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女王国の城 (創元クライム・クラブ)
- 有栖川有栖
- 東京創元社 / 2007年9月1日発売
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学生アリスシリーズ第四弾。
これだけ厚いのに話がブレないのはさすが。孤島の創り方にも唸りました。これぞ推理小説!
読んでいて気になったのが、身内メンバーの外見描写が無いところ。
アリスに関してはわざと描写をしないようにしている、というのは聞いたことがあるけど、他のEMCメンバーは書いてもらいたかったなぁ。
織田と望月なんて、キャラが被っている気がするんだけど…
次作で学生アリスの長編はラストの予定らしいです。
読めるのは数年後…十数年後、かな?
気長に待っています。
2009年12月27日
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RDG レッドデータガール はじめてのお使い (カドカワ銀のさじシリーズ)
- 荻原規子
- 角川グループパブリッシング / 2008年7月4日発売
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荻原規子の新作ファンタジー。
副題を見て、何これ某テレビ番組の二番煎じ?と思っていたけど、終盤で納得。
ああ確かに『はじめてのお使い』!!
それにしても面白かったぁぁ!!
ページを捲るのがもどかしいくらいで、もうとにかく一気読み。
久しぶりに本を読んだー!という満足感を味わいました。
これは当然続編があると思うんだけど、いつ出るのかな。
早く続きが読みたい!
2009年12月27日
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地図男 (ダ・ヴィンチブックス)
- 真藤順丈
- メディアファクトリー / 2008年9月3日発売
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話の創りは悪くないんだけど、のめり込めない。
物語と読み手の間に広々とした隔たりがあるような気がする。
身近なのに遠いところで起きた、知らない人の話たち。
いつか埋められるんだろうか、この空白も。
2009年12月27日
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パラダイス・クローズド THANATOS (講談社ノベルス)
- 汀こるもの
- 講談社 / 2008年1月11日発売
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第37回メフィスト賞受賞作。
確かにこれはメフィスト賞。萌えと本格の融合。メフィスト以外では認められないだろうなあ。
元ネタがどこまでわかるか、で面白いと感じるかどうか分かれると思う。
こるもの、素敵な名前なのに。とかね。
まぁ他人のふんどしで試合している感は否めないので、次作以降に期待します。
2009年12月27日
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不気味で素朴な囲われたきみとぼくの壊れた世界 (講談社ノベルス)
- 西尾維新
- 講談社 / 2008年12月5日発売
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串中弔士教師になる、の巻き。
……うーん、
前作に引き続き、下降傾向だなぁ…
2009年12月27日
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TOKAGE 特殊遊撃捜査隊
- 今野敏
- 朝日新聞社 / 2008年1月11日発売
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警察小説、というジャンルになるようです。
ミステリの、最後の最後に意外な犯人判明!!というカタルシスに慣れているので、実直に事件を解決していく警察小説にはやや物足りなさを感じてしまいました。
これはシリーズ化するのかな?
次はトカゲがバリバリ活躍して、ついでに公安部と絡むような濃いー事件をお願いします!
2009年12月27日
禁断のパンダ続編。
前作がアレだけに続編は無理だろーと思っていたけど、ビストロ・コウタには穏やかな日々が流れていたようです。
先の展開は読めるけど、エンターテイメント小説と思えば十分。おもしろかったぁ。
あとは食べ物の描写が美味しそうになれば言うことなしなんだけど。
2009年12月27日
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@(アットマーク)恋愛 match.comではじまる4つのラブストーリー
- 日向蓬
- ランダムハウス講談社 / 2007年2月8日発売
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match.comに登録すれば、欲しい時に欲しい言葉を与えてくれる、運命の人と出会えます。
さぁ!さぁさぁ登録しましょう!
…みたいな内容でした。
要は出会い系サイトの紹介。
これお金出して買う本じゃないと思うんだけど。
ところで藤本ひとみの短編、以前出版してる『恋する力』とほとんど内容一緒なんだけど。
これってありなの?
2009年12月27日
串刺しになった姉たちに心を奪われる。永遠に。
「姉飼」は短編でホラー大賞を獲るだけあるな、と。
紙面が脂でぬめっているような錯覚すら抱きました。
表紙も嫌な感じでナイス。
ただねー、残りの短編が微妙すぎる!
姉飼は奇跡の一作だったのか。
2009年12月27日
近未来SFなのか、近未来ファンタジーなのか微妙な世界観の短編集。
全体的にぼやけた印象なのは菅浩江の持味だから仕方ないとして、
…えーとあの、ラストの話。
あれはもしかしてバカオチ?
笑うに笑えずぐったりしました。
2009年12月27日
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生まれ来る子供たちのために (講談社ノベルス)
- 浦賀和宏
- 講談社 / 2008年11月7日発売
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( ゚д゚ ) ・・・
オチとか結論を求めてた自分が恥ずかしい。
やっぱり浦賀和宏はすごかった。いろんな意味で。
人の悪意を皿まで食らったような9冊でした。
でもなんだかんだ言いつつも楽しかった…よ、たぶん。きっと。おそらく。
新作も期待しています!
