著者の伊藤氏は株式会社東京心理コンサルティング代表取締役。

心理学博士でもあり、様々な分野の心理学を専門とされていらっしゃいます。

本書はタイトルの通り、主に28歳までの女性向けに書かれた内容ではあるのですが、男性の私が読んでも「なるほど!」と感じることがたくさんありました。

むしろ、男女両方が読むことで、男女の価値観の違いが分かり、相互理解が深まるのではないかと思います。


内容としては、仕事、恋愛、結婚、出産…といった、20代女性であれば誰もが向き合う普遍的なテーマで書かれています。

特に女性にとっては人生における大きなライフイベントであるかと思います。

また、私が先ほど男性が読んでも学びが多いと申し上げたのは、これらのテーマは男性にとっても他人事ではないと感じているからです。

著者が男性ということで「男性から見た女性」についてはもちろん、さらに「男性の思ういい男」についても書かれています。

女性だけでなく、ぜひ男性の方も読まれてみてはいかがでしょううか。

全体を通して話しかけるような筆致で書かれており、著者の考え方がすっと心に入ってきました。


私は結婚していますが、妻とは起業の準備を通じて出会いました。

男性に依存することなく、経済的にも、精神的にも自立した女性になるという妻の考え方に魅力を感じて、お互いをよく知ろうとしたことを思い出しました。

専業主婦、共働き、事実婚、出産の有無…

これだけ選択肢が多様になっている現代ですから、女性だけあるいは男性だけ、といった問題ではなく、お互いに理解に努めて協力しあう姿勢が、より大事な時代になっていると私は思います。

私も、自分の価値観が当たり前と思わず、広い視野を心がけます。

2019年10月6日

ホリエモンこと堀江貴文(ほりえ たかふみ)氏、
キングコング西野亮廣(にしの あきひろ)氏共著の
「バカとつき合うな」です。

オンラインサロンといえば、このお二方が有名ではないでしょうか。

そんなお二方による本書では、
自分の人生を自由にしていくために必要なことは、

・バカとつき合わないこと
・自分がバカにならないこと

と述べられています。

ここでいう「バカ」とは、自分がやりたいことに対して、あまり良い影響をもたらさない人のことを指すようです。


お二方が考える様々な「バカ」が紹介されています。
「あー、いるいる!」と思ったり、「え、自分もやったことがあるぞ!」と考えさせられるものばかりでした。


【善意なら何でもありのバカ】
中でも、私が強く共感したものは「善意なら何でもありのバカ」です。

強風の中、倒れた自転車を起き上がらせている、おばちゃんがいたそうです。

西野氏は、また強風で倒れたら、今度は自転車が壊れてしまうと思い、

見かねて自転車を寝かせていった。

そこでおばちゃんに、「あんた、何やってんの!?」と怒られて退散した。
というエピソードが書かれています。

"善意のバカは、本当にタチが悪い。
自分が善いことをしていると、信じて疑っていないから、何を言っても耳を貸さない。
つまり、バカの中でも止めようのないバカ、という意味で最悪です。"


私も事業を立ち上げて、軌道に乗ってきたころ、ビジネスに集中するために、NECを退職することを決めました。
その時に、反対を受けることもありました。

・苦労してせっかく入社したのに、勿体無い。
・まだ若いんだから、会社で経験を積みなさい。
・事業なんて失敗したら大変だ。

反対する人たちは、私を心配して言ってくれている人が多いと感じました。
それでも私は、自分の人生を自由に生きるために、事業の世界に飛び込みました。


【つるみにこだわる】
私がメンターから、口を酸っぱくして言われたことの中で、「つるみにこだわる」があります。
これは、誰と一緒にいるかを大事にするということです。

人は環境の影響を受ける生き物です。
日本人でも、生後すぐにアメリカに行き、英語圏で育てば、その子は英語を話すようになります。
どういう人を周りに置くかで、自分の考え方や行動が変わります。

