バイバイ、ブラックバード

著者 :
  • 双葉社
3.66
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本棚登録 : 6293
感想 : 932
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575236958

作品紹介・あらすじ

太宰治の未完の絶筆「グッド・バイ」から想像を膨らませて創った、まったく新しい物語。1話が50人だけのために書かれた「ゆうびん小説」が、いまあなたのもとに。

感想・レビュー・書評

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  • 最初は繭美が傍若無人すぎてすごく感じ悪いんだけど、星野との会話やお別れする女性達とのやり取りを一つずつ読み進めていくうちに何だか嫌悪感が薄らいだ。星野がこの後どうなるのか気になる。

  • 女版陣内…かもな

  • 連作短編集。とある「バス」に乗せられることになった主人公は、乗せられる前に、5股をかけていた女性にそれぞれにお別れを告げることを了承してもらう。この5人の女性がみんな魅力的で、一彦のクズさも薄らいでいく。このバスに乗せられるその先に一彦が待ち受ける未来を考えると、苦しい感じになる。主人公を最後まで応援した。

  • 2026.09.22
    じゅせんどー 長すぎる 3時間待ち

    浮気男の星野
    謎のバスに乗せられるため
    5人の女と別れる

    巨大な女 繭美
    言葉が悪い

    1
    ラーメン大食いチャレンジ
    成功したらお別れ

    2
    子連れのシングルマザー

    3
    ロープを使いこなす女

    4
    ガンになる女

    5
    女優の女

    それぞれの話は面白く
    すんなり入ってきた
    最後の面白みに欠けたため★3
    繭美は結局星野を助けたのか否か

  • 羊文学が主題歌を担当しているドラマ「バイバイ、マイフレンド」の中に登場する作品なので読んでみた。
    謎の設定のストーリー。謎は最後まで明らかにならない。不思議なお話。主人公の星野一彦は,謎の巨大な女,繭美に付き添われ,五股をかけていた5人の恋人に,繭美と結婚するので別れてほしいと告げに行く。繭美は普通に考えて結婚相手には選ばないような風貌で,訳ありな様子である。星野は何かで失敗して返しきれないほどの借金をし,更に誰だかとても怖い人を怒らせたらしく,「あのバス」に乗せられて何処かへ連れて行かれることになっているらしい。それはいわゆるマグロ漁船なんてものよりとても恐ろしいところだと言い,人間として戻ってくることはできないというのだ。

  • 繭美がマツコさんとかぶってしまう。
    [バイバイブラックバードをより楽しむために]を
    読んでみようと思う。

  • 主人公が5人の女性に別れを告げていく話ですが、主人公と監視役が終始憎めず、おもしろかったです。5人の女性も全員魅力的でした。

  • 普段は文庫派だが、今回は図書館で単行本を借りたら装丁がとても素敵だった。(たまには単行本で読むのもいいなぁ!)それほど分厚くないのにスピンが2本…どうしてだろう?この後、『「バイバイ・ブラックバード」をより楽しむために』も読む予定。文庫版にはこちらのロング・インタビューも併せて載っているようだ。(文庫もやはりいいなぁ!)
    付き合っている女性(5股)を順番に訪ねて別れ話をする。
    毎話、出会いの回想→別れ話のシーン、というパターンになっていて、こういう、パターンのある形式のお話も好き。
    繭美ははじめは口が悪くて好きでない感じだったが、読んでいくうちにどんどん好きになってしまった。星野のことを「星野ちゃん」と呼んでるのが意外で面白い。初体験のくだりでは星野同様、繭美にもこれまでの人生があるということについて、考えてもいなかったことに気づいて虚をつかれた。
    読む前にドラマ版のキャストをちらっと見てしまったところ、繭美は城田優だそうだ。キャスト見ちゃったからこれは城田優のイメージで読んじゃうなぁ(汗)…と思ったけど意外にそうでもなく、途中からマツコデラックスを想像しながら読んだ。
    星野の名字は本作にも登場する『銀河鉄道999』の星野鉄郎からだろうか?5股は許せないが、憎めない奴だ。
    そして5人の彼女たち。どの出会いもちょっと変わっていて微笑ましい。それぞれが魅力的なので「星野のこれまでの言動に嘘はなかったんだよ」と教えてあげたくなる。嘘をついてまでこの人と別れなきゃいけないのか、と寂しい気持ちになり、でも、星野は5股をかけていたことを思い出し複雑な気持ちになる。彼女たちの名前は星野の星→月の連想だそう。中でも女優の話が印象的だった。女優とサイボーグの涙…思わず涙ぐんでしまった。
    本作を読んで、太宰の「グッド・バイ」を再読したくなった。あと、川上弘美の『ニシノユキヒコの恋と冒険』も思い出したり。迫りくるバスを恐れながら歩く『夜のピクニック』も。
    「不知火刑事」がツボだった!


  • 伊坂さんらしい言い回しが多々有り楽しく読めました、

  • 不思議な小説だった。
    内容も展開も予測不可能で「?」のまま進み、終わる。
    でも、訳がわからないというのではなく、良い話で、伝えたいことは伝わる。うまく言えないけど、優しい気持ちになる。

    主人公が星野一彦で、彼を監視する大柄な女性が繭美で、5人の星野君の彼女たちの名前は和風名月が使われているのでそこに暗喩や何かのヒントや意味や意図があるのかな〜。
    例えば繭は中の動物を包み込んで保護するもの。監視と言いながら星野君を助けて守る役割を示唆してる。星野君より大きいところとか。
    星と月にも何かある気がするけど無知だからパッと結びつかない。

    とにかく、破茶滅茶だけど意味があって、伊坂さんらしい展開で、面白かったです。

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著者プロフィール

1971年千葉県生まれ。東北大学法学部卒業。2000年『オーデュボンの祈り』で、「新潮ミステリー倶楽部賞」を受賞し、デビューする。04年『アヒルと鴨のコインロッカー』で、「吉川英治文学新人賞」、短編『死神の精度』で、「日本推理作家協会賞」短編部門を受賞。08年『ゴールデンスランバー』で、「本屋大賞」「山本周五郎賞」のW受賞を果たす。その他著書に、『グラスホッパー』『マリアビートル』『AX アックス』『重力ピエロ』『フーガはユーガ』『クジラアタマの王様』『逆ソクラテス』『ペッパーズ・ゴースト』『777 トリプルセブン』等がある。

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