毒になる親 一生苦しむ子供 (講談社+α文庫)

  • 講談社
3.99
  • (228)
  • (193)
  • (165)
  • (16)
  • (12)
本棚登録 : 2646
感想 : 222
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062565585

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 222ページ以降がとくに良い。その前は、とても心が苦しくなる虐待の実体験と被害者への影響の話が多めです。
    最後の方は、とても具体的な『乗り越え方』が書いてあり、行動しやすくなっているし、ただ加害者を責め立てる内容ではなく、被害者に寄り添い本気で悪の輪廻を断ち切るための力強い応援を感じる本だった

  • 親に貸している?

  • 毒親の親は毒親で、その親もまた毒親であることが多い。連鎖を断ち切れるのは、自分。

  • 毒親に育てられた人もそうでない人も読んでほしい。
    物事がうまくいかないのは毒親に原因がある可能性がある。

    暴力や性的行為だけが虐待ではない。
    子どもをコントロールし支配するのも虐待。

    自分の怒りを認識し、自分の考え方を知り、
    本当の自分を知る。

    親としても学ぶところは多かった。

  • 「現在」に注視するのはとても大切だが、過去の原因に向き合わない限り解決しない。今の自分の身に起こる様々な不都合の「原因」がわかると納得できる。その上でどうしたらよいのかまで、この本は解説してくれている。
    真に自由になる、縛りがない自分になるという意味がようやく理解できたように思う。

  • ここに出ている親は、到底許容できる程度の親ではない、というかニュースになるような親である。したがって、自分が通常の親であり、もう少し子供のに良い影響を与えられたら良いなあと考えている人にはまったく参考にならない。もしあなたがこのような親をお持ちなら、ぜひこの本を読んで、このような親の呪縛から逃れるすべを学んでください。

  • 読んでみて、本書の趣旨とは異なるのかもしれないが、
    自分が親としてどうなのか、子どもに害を与えていないかを確認するために読んだ。

    親になってみて、「虐待」という言葉がリアルに感じられた。
    本当に紙一重なのではないかと思う。

    一方で、父親から何か言われると、どうしても反発を覚えるし、
    父は父で、親として、どこかコントロールしようとする部分も感じられる。

    いろいろなことを考えさせてくれた本だった。

    「子どもは親の言葉を額面通りに受け取り、自分の中で内面化してしまう」
    「共犯関係を友情と感じ、それを親から愛と承認を得るためのいちばん良い方法と考えるようになる」
    「子どもに謝れる親になる」

    不快な内容も多いが、上記のように、いくつもの言葉が心に刺さった。

    ちなみに、文庫版は「セラピーの実際」という章を割愛しているそうです。

    [more]
    (目次)
    はじめに

    第一部 「毒になる親」とはどんな親か
    第一章 「神様」のような親
     "いい子"でいることの代償
     事実を否定する力の強さ
     「怒り」は向けるべき相手に向けなくてはならない
     「死んだ人間の悪口を言ってはいけない」は常に正しいか

    第二章 義務を果たさない親
     子供はどのようにして周囲に適応していくか
     楽しい子供時代を奪ってしまうもの
     「共依存」の親子
     子供は"透明人間"に
     いなくなってしまう親
     必要なものを与えられないために受ける傷

    第三章 コントロールばかりする親
     過剰なコントロールとは
     コントロールの二種類
     子供に起きる反応
     アイデンティティーの分離ができない

    第四章 アルコール中毒の親
     リビングルームの恐竜
     自己を喪失する子供
     なぜ同じことばかりくり返すのか
     "相棒"の関係
     だれも信じられない
     その時によって言うことが変わる親
     "感心な"子供
     周囲をコントロールしたがる
     もう一方の親の果たしている役割
     ハッピーエンドはない

    第五章 残酷な言葉で傷つける親
     残酷な言葉の待つ力
     「お前のために言ってるんだ」という口実
     子供と競おうとする親
     侮辱で押される恪印
     完全でないと許さない親
     成功と反逆
     呪縛となる親の言葉
     親の言葉は"内面化"する

    第六章 暴力を振るう親
     体罰は犯罪である
     なぜ彼らは子供に暴力を振るうのか
     気まぐれな親の怒り
     暴力の正当化
     父(母)の暴力をとめない母(父)
     「自分が何か悪いことをしたのだ」と感じる子供
     「虐待」と「愛情」の不思議な結びつき
     家の秘密を守ろうとする子供
     心の十字路
     「この親にしてこの子あり」は正しいか

    第七章 性的な行為をする親
     "近親相姦"とはどういうことか
     近親相姦に関する誤解
     一見"素晴らしい"一家に、なぜそのようなことが起きるのか
     強要のさまざまな形
     なぜ子供は黙っているのか
     不潔感に悩む子供
     押しやられる記憶
     嘘の生活の代償
     何も言わないもう片方の親
     近親相姦(的行為)の残すもの
     空しい希望

    第八章 「毒になる親」はなぜこのような行動をするのか
     親の「ものの考え方」
     言葉で語られる考えと語られない考え
     言葉で語られるルールと語られないルール
     ききわけのいい子
     親子の境界線の喪失
     「家」のバランスを取る行動
     「毒になる親」は、自分の危機にどう反応するか

    第二部 「毒になる親」から人生を取り戻す道
    第二部のはじめに

    第九章 「毒になる親」を許す必要はない
     「許す」ことの落とし穴

    第十章 「考え」と「感情」と「行動」のつながり
     「考え(信条)」のチェック
     間違った「考え」が引き起こす苦しみ
     「感情」のチェック
     「考え」と「感情」と「行動」の結びつき
     「行動」のチェック
     チェックリストヘの反応

    第十一章 自分は何者か−本当の自分になる
     「反応」と「対応」の違い
     自分を防衛するために相手を攻撃しない
     自分をはっきりさせる
     自分の意思で選択していることを確認する
     親との会話で実行する

    第十二章 「怒り」と「悲しみ」
     自分に合ったペースで
     責任は親にある
     親に悪意はなかったと思える場合
     「怒り」の管理
     「深い悲しみ」の処理
     嘆き悲しむプロセス
     人生は止まらない
     「悲しみ」も止む時が来る
     自分の責任を取る

    第十三章 独立への道
     「そんなことは無駄だ」という意見について
     "対決"はなぜ必要か
     "対決"はいつ行うべきか
     "対決"の方法 (1)手紙による方法 (2)直接会って話す方法
     どのような結果が予想されるか
     話し合いが不可能な場合
     ひとつの例
     その後に起きること
    その後どのような新しい関係が持てるか
     ひとつの例
     病気または年老いた親の場合
     すでに死亡している親の場合
     "対決″は必ず効果がある

    第十四章 「毒になる親」にならないために
     子供に心を開く
     「親のようにはならない」という決意
     子供に謝れる親になる

    エピローグ もがく人生との決別

    訳者あとがき
    文庫版刊行にあたって

  • 親への正しい責任転化の方法。乗り越えたのでもう途中から読んでいない。

  • 赤羽雄二氏の推薦

  • とても分かりやすく、かつ為になった。
    自分の幼少の頃を思い出しながら読んだ。
    多少なりとも自分と重なる部分があり、親と自分の関係について改めて考えるきっかけとなった。

全222件中 51 - 60件を表示

スーザン・フォワードの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×