- Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062565585
感想・レビュー・書評
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不条理な扱いを親からされて育った子ども。
不条理なルールを押し付けてくる「毒になる親」それを間接的に助けてしまっている家族。
そんな家庭で育った子供は意外と自分のことを責め、親を絶対的に悪いと考えられない。
自分は悪くない、自分がどのような状況に置かれていたかを客観的に確認した上で、親ときちんと対峙して、整理しないといつまでも悪循環のまま、人生を送ることになる。
という趣旨の本。
毒親の典型(コントロールばかりする親、アルコール中毒の親、残酷な言葉で傷つける親etc)を説明、何故、毒親はそのような行為に及ぶのかを解説している。
親が自分のコントロールもままならないなか、一番弱い子供に対して逆に頼ってしまっている部分が露わになっている。
子ども側からは意外とその部分は見えない。(親は常に威厳をもって、ふるまっていたり、憐みを誘ったり、立場を利用しながら、感情的な部分もうまくコントロールしている)
毒親の子供の立場からこの本を読むことでなんらかの救いになるのではと思う。 -
アダルトチルドレンにとってのバイブル。
これを読んで私も自らの親子関係を見直し、”対決”しました。
まだ完全に解放はされていないと思いますが、自分の人生を強く生きるため、子供に連鎖しないためにも懐に置いておきたい1冊です。 -
私の親は間違いなく毒親です。薄々そうではないかと感じていましたが、この本を読んで確信しました。そして私は親との“対決”の末、少し前から絶縁状態が続いています。何故こうなってしまうのか、理不尽な親の態度に散々苦しめられてきましたが、これで良かったのだと思えるようになりました。親にとっての“いい子”でいるために、自分を殺して生きていくのはもうやめていいのだと思えるようになりました。自分を見つめ、怒りや悲しみと向き合うことでやるべき事が見えてくる。この本は親との関係がうまくいかない人達に読んでほしい人生の参考書です。
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他人であれば苦手なタイプとして避ける努力をしてみるのですが、子どもは親に求めて、与えられて成長していくので難しい。子どもの頃は親が間違っているなどと疑問にさえ思わないので、気が付く頃には歪んでしまった後だと思うと、やりきれない思いがあります。
「愛着障害」「発達障害」「パーソナリティ障害」「児童虐待」と併せて読んで見ると理解が深まると思います。 -
きちんとした心理学や行動認知療法などの観点で書かれていた。随分前に出版されているが、とてもそうは思えない。大きな問題のない人でも、親との間に多少なりとも懸念のある人はかなりたくさんいるはずなので、ほとんどの人が読むべきなのでは。
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50歳を過ぎて、初めて毒親関連の本を読んだ。
最初に手にしたのがこの本でよかった。読みながら温かさを感じた。
もっと前に読んでいたらよかったのだろうが、毒母だと確信を持つに至ったのは最近のことだった…
出会いは遅かったけれど、この本に助けられて自信を持てるようになり、母と距離を取ることへの罪悪感がなくなった。 -
自分の家族に対して違和感を覚えたら、まずは冒頭にある【あなたの親はこんなところがなかったか】【親にどんな気持ちを抱きましたか】などの項目をチェックしてみてください。該当項目が多い方はひとまず一読してみても損ではないと思います。
こちらと類似した本で『毒になる母』もありますが、こちらは毒になる母よりも新しいもので、作者は異なるものの踏襲している部分が多く、より内容が洗練されているように思います。巻末の方には負の連鎖を産まないためにはどうすればよいかなども書かれています。丁寧! -
全人類にオススメ本。親の影響がいかに大きく、逃れようがないのかが非常によくわかる。
自分は親は大変真面目かつまともで仲もいいが、それでもここで書かれている毒親に当てはまる部分が少なからずあり、そしてそれが自分の性格につながっており震えながら読書をした。
序盤に「気分悪くなったらゆっくり読んでいってほしい」と書いていた理由がわかった。トラウマがある人が読んだらこの本自体が毒だ。(本当は良薬なのだけど)
人間は誰しも完璧ではなく、毒親に当てはまる部分がある。
それを知ると知らないとでは、子どもへの付き合い方が変わるだろう。
衝撃的な読書体験だった。