きながら、現在の日本の政策(主に当時の安倍首相)がどのような政策をとってきたのか(二人ともが批判してくれていて、大変嬉しいし、共感できた)が書かれていました。
経済政策では過度な金融引き締めをしないようにするなど、過去の歴史を繰り返さないようにしている面もある一方で、同じような過ちを繰り返していることを実感。。
誰かが「未来を予測するには、過去のパターンから学ぶべき」と言っていたけど、ここは強く同意するし、この過ちのために失われた犠牲を無駄にはしていけない。

個人的にリーマンショックの起こった顛末が分かりやすく解説されていたのが勉強になった。
アメリカは住宅ローンを返済できなくなった場合、担保となった住宅を手放せばローン返済の義務がなくなるという事実に驚いた。そりゃ家売れるわ・・・そしてサブプライムローンというハイリスク債権を投信にして格付けを高くして売るという手法。「さすが資本主義」という売り方・・・

コロナを軸としているけれど、他の近現代の経済政策も学べて良い本でした。

2022年8月28日

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読書状況 読み終わった [2022年8月28日]

ずーっときになっていて読みたいと思っていたもの。何よりとってもわかりやすい言葉で書かれていて、読みやすい。まるでカフェでお昼ご飯を食べながら話を聞いているような、井戸端会議を脇から聞いているような感覚。
まず驚いたのが、配偶者が銀行員(世間一般的にホワイトカラーで階級が上と考えられるような人が就く職)をやめてダンプカーの運転手になった時、「割と思い切ったことをする人」と表現していること。
心広い・・。収入が下がったとか特段何も書かれていなかったからどうなったのかわからなかったけれど、自分の配偶者に当てはめると、このような寛容な感想をいだけるのか疑問である。
また、本編は一貫して日常に潜む差別について書かれている。もちろんあからさまな差別はなくなったわけではあるけれども、それでもなくならない問題はある。特に所得が低く教育が行き届いていない、この本での「底辺地域」ではさらに排他的な雰囲気があるのだろう。ここで作者が「多様性ってやつは物事をややこしくするし、ケンカや衝突が絶えないし、そりゃない方が楽よ。多様性はうんざりするほど大変だしめんどくさいけど、無知を減らすこからいいことなんだと母ちゃんは思う。」と子供に向けって話しかけた。
最近多様性、ダイバーシティーとSDGs関連で盛んに言われているけど、この言葉がその理由を代弁してくれてい、すとんと納得できた。
この本を読んで、きらきらした観光本に載っているだけのイギリスではんく、そこに住んでわかる世界が広がっていた。これからも学び続けるような生活をしていこう、と前向きになれる本でした。

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読書状況 読み終わった

ヤマザキさんの人生は言うまでもなく大変波瀾万丈なのだけど、お子さんも自分の意思に関係なくついていくしかない。最後に息子さんのイランへの引っ越しが決まった際の。当時の心境とかが語られていたのだけど、やはり、どうしても気の毒であるという思いが勝る。
もちろん彼は不断の努力によって他言語を習得し、どの国でも生きていける能力を身につけることが出来たのは素晴らしいと思う。
自分に子供が出来たなら、自分の子供にも日本以外でも生きていけるような能力を身につけてほしいと思うから。

ただ自分の現在の働き方では現状ヤマザキさんのような生活は難しいと思うとこと、、参考になりそうなところは以下
ー音楽は言語の壁を越える
ー18歳くらいには一人暮らししてもらう
かなぁ。。

あと個人的に彼が通っていた日本に北海道の小学校が羨ましいと思った。。野原を駆け回るような環境いいなぁ。

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2023年1月9日

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読書状況 読み終わった [2023年1月9日]
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