愛おしい骨 (創元推理文庫)

  • 東京創元社
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  • Amazon.co.jp ・本 (512ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488195120

感想・レビュー・書評

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  • 私の評価基準
    ☆☆☆☆☆ 最高 すごくおもしろい ぜひおすすめ 保存版
    ☆☆☆☆ すごくおもしろい おすすめ 再読するかも
    ☆☆☆ おもしろい 気が向いたらどうぞ
    ☆☆ 普通 時間があれば
    ☆ つまらない もしくは趣味が合わない

    2011.5.20読了

    趣味が合わなかったのかな、あんまりは面白くありませんでした。このミス一位とかで、期待が高か過ぎた所為かもしれません。

    ミステリーとしては、謎や伏線はたくさんあるけれど、ほったらかしか、もしくは当たり前なところに投げられていて、真相もいろいろ焦らされるけど、まあそうだよね、というところに落ち着く。
    散りばめられた謎に喰いつけると、振り回されて良いのかもしれないが、私はあまり入り込めなかった。今でも、あれは何だったのかなというのはあるけれど。

    小説として愛、色々な愛が書かれていると解説?にも書かれていて、確かに類型的ではない、でも、本当に有る愛の形が書かれているように思えた。でも、それならわざわざこのようなスタイルでは無くて、もっと普遍的な状況設定にすればいいのに。

    ページをめくると、突然場面がガラッと切り替わって始まるスタイルが、全然馴染めなかった。うっかりすると、ページ飛ばしたかと勘違いしそうだったのは、私だけ?
    そして、最も馴染めなかったのは、すれ違いざまに、口も聞かずに、向こう脛を蹴り倒して行くという暴挙、最後には、墓前の花を、雑草にして投げ落として行く。あんまり、普通じゃないよね。これは、もう愛じゃないと思うけど。

  • 登場人物たちがそれぞれ何かを抱えているため、玄関に置かれる主人公の弟の骨と彼らがどう絡んでくるのかが見えそうで見えず、終盤まで引っ張られた。骨を含めた事件の真相自体は、正直「ああ、そう」程度で終わってしまう印象なのだが(苦笑)、もつれるばかりでうまく結べない人々の愛憎に心揺さぶられるため、人の心の機微を楽しみたい人にはいいかもしれない。

  • 読むのに時間をかけ過ぎてストーリーを追うのが大変だった。多彩な登場人物は魅力的です。映像化してほしいな、と思った。

  • 2010年のこのミス一位、まるで理解できず。どこが魅力でこんなに評価が高いのかぜひ知りたい。感性の違いに呆然とする翻訳物のひとつ。

  • 雰囲気は好き、でも腑に落ちないところもいくつかあります。他の作品は評価が高いので、著者を追っかけてみようと思います。

  • 20年ぶりに帰郷したオーレン。時の止まった家に、行方不明になったままの弟の骨がひとつ、またひとつと置かれていく
    。図らずも捜査に巻き込まれたオーエンは町の人々の隠された顔を暴いていくことになる…。

    静謐な筆致で町で暮らす人々のすべてが描かれている。裏も表も、過去も今も。残酷なまでに。
    流石の人物造詣で、あれこれ考えさせられながら頁を繰った。
    この町には普通の人はいないのかと思う頃に、普通の人ですらみなそれぞれに過去を秘めているのだと気がつく。
    ああ、オコンネルは相変わらず巧いなあ。
    ただ、前回のノンシリーズ「クリスマスに少女は還る」と比べると、どうしても1段落ちるような印象。
    本作も十分面白いけれど、それほどまでに前作は素晴らしかった。
    この作品が評価されて、止まっているマロリーシリーズの訳出が再開されるといいなあ。

  • ミルフィーユみたいな物語。
    ミステリ要素あり、
    キャラ小説みたいな変人度高し、
    叙事的で、
    深い悲しみあり、
    図書館の主(風呂に入らない筋肉の小山)あり、
    おかしみあり、
    文学的要素(キリスト教の悪習?)がさりげなく配され、
    ホラー要素もあり、
    怪奇物っぽいところもある。
    それらが渾然一体となったすばらしい作品。
    焦って読んだので感動が大味だったので、もう一回忘れた頃に読む。

  • 何か良かった

  • 文体が合わず、乗るのに時間がかかった。
    独特の閉塞感というか、雰囲気がありました。時間があるときに、かみしめるように読むのにいいと思う。

  • 登場人物みんな弟の失踪にかかわる秘密を持っているそぶりで、ドキドキしながら読んだけど途中からドキドキし疲れた!
    どんでん返しとか叙述トリックとか、鮮やかなギミックのミステリーを読み慣れた若者には少々退屈かもしれないけど、なんともいえない味わいがあり私は好きだな

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