私は、メンターのような結果が欲しいので、できるだけメンターと、時間をともに過ごすようにしています。

最初は「荷物持ちをやらせてください!」と申し出たことを、思い出しました。

一緒にいるだけでも、メンターとの考え方や価値観の違いに気づくことが多々あります。

メンターの選択の基準やこだわりを知って、
ひとつひとつ真似してきたことで、今の結果があります。

まだまだ現状に満足せずに、一緒にいる人にこだわって、大切な仲間とともに、さらに豊かな人生にしていきます。

本書は、現状を変えて何かにチャレンジしたい人に、是非読んでいただきたい素晴らしい一冊でした。

2019年12月21日

「質問家」という珍しいプロフィールをお持ちのマツダさん。

その名のとおり、質問によって人生や人間関係をより良くするスペシャリストでいらっしゃいます。

私もマツダさんの講演を拝聴し、質問がもたらす価値をたくさん学びました。

マツダさん主宰のメルマガ・ブログ「魔法の質問」の読者は50,000人にのぼり、また魔法の質問インストラクターを5,000人以上輩出されたそうです。

本書では、このように多くの人が集まる "コミュニティ" を構築するために大切なことが紹介されています。

人とのつながりについて詳しく書かれている第2章、第3章を中心に、感想をお伝えしたいと思います。


【経験に投資して、自分の魅力を上げる】
コミュニティは人との関わり合いによって成り立つため、その人の人間的な魅力が大切だといいます。

魅力を上げるには、さまざまな体験、経験をすることが重要だとマツダさんは強調します。

専門的な能力を磨いたり、あるいはちょっとしたことでも浅く広くいろいろな体験をしてみる。

経験値が多ければ多いほど人としての面白味が増し、人から興味を持たれるような存在になれるのだそうです。


【「質問」が人との関わりを深める】
驚きですが、マツダさんはもともと人づきあいが苦手だったと語っています。

そんなマツダさんが大きなコミュニティをつくる鍵になったのが、冒頭でお伝えした「質問」なのだそうです。

人は誰でも自分の話したいことを話し、聞いてもらいたいと思うもの。

そして、自分の話をちゃんと聞いてくれる人に対して好印象を抱きます。

マツダさんは、相手が話したいことを引き出すような適切な質問をして、多くの人とのご縁を紡いできたそうです。

質問は、相手に関心を寄せているからこそできることなのですね。


【オンラインでも、アナログな人とのつながりも、本質は一緒】
最近はオンラインサロンが流行っていますが、ネットを介したつながりも、実際に人と会うときと同じことを大切にするとよいそうです。

相手の話を聞く、つまり、一方的な情報発信のみに終始せず、参加者の声をしっかり受け止めることが大事だといいます。

双方向のコミュニケーションが活発になり、多くの人が集まるコミュニティにするためにも、自分の信用が問われます。


【コミュニティを築く力を身に付ける】
人は誰もが、社会的な集団に属していたいという気持ち(群居本能)があります。

本書を読んで、コミュニティを形成する力がいまの時代において大きな価値があること、コミュニティをつくる人がいかに人間的な魅力を有するかを、多く学ぶことができました。


私自身、実を言うと、上京してはじめて飲み会を開いたときに、集まった友人はたったの4人でした。

そこから私は、起業の準備をしながら集客の基礎を学びました。

現在はオンラインサロンを持つようになり、コミュニティの価値を実感しながら仕事に打ち込む日々です。

私も、コミュニティは単なる人の集まりではないと感じています。

同じ目的や共通の価値観を持った人どうしが深くつながるから、いろいろなことがパワフルに実現できると思っています。

2019年9月3日

本書は大人気映画「スター・ウォーズ」を題材に、登場人物やストーリーを読み解きながら、人生を切り開くために大切なことを教えてくれるユニークな一冊です。

一貫して映画の中の世界観で語られており、各作品の写真や名シーンも多く載せられています。

スター・ウォーズファンの方なら、思わず手に取りたくなるのではないでしょうか。

私が最も印象に残った一節を紹介します。

「やる」か「やらぬ」かだ。「やってみる」はない。
作中の登場人物であるルークが、師匠のヨーダのもとで修行をする場面があります。

沼に戦闘機を不時着させてしまった弟子のルークに対し、ヨーダはフォース(※)を使って戦闘機を引き上げるように言います。
(※)「スター・ウォーズ」作品における架空のエネルギーのこと