2009年12月27日
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乙女部部長 (ダ・ヴィンチブックス)
- 吉野万理子
- メディアファクトリー / 2007年11月14日発売
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こんなに温かい女の友情ねーよ!
っと思った私は入口からして乙女部失格ですね。
運命なんて待ってられない。
欲しいモノはありとあらゆる手段で落とします。籠絡させてみますとも!
2009年12月27日
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地球人類最後の事件 (講談社ノベルス)
- 浦賀和宏
- 講談社 / 2008年7月8日発売
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読み始めるまでと読み終わりはブルーになるけど、読んでいる最中は異様に楽しい純菜シリーズその8。
色々間違っている剛士がなんだかもう。
次でラストのようだけど、幸せな結末…は、待ってないだろうなぁ、これじゃあ。
いちばん初めの渚のミステリ論には膝を打ちました。
あーそうそう、そう思ったことあるよ!よくぞ言葉にしてくれた!
2009年12月27日
今から5年前の、2004年初版。
確かに流行ったなぁ、アダルトチルドレン。
そのころに書かれた作品だと思えば、…うーん。
おそらく作者はACに強い思い入れがあるのでしょう。
その思いが強すぎて、後半に行けば行くほど読み手から遠ざかってしまう。
置いていかれてしまったな、というのが読み終えた直後の感想です。
2009年12月27日
細かな話がバラバラと入った短編集。全16話。
どれも読み切りなので、時間が余った時につまみ読みすると良いかも。
頭から一気読みするにはちょっと薄味かな。
2009年12月27日
うったうったうー
ささくれていた心を、荒いやすりで研がれた気分です。
目立たなくなったけど、傷は広がったみたいな。
ひとりの女の半生が描かれているだけあって、ボリューム満点。
読んでも読んでも終わらない。
時間と体力と魂を削っての読了となりました。
ふー、満足!
2009年12月27日
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ファミリーポートレイト
- 桜庭一樹
- 講談社 / 2008年11月21日発売
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孤独な夜に滑り込んできた本に救われたことは数知れない。
『物語』という、誰かが作った嘘に涙したり、気分を害したり、許されたり。
そういった本たちに出会える人生に感謝しなければならない、と。
この物語を読んでそう思った。
2009年12月27日
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からくり夢時計: Dream・clocks
- 川口雅幸
- アルファポリス / 2008年10月1日発売
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インターネット上で公開していた物語が話題を呼び、デビューした作家さんと聞いて手にとってみる。
母親のいない小学生の男の子がタイムスリップをして―…という、非常によくある物語なんですが、
…不覚にも目から水が。あああ。
これはぜひ映像化すべき!
可能ならアニメ映画で!
より多くの子供たちに触れてもらいたい良作です。
2009年12月27日
表題作の「手」が好み。
気持ち悪いと評される主人公の気持ちにシンパシーを感じる私は、やはりどこか歪んでいるのか。
おじさんを通して世界を見るサワちゃんと違って、私はまた別のものを通して世の中の稜線を眺めている。
2009年12月27日
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マリオネット・エンジン (講談社ノベルス)
- 西澤保彦
- 講談社 / 2009年2月6日発売
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西澤保彦のSFと言われたらそりゃあ期待するよ!
期待するなって方が無理ってもんでしょ!
と、思いながら読み始め…
…撃沈しました。
もしかしてもう旬が過ぎてしまったのではないかという気持ちがじわじわと。
2009年12月27日
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ルピナス探偵団の憂愁 (創元クライム・クラブ)
- 津原泰水
- 東京創元社 / 2007年12月1日発売
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少女小説家の頃から知っているので(エイリアンシリーズ大好きでした。作者が男性だと知った時の衝撃は今も忘れられません)、「いいもん書くようになったじゃないの」と失礼にも上から目線で見てしまいました。ごめんなさい。
とても素晴らしい作品でした。
静謐な文章と軽快な会話とうっすらと積もる哀しみ。
前作があるようなのでぜひ読んでみたいと思います。
2009年12月27日
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逆さに咲いた薔薇 (カッパノベルス)
- 氷川透
- 光文社 / 2004年9月17日発売
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逆さに咲いた薔薇だから百合って意味なのかと思いました。
(あながち間違ってない感じ)
ちゃんとオチがあるだろうと最後まで読みましたが、うーん。
表現が稚拙で読み進めるのが苦行でした。
2009年3月22日
本当に恩田陸は読ませる作家だなあ、と。
この短編集はその傾向が如実で、どれもこれもエンターテイメント性はないのに惹きつけられる。
『SUGOROKU』は上質な山田悠介という感じ。
長編にリメイクしたものを読みたい。お気に入りです。
2009年3月22日
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耳をふさいで夜を走る
- 石持浅海
- 徳間書店 / 2008年6月17日発売
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――彼女達の「覚醒」を止めるために殺さなくてはならない。
彼らが彼女達に植え込んだもの、つまりはすべての殺人の動機、が弱すぎる。
もっと人体実験的な何かで、サイコホラー風に展開していくかと思っていました。
倒叙ものなのでラストの苦みは覚悟していたのですが、意外にも。
終わり良ければすべてよし、ですね。
2009年3月22日