ピクサー流 創造するちから――小さな可能性から、大きな価値を生み出す方法

  • ダイヤモンド社
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  • Amazon.co.jp ・本 (424ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478016381

感想・レビュー・書評

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  • クリエイティブな作品を作り続けるための環境を数十年に渡ってマネジメントしてきたピクサー創業者の経営論。脚本の練り直しや監督交代、製作の中断など、問題が起きた時何をしてきたか、という結果に加えて、どう乗り越えてきたかというプロセスが多く語られている。そのプロセス=文化をどう継承していくか、というのは、自分は経営者でもリーダーでもないけど、とても勉強になる。「『彼だったらそうするだろう』というのはダメ」など、なるほどがいっぱい。誰もやったことのないことに挑戦してきた生の声。

  • ピクサーを特徴づける2つの基本的な考え
    ①Story is king.
    何であってもストーリーの妨げになってはならない
    ②Trust the process
    プロセスを信じよ

  • ピクサーの経営陣とスティーブ・ジョブスとの友情、信頼のエピソードがとても印象的でした。ディズニーがクリエイティブな作品を生み出せず苦しんでいた時期など、色々と学ぶべきことがありました。

  • ピクサー映画を見返したくなりました。

    クリエイティブな環境を守り、生かすためにピクサーも試行錯誤してきたことがわかるし、社員の反応も、普通の人間としての反応となんら変わりないんだなーと。

    安定よりもバランス。
    過去より未来を守る。

  • 素晴らしい本だった。最後を読んで泣きそうになった自分がいた。

    ビジネス書だと思って本書をとったつもりはないがフォーブスに「これまで書かれた最高のビジネス書かもしれない」っと絶賛されるのはしかるべきだ。


    自分の人生の書のひとつになった。400Pに渡るが、何度も読み返そうと思えた。

  • 掛け値なしに素晴らしい!
    特にノーツ・デーは参考にしたいです。

  • こりゃいい。わかりにくい文とかもあるけど良い。優秀な人材が揃ってるとか言う経営者は見習わないかんし、言葉を額面通りに受け取るんじゃなくプラセスを理解せんとあかんのよ。

  • 芸術は技術を挑発し、技術は芸術に刺激を与える
    トイ・ストーリー以降、新入社員全員にソフトウェアの使い方教えるプログラム「ピクサー・ユニバーシテイ」が導入されていました。一部のスタッフはすばらしい絵を描けたが、大半のスタッフは芸術家ではなかった。しかし、描画の訓練にはある重要な基本原則があり、それを理解してもらうためのワークショップをおこなっていました。お互いにトップのレベルを維持するがために新しいことを学び続けることの大切さに気づくための努力を積み重ねています。ジョン・ラセターが言う「芸術は技術を挑発し、技術は芸術に刺激を与える」は、ピクサーの融合の理念を明確に表しています。すべてがあるべきように機能しているときは、芸術と技術は反応し合い、新たな高みに互いを押し上げる。二つに思考に大きな隔たりがあることを考えれば、両者が足並みを揃え、同じ方向に向かうことが難しい場合もあります。けれども、その努力はつねに報われる。人の専門的なスキルやメンタルモデルは、自分と違う人と結びつくことによってその真価が問われている。技術を芸術の追求のために活用し、自らのメンタルモデルをつねに変化させ、改善させ続けることができれば、いつまでも新鮮でいられます。ピクサーはこれまでの経過でそれを証明しています。ただし活気に満ちた創造的文化を維持するためには、一定の不確実性を恐れてはならないと。それもまた受け入れなくてはならない。目指すべきは楽になることではなく、卓越することなのだと言っています。「ピクサーをディズニーに売ろうかと思っている」スティーブ・ジョブズが言った。数ヶ月後の2006年1月、ディズニーはピクサーを買収しましたが、ジョブズはキャットムルとラセターにピクサーとディズニーの両方の経営を任せることをディズニーに提案していました。ジョブズはアップルでの過去の間違いから学んでいました。1980年代初頭、アップルはマッキントッシュとリサというプロジェクトを進めていたとき、ジョブズはリサ部門の責任者を任されました。しかしそれは彼が望んでいた仕事ではなく、仕事のやり方もまずかった。チームを鼓舞するどころか、すでにマックチームに負けている、いくら頑張っても報われないと言い放ち、チームの精神をくじいてしまった。この合併を進めるならば、「ディズニー・アニメーションの人たちに負けたと感じさせてはいけない、自信を持たせなければいけない」といった。

  • 『トイ・ストーリー』『モンスターズ・インク』『カールじいさんの空飛ぶ家』…。創業以来すべての作品をヒットさせてきたアニメーション・スタジオ、ピクサー。その共同創設者である著者が、映画制作の現場で学んだ体験や、ピクサー流アイデアの育て方、創造的組織づくりの秘密などを語る。

     第I部 はじまり
    第1章 生命を吹き込む
    第2章 ピクサー誕生
    第3章 畢生の事業
    第4章 ピクサーらしさ
     第II部 新しいものを守る
    第5部 正直さと率直さ
    第6章 失敗と恐怖心
    第7章 貪欲な野獣と醜い赤ん坊
    第8章 変化と偶発性
    第9章 隠れしもの
     第III部 構築と持続
    第10章 視野を広げる
    第11章 空白の未来
     第IV部 検証
    第12章 新たな挑戦
    第13章 ノーツ・デー
    あとがき 私の知っているスティーブ

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