しかしルークは、あんなに重い戦闘機を引き上げられるはずがない、石を動かすのとはわけが違うと言葉を漏らします。

これを聞いたヨーダは次のように言い放ちます。

『何も違わん!おまえの頭の中で違うだけじゃ。これまで学んできた価値基準を手放すことを学べ。』

『「やってみる」はいかん!「やる」か「やらぬ」かじゃ。「やってみる」などない。』


本書では、何事もやってみる、チャレンジすることは良いことだと書かれています。

成功しても失敗しても、そこから学べることがたくさんあるからです。

しかし、本気で何かを成し遂げるならば、「やる」という強い気持ちがなければならないといいます。

「やってみる」とは、失敗することをあらかじめ織り込んだ態度であり、失敗に保険をかけたような思いを持ち続ける限り「やり遂げる」ことは難しいのだそうです。

私はメンターから、「やる」と本気で決意している人の特徴を、
・すぐやる
・何でもやる
・できるまでやる
のように、具体的に行動を起こしている人だと教わりました。


ヨーダは、ルークの目の前で戦闘機を引き上げてみせました。

ヨーダは手本を見せることで、「できない」と思い込むルークの心理的なブロックを打ち砕こうとしたのです。

ポイントは、あることが実現可能だと「知る」ことなのだそうです。

誰かが(特に自分にとって身近な人が)困難なことをやり遂げるのを見て、それが「できる」ことだと知ると、急に「自分にもできる」とイメージしやすくなるといいます。

一度「できる」と知ってしまえば、難しさを気にして「やってみる」などと身構えることもなく、「やる」ようになります。


行動が必要だとわかっていても、不安や過去の経験から、一歩踏み出すのをためらってしまう方も多いかもしれませんね。

私はメンターから「一緒にいる人を変えて、考え方のくせを変えることが大切」と教わりつづけてきました。

私が経営を学びはじめたとき、わからないことがたくさんありました。

はじめの頃は、大きな結果をつくっている経営者の近くに、いつもいるように心がけてきました。

そうすると、私の過去の経験にはない考え方の違いや、当たり前とする価値観の違いにたくさん気がつきました。

メンターの「こうすればできる」という、考え方の前提を早く吸収して、事業の成果に結びつけてきました。

どんな人と一緒にいるかで、自分の思い込みが変わり、行動が変わる。

スター・ウォーズの世界を味わいながら、多くの学びを得られる興味深い一冊でした。

2019年7月27日

本書は、「できない」と思い込んでいる心の壁を壊して「できる」自分へ変わる3つのルールをキーワードとして書かれており、サブタイトルにもなっております。

『幼い頃、誰もがヒーローアニメやシンデレラストーリーに憧れてキラキラした夢を見るが
大人になり大きな夢を描くほど「無理だよ」と周囲の心ない言葉に打ちのめされ、自分の殻の中に戻ってしまう。』

こちらの書き出しは、誰もが人生の中で1度は感じることではないでしょうか。

私も起業を考え、メンターを決めて学ぶ時に、周囲からの視線や言葉による心の壁が胸中にありました。


ですが、この心の壁は次の3つのルールによって壊すことができると永松氏は仰っています。

『影響を受けること』
『言葉の環境を変えること』
『仲間をつくること』

影響を受けることの例として、本書では”飛べない鳥の物語”というストーリーがあります。

過去のトラウマから飛ぶことができなくなった主人公のピー助が、一羽の鳥との出会いをきっかけに、また空を飛べるようになるという物語が書かれています。

その中で、あなたの人生を変える5人の影響者たちを挙げています。

また、言葉がもつ大きな力のことを”オーリング”、同じ価値観を持った仲間をつくる大切さを、”友人に本を配る”といった例を挙げて紹介されています。

実はこの3つの要素ですが、私がメンターから教わっていることと同じであると気が付きました。

自分の大きな夢をを達成するため、あるいは再び輝かしい未来を思い描くためには、まず自分の心の壁を壊すことからスタートすると、何歳からでも変われる自分になれるのかもしれません。

