巨象も踊る

  • 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
3.74
  • (138)
  • (180)
  • (235)
  • (19)
  • (5)
本棚登録 : 1908
感想 : 188
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (462ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532310233

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ◯要するにIBMでの最初の数か月にわたしに課された課題は、類を見ないもので、会社を破滅させかねない条件反射的な反応を拒否し、日々の実行に集中し、会社を安定させながら、業界での独自な地位を前提として成長戦略を模索することだった。(104p)

    ◯わたしは歩きながら、考え続けた。すると雲が切れてきた。たしかにとてつもなく高い障害ではあるが、だからこそ、わたしはIBMに来たのではないか。(149p)

    ◯好業績企業はすべて、プロセスではなく、原則によって指導され、管理されていると確信している(266p)

    ★海岸を歩きながら、決断するシーンが印象的であった。
    成功により内向きになり、自己変革を怠るうちに環境が変化し窮地に陥る。

  • 90年代、存亡の危機にあったIBMを再興したガースナーの話。いかにIBMを再生させたのか。その闘いについて書かれている。
    IBMの指導能力として、3つが挙げられている。勝利に焦点を合わせる、実行に全力を投入する、勢いを維持する。
    勝利という言葉が出てきたのが意外だった。共生とか当たり障りのない言葉ではなく、相手に勝つと明言してるから。

  • ・マクドナルド創業者「競争相手が溺れていたら、消火ホースをつかんで、それを相手の口につっこむべきだ」

    ・ガースナー就任スピーチ「不幸を嘆いていても始まらない。社員が元気付けのスピーチなど求めていないのは確かだと思う。必要なの指導力と、目指すべき方向が明確で勢いがついているとの感覚だ。わたしからだけでなく、ここにいる全員からこの感覚が得られるようにしなければならない。滅亡を言い立てる預言者が何人もいるような状況は望ましくない。望むのは短期的には勝利を求め、長期的には興奮する動きを求めるやる気のある人材だけだ」

    ・最初の記者会見でのガースナーの言葉
    「いまのIBMにもっとも必要ないもの、それがビジョンだ。(中略)最優先すべきは、収益性の回復だ。会社のビジョンを掲げるのであれば、その最初の項目は、利益を出して、収益性を回復することにすべきだ。」

    ・p110 取締役会がIBMの成功に果たした大きな役割
    -まず取締役会に社内の人間が多すぎたため、辞任してもらいガースナー以外社外の人間にした

    ・各社が好き勝手に広告を発注するのをやめて、ブランドの統一と強化をしなければならなかった
    →各社の集まる経営会議で、今までの広告を壁一面にはって、ブランドと製品の位置づけが大混乱しているのを一目瞭然にして納得させた

  • 実際にIBMを再建した実話の回想録なだけあって説得力がある。原則による判断や弛まぬ実行と、いうは易し行うは難しなことがとても多い。

  • execution! 経営の根本を改めて教えられた。

  • 小宮先生おすすめシリーズの1冊。
    「経営」の通読レベル2.
    IBMを立て直したルイス・ガースナーの著書。
    付録として財務に関するデータが掲載されているが、たしかにみごとに立て直している。
    「門外漢」の彼が、なぜこの巨象に立ち向かえたのか、その奮戦振りを垣間見ることができる1冊。
    私はいま、自分が勤務している会社(≠IBM)と照らし合わせて読まざるを得ませんでした。そして、少し勇気をもらった気がします。
    「情熱」のキーワードは今の上司も使っており、共感を覚えました。

  • 復活の歴史が生々しく伝わる。ゴーストライターなしとはすごい。

  • この本は、業務との関連性は全く無く、ただ偉大と言われる経営者の本が読みたいと思って手に取ったIBM元CEOのルイス・ガースナーの自伝です。
    ゴーストライターも何も使っていないそうなのですが、ぐいぐい引き込まれました。世界トップ企業の経営の第一線って、超一流のエンターテイメントの舞台なんですね。

    でも、著者が特に難しかったと振り返る、第3部「企業文化」変革のくだりは、今の自分にとってもヒント・共感満載でした。少なくとも自分の影響が及ぶ範囲内では、実践したいと思いました。
    あと、付録ページに記載された、折々に社員へ送ったeメールの数々も、熱くて良いです。
    また何年かたったとき、読み返したい本です。

  • ガースナーによるIBMの再建録。偉大な企業だからこその課題を鋭い判断で再建していく過程が爽快。また、eビジネスやその先に訪れるIOTの予言などその先見性には絶句。

  • 2015/12/26 読了

全188件中 41 - 50件を表示

山岡洋一の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
デールカーネギ...
エリヤフ・ゴール...
柳井 正
板倉 雄一郎
エリヤフ・ゴール...
ロバート キヨサ...
ハワード シュル...
ジェームス W....
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×