こんにちは、ブクログ通信です。
飛び出したり音が出たり、五感を研ぎ澄ませて楽しめる「しかけ絵本」。みなさんは子供の頃、どんなしかけ絵本を読みましたか?
『不思議の国のアリス』『はらぺこあおむし』といった王道作品はもちろんのこと、素敵なしかけ絵本はまだまだたくさんあります!
今回は、数あるしかけ絵本の中で、大人も一緒に楽しめる、ユニークなものを5作品集めました。この機会に気になったものから手に取って、しかけ絵本の世界にどっぷりと没入してみてはいかがでしょうか。
1.ギヨーム・デュプラ『仕掛絵本図鑑 動物の見ている世界』
あらすじ
「猫は近眼って、知ってました?」。動物や昆虫が見る世界はどうなってるのか?最新の研究成果に基づき、彼らと同じ光景を描き分けることで表現した、世界で初めての視覚的しかけ絵本。
おすすめのポイント!
「新しい発見をしたい!」。子供の知的欲求とは無限大です。また大人でも、新たな刺激を求めている方も多いことでしょう。そんなあなたに、未知なる世界をお届けする本作。作中では、犬猫の哺乳類にとどまらず、鳥、爬虫類、両生類、昆虫などなど、ありとあらゆる生物が見る世界を覗くことができます。「動物の事をもっと知りたい!」という動物好きな方にも、もちろんおすすめの一冊です。科学の面白さを自然に体感できる、画期的な絵本図鑑です。
おすすめ本に表示されて、子供ように借りた本。いろんな動物の見え方について、分かりやすく比較されていて、大人が読んでもおもしろかったです。仕掛け絵本のようになっているので子供も興味を持って見ていました。文字が多いので半分は読み聞かせをしました。
2.きのしたけい『くだものどうぞ』
あらすじ
しかけ扉をめくると、おいしそうなくだものの中身が現れるしかけ絵本。リズミカルで楽しいかけ声とともに扉をめくれば、お子さんたちも大喜び!読み聞かせにもぴったりな一冊。
おすすめのポイント!
みずみずしく描かれた美味しそうな果物たち。しかけ扉を開いてみれば、果物の皮がむけたり、パカッと割れてみたり……。緻密に描かれたリアルな果物の中身や断面が、これ一冊でまる分かりです。読めばすぐに台所で、親子一緒に果物を切ってみたくなることでしょう。調理方法に興味を持ったら、もう一段階、次はお料理に挑戦してみては?お弁当作りの工程が学べる『おべんとう』もおすすめです。子供の食べ物への関心が育つ「食育絵本」に注目です。
ひとめぼれで買った絵本。本物みたいにくだものがカットしたり、むけたりする。子どもも喜んで遊んでくれる。ほかのシリーズもそろえたい!
3.ヒグチユウコ『ファッションマジック』
あらすじ
人気絵本作家・ヒグチユウコさんが描く人気の猫たちを、自由自在に好みのファッションに変身させられるしかけ絵本!大人が見ても楽しめる、ファッションセンス抜群のおしゃれな一冊。
おすすめのポイント!
発売前重版もされた文字なししかけ絵本です。ヒグチユウコさん特有のノスタルジックで可愛い猫の表紙が目を引きます。ドレス、水着、マント、Tシャツ、レインコート、ワンピースなどなど……ページが上・中・下と三つに分かれているので、それぞれを自由にめくってゆくことで、一冊で何通りもの着せ替えが楽しめます。本作の可愛らしい猫ちゃんを、あなたのセンスでさらに可愛くしてみませんか?オシャレ好きにはたまらない一作です。
ヒグチユウコさんの着せ替え絵本。組み合わせが楽しくて何度もめくって楽しんでしまいます。繊細で美しい毛並みのタッチ、不気味で面白いキャラクターの数々を堪能できます。
4.ささがわいさむ『まるまる ころころ』
あらすじ
赤ちゃんから大人まで、みんなびっくり!本を左右にかたむけると、丸いしかけがあっちこっちへ動き、絵柄が変わる驚きのしかけ絵本。かたむけるたびに、カタカタ鳴る音も楽しい!
おすすめのポイント!
子供番組の放送作家としても活躍する、ささがわいさむさんのしかけ絵本です。大きさが変わったり、目や口が動いたり、色が変わったり……絵本を左右に傾けるたび、まるたちにあらゆるパターンの変化が見てとれる本作。どこが変わったかと親子でクイズを出し合ってみたり、カタカタと音が鳴る本作をマラカスのように遊んでみたり、まるたちを眺める以外にも様々なお遊びが楽しめます。子供たちのアートな感覚を楽しく養える一作です。
1歳頃特に好んでいた本です。丸の動きやカシャカシャ聞こえる音が楽しいようでした。手で丸を触ったり、移動した丸を指差してくれていました。
5.わたなべちなつ『きょうの おやつは』
あらすじ
さて、今日のおやつは何でしょう。泡立て器で混ぜていると、猫のクロがやってきました。待って待って、まだ食べられないよ。とっても美味しそうな絵本ですが、ボウルもお皿もティーカップも、半分だけしか描かれていません。半円だけの絵を綺麗な丸にするには、どうすればいいでしょうか?
おすすめのポイント!
見開きのページを完全に開いてしまうと平面の絵本なのですが、直角に開くと立体に見える、不思議なしかけ絵本です。ページの半分が、鏡のように反射する紙でできているため、半円だけ描かれたボウルやお皿、ティーカップなどが、綺麗な円に見えるようになります。説明を読むよりも、とにかく手に取って、実際にしかけの面白さを見てみてほしい作品です。0歳児から小学生、そして大人まで。誰もが目を輝かせること間違いなしの鏡の絵本です。
鏡の原理を活かして立体的に見ることのできる絵本。視覚的にとても楽しく子供も喜ぶ。ストーリーもシンプルなので幼児から楽しむことができそう。
不思議なものを、不思議なままに楽しむしかけ絵本。老若男女問わず引き込まれるその魅力は、実際にその本を手に取り、体感した者だけが味わえます。百聞は一見に如かず。ぜひ気になったものから、手に取ってみてくださいね。