私も経営者として活動している今でも、新しいチャレンジに踏み出すときには、心の壁に衝突することがあります。

そのような時は本書に書かれていることを思い出し、毎日心の壁を壊し続け、前に進んでいきます。

2019年7月21日

本書は全4章から構成されており、前作品のテーマである”置かれた場所に咲く”ために大切な心の在り方や考え方について書かれています。

各章で私が感銘を受けた言葉と、感じたことをお伝えしていきます。

◆第1章 ていねいに生きる

「自分は偉大なことはできないが、小さなこと一つ一つに、大きな愛を込めることはできます」

経営においてメンターから教わった大事なことの一つに、「仲間や身近な人を大切にすること」があります。

人に笑顔で明るく接することなど、普段何気なく実施することほど、大切にしていこうとあらためて感じました。

◆第2章 幸せは、自分が決める

「仕事をするdoingも大切ですが、どういう思いで仕事をしているか、というbeingを忘れてはいけない」

似た言葉として、経営者の稲盛和夫氏の「動機善なりや、私心なかりしか(動機が善であれば物事は必ず成功する)」という言葉も有名です。

これらの言葉を受け、私自身の経営における動機をより一層磨いていこうと思います。

◆第3章 私が歩んできた道

「うまくいった時は、皆のおかげ。失敗した時は自分の責任」

全ての仕事は人間関係の上で成立すると言われます。

私も経営者として社員や仲間と仕事をするときに、責任感をもってのぞむことを肝に命じていきます。

◆第4章 相手の気持ちを考える

「その人の存在価値を否定することは許されないのです。嫌いな相手でも大切にする、否定しない、価値を認めることをやめてはいけない」

私自身、自分と違う人の価値観や考え方を受け入れる努力をするたびに、人としての「器」が大きくなることを体感してきました。

マザー・テレサのように今後もより多くの人を受け入れるために、より一層精進します。


ベストセラーの「置かれた場所で咲きなさい」と同様に、圧倒的多数の人に愛を与え続ける生涯を送った著者ならではの、深みのある価値観に触れられる素晴らしい本でした。

2019年4月25日

大人気小説家である森絵都氏の、直木賞受賞作でもある短編小説。

「大切な何か」のために一生懸命に生きる人々の物語が描かれています。

物語が数話あるのですが、身近で起きていそうなものが多く、親近感を覚えます。
それぞれの物語の主人公が、「大切な何か」のために葛藤し、決断していく様子が描かれており、さらに親近感が湧きました。

私にも「大切な何か」があり、そのために日々葛藤したり、決断することが過去にたくさんありました。
その時に選んだ結果が、今の私を創っているのだなと、この小説を読んで強く思いました。

2018年6月3日

この本の著者であるオグ・マンディーノ氏は、とても有名な自己啓発本の作家で、代表作として「この世で一番の奇跡」があります。
本作では、人生の成功に必要な原理原則を、分かりやすく説いています。

例えば、
「もし、成功しようとする決意が十分に固まれば、失敗する事は無い」
と、成功するには覚悟がとても大事という事を語っていたり、私が好きな言葉として、
「私は良い習慣を身につけ、その奴隷になる」
というのもあります(少し極端な言い回しですが)。

人生を成功へ導きたいと思っている方は是非読んでみてください。

2018年5月26日

ブラジル出身のパウロ・コエーリョ作の小説。
この本をただの小説として読むのは惜しいです。
現代に生きる私たちにとって、大切にすべき価値観などが、この作品にはふんだんに盛り込まれています。
自己啓発本としても読み応えがあります。
例えば、「行動しなければ、何も生まれない、まず行動する事が大切」という事がエピソードとして織り込まれていたり、小説を楽しみつつ、たくさんの事をこの本から吸収できる、とても良い作品だと思います。

2018年5月25日

モノを必要最小限に減らす。
ミニマリストの考え方で、生き方(ライフスタイル)でもあります。

ミニマリストに共通しているのは、下記の2点だと、著者は言います。

・自分にとって、本当に大事なものは何か?
・その大事なもののために、モノを減らす

具体的なモノの減らし方まで記載されているので、実用的でもある本です。

2018年5月17日

ネタバレ

事業家・経営者=パンクな生き方をしている。
イギリスのクラフトビール会社の創業者であるジェームス・ワット氏は上記のような斬新な切り口でビジネス、経営について語っています。
主体性と当事者意識、これこそパンクの中核を成す価値観であると著者は綴っています。
その他、経営者にとってなくてはならない価値観などが濃厚に書かれている本作。是非皆さんに読んでいただきたいです。

2018年4月30日

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