- Amazon.co.jp ・本 (28ページ)
- / ISBN・EAN: 9784834000832
感想・レビュー・書評
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1965年作の本書は、読み聞かせに大変子ども受けが良いと、数々の絵本雑誌で評されることも多い古典的名作で、今読んでも全く色褪せない、普遍性と瑞々しさを持っているのが、私には印象的でした。
特に凄いと思ったのは、「堀内誠一」さんの、一見、子どもが描いたように感じられる、その絶妙さ加減の素晴らしい絵であり、それは大人が見ると、決して上手くはないと感じられるのかもしれませんが、私には、敢えて、そうした子どもの気持ちに立ち帰ったような親しみやすさを感じる絵の方が、子どもだけが持つ、素敵な想像の世界へ入り込みやすいといった、子どもの事を真剣に考えた結果だと思いました。
また、物語は、ひとりぼっちで寂しい思いをしていた、象の「ぐるんぱ」が、いろんな仕事に挑戦するものの、中々上手くいかないといった内容ですが、その過程において、お約束の「もう けっこう」や、「しょんぼり」の回数に合わせて、象の「ぐるんぱ」の持つものも増えていくような、そんな繰り返しの妙は、子どもにきっとハマる面白さなのではと感じましたし、古臭さを感じさせない、固定観念を覆すような斬新なものの見方や、見返しのぐるんぱが書いた字の遊び心も印象的でしたが、最後の、孤独な気持ちを癒やしてくれる、優しい気持ちの詰まった、夢のある結末には、子どもたちもきっと目が釘付けになること間違いなしで、これこそ絵本の醍醐味だと思わせるものがありました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
大型絵本のぐるんぱ、読み聞かせでききました。懐かしい。ぐるんぱのために作られた大きなサイズのものが子どもたちのための楽しいものに。
最初のページでは寂しそうで汚れていたぐるんぱがたくさんの子供たちに囲まれて生き生きと幸せそう。
「もう けっこう」
ビスケット屋さんにもお皿作り屋さんにも靴屋さんにも断られて仕事探しに頑張ってるぐるんぱ。
努力が報われない悲しさ。
一生懸命努力しているけれど、自分にこの仕事は合っているのか悩む事はよくあることです。
ぐるんぱは落ち込みます。
でも、ぐるんぱを必要としている人がいたのです。
ずいぶん昔の絵本だけど、とても前向きになれる素敵なお仕事探し、自分探しの絵本です。
自分の居場所探しの本だったんだなぁと改めて気づきました。環境で生き方が変わるんだなあと。そんな気づきの絵本になるのかなあと。 -
無駄なことなんてないと、説教臭さゼロで思わせてくれる!
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どうしようもない、ぐるんぱ。
背中を押してくれた、じゃんぐるの仲間。
失敗しながらも歩みを止めなかった。
失敗したけど、経験という手土産つき。
最後に、その経験をフルに活かして、自分の居場所を自らみつけだしたぐるんぱは、素敵。
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何度も何度も失敗してもめげなかったぐるんぱは、最後は自分の活躍できる居場所を見つけた。
周りの生き物も、ぐるんぱのためを想って心を鬼にして送り出してくれたところがほっこりする。
絵も色がたくさん使ってあって可愛い。
ぐるんぱの歌は韻が踏んであって素敵。 -
いろんな失敗を経験して、自分がピッタリする場所を見つけるお話。
自分の軸をしっかり持って、自分の居場所を見つけ出すというのは、生き方のお手本にもなる。 -
思い出の絵本
こんなに古いと思わなかった!名作絵本っていつまでも色あせないですね!
臭いと言いながらも洗ってくれる仲間優しい。
作ったものが無駄にならなくて良かったね!
ぐるんぱ!