- Amazon.co.jp ・本 (462ページ)
- / ISBN・EAN: 9784532310233
感想・レビュー・書評
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◯要するにIBMでの最初の数か月にわたしに課された課題は、類を見ないもので、会社を破滅させかねない条件反射的な反応を拒否し、日々の実行に集中し、会社を安定させながら、業界での独自な地位を前提として成長戦略を模索することだった。(104p)
◯わたしは歩きながら、考え続けた。すると雲が切れてきた。たしかにとてつもなく高い障害ではあるが、だからこそ、わたしはIBMに来たのではないか。(149p)
◯好業績企業はすべて、プロセスではなく、原則によって指導され、管理されていると確信している(266p)
★海岸を歩きながら、決断するシーンが印象的であった。
成功により内向きになり、自己変革を怠るうちに環境が変化し窮地に陥る。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
90年代、存亡の危機にあったIBMを再興したガースナーの話。いかにIBMを再生させたのか。その闘いについて書かれている。
IBMの指導能力として、3つが挙げられている。勝利に焦点を合わせる、実行に全力を投入する、勢いを維持する。
勝利という言葉が出てきたのが意外だった。共生とか当たり障りのない言葉ではなく、相手に勝つと明言してるから。 -
実際にIBMを再建した実話の回想録なだけあって説得力がある。原則による判断や弛まぬ実行と、いうは易し行うは難しなことがとても多い。
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execution! 経営の根本を改めて教えられた。
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小宮先生おすすめシリーズの1冊。
「経営」の通読レベル2.
IBMを立て直したルイス・ガースナーの著書。
付録として財務に関するデータが掲載されているが、たしかにみごとに立て直している。
「門外漢」の彼が、なぜこの巨象に立ち向かえたのか、その奮戦振りを垣間見ることができる1冊。
私はいま、自分が勤務している会社(≠IBM)と照らし合わせて読まざるを得ませんでした。そして、少し勇気をもらった気がします。
「情熱」のキーワードは今の上司も使っており、共感を覚えました。 -
復活の歴史が生々しく伝わる。ゴーストライターなしとはすごい。
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この本は、業務との関連性は全く無く、ただ偉大と言われる経営者の本が読みたいと思って手に取ったIBM元CEOのルイス・ガースナーの自伝です。
ゴーストライターも何も使っていないそうなのですが、ぐいぐい引き込まれました。世界トップ企業の経営の第一線って、超一流のエンターテイメントの舞台なんですね。
でも、著者が特に難しかったと振り返る、第3部「企業文化」変革のくだりは、今の自分にとってもヒント・共感満載でした。少なくとも自分の影響が及ぶ範囲内では、実践したいと思いました。
あと、付録ページに記載された、折々に社員へ送ったeメールの数々も、熱くて良いです。
また何年かたったとき、読み返したい本です。 -
ガースナーによるIBMの再建録。偉大な企業だからこその課題を鋭い判断で再建していく過程が爽快。また、eビジネスやその先に訪れるIOTの予言などその先見性には絶句。
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2015/12/26 読了