小暮写眞館 (書き下ろし100冊)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 4688
レビュー : 756
  • Amazon.co.jp ・本 (722ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062162227

感想・レビュー・書評

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  • 小暮写眞館・・・っていうから、小暮さんの話かと思ったら違いました。
    人の想いは写真に写りこむこともあるのかなあ?
    主要登場人物は、それぞれひと癖あったりするけどみんな優しくて素敵な人たちでした。
    辛い出来事や、思い出を抱えていても、受け止められて育ってきた子どもは強く育つのだろうなあ・・・と思います。

  • おもしろかった。
    厚みの在る本は十分に読み応えがあって、
    登場人物にも感情移入してしまうし、やっぱりいい。

    その登場人物が皆素敵だったな~
    主人公が高校生というのも読みやすかった1つの要因。

    「トリテツ」「SNS」などなど最近の世相的なものも含まれ、
    家族・友達の絆、初恋などなど細かい感情描写の数々。

    宮部みゆきに脱帽です。

  • 人間は、辛すぎると、記憶を、封印する。花ちゃんの言うところの冷凍状態の記憶。私にも、ありはしないだろうか。

  • 分厚い本だったけど意外とさらりと読めた。
    多少のつながりはあれど短編集という感じ。

    どの話もそれぞれテーマが違っていて、そのテーマごとに心に訴えかけられる内容。

    どんなに明るくても、どんなに乗り越えたつもりでも、
    どうしても残るものはある。
    残ってていいと思う。

    読んだ後は温かい気持ちになれた。
    物語にはあんまり関係ないけど
    「ごめんください」と言える人になりたい。

  • 神木隆之介のドラマを見た。とっても、とってもよかった。暖かい家族と街の人たち。心の傷と再生。神木くんが醸し出す、普通っぽさ、みずみずしさ、暖かさ涼しさ・・・本当にすばらしい。まさにそこに生きていた。私たちをこのドラマの世界に連れて行ってくれた。原作も読むぞ。

  • 人にはそれぞれ辛く切ない過去への想いがある。それでも駅に停車し続けずに出発する。
    かなり分厚い本ですが、読みやすく、読了後心地よいそよ風がふいたような気持ちになりました。。
    主人公の花ちゃんがとても好きになり、感情移入しすぎて4章は泣かずには読めませんでした。
    鉄道好きには読んで欲しい本。

  • 「人々を再生させる写真館」

    店主が亡くなったことで売りに出された古い写真館。そのまま使うべく引っ越してきた奇特な花菱家だったが、この写真館には亡くなった小暮泰治郎の幽霊が出るとの噂が。以来花菱家の長男・英一のもとには心霊写真と思われる奇妙な写真が持ち込まれる。かくして英一はそれらの写真の謎を解くことになる。

    宮部みゆきさんの人物や社会の機微の描写にこの度もおおいに感服しました。まだまだ自分に自信は無いが人一倍家族が好きで、年の離れた弟の光、通称ピカちゃんが可愛くてしょうがない花菱家の長男・高校生の英一の周囲へいれるツッコミのあっぱれさ。優秀で英一をして「コドモ人生常勝将軍」と言わしめるピカちゃんの愛らしさ。歯科医の坊ちゃんで親友のテンコくんの柔らかくも突き抜けた洞察力。彼らをめぐる大人たちも23歳の女子事務員から100歳超えの店番のおばあちゃんまで宮部組は本当に名脇役揃いです。

    第2話「世界の縁側」で一緒に写真の調査をする同級生のこげパンこと寺内千春と英一のツーショットに出くわした同級生の女子グループ。例えばエッセイ以上に心にストンと落ちるこんな表現がより物語への信頼を深めみるみる惹きつけられていきます。

    「テンコが言っていたことがある。女子の目ってのは、あれはみんな手持ちカメラだね。ただ見てるだけじゃないんだ。記録してるんだ。そんでもっていつでも再生・編集できるんだ。映画のカメラみたいに。」

    大事な人が亡くなったとき、その人を蘇らせる方法はないのだろうか―後に残された人たちは、切実にそんな風に願います。方法はあるのです。それがどんなにつらく悲しい思い出であったとしても、残されたものみんなで話題にし語り続けること。小さな写真館を守り続けた小暮泰治郎さんも、幼くして逝った花菱家の長女風子ちゃんも、この大部の小説の中に確かに「生きて」いました。彼らはここで英一の成長を通して、なお生きることに自信を失った多くの人々を再生させています。

  • ありがとうっ宮部さんっ
    つーかほんっと外れがないわーこの人。
    図らずも、でしたが、ぴったりの季節に読んだなーっと。
    走り出せ。
    最後にあたたかい春風が背中を押してくれるすっごくいい本だった~!

    はあ、よかった。

    泣いて、笑って、切なくて。
    懇切丁寧に説明されてるわけじゃない、でもとても丁寧に
    大切なものを扱うように、人の心を描いてるよなあっと。
    宮部さん、マジ、うますぎ。
    花ちゃんが、ぽつぽつ自分につっこみいれつつしてるのが笑えた。
    でもさーテンコにしてもコゲパンにしても
    高校生にしてみんな人間できてるなあっとしみじみ。
    田部女史とかも、かっこいいじゃん。

    綺麗なものをみた瞳だから。
    みなくてもいいものをいっぱい観てしまったからこそ、感じる切実さ、
    とゆーかそうゆうものはあるんだろう。
    小暮さん、盗人追い払ってくれてありがとうっ。

    家族の死、とゆーのは正直、想像ができなくて、花菱家に不意に訪れた
    不幸をこの家族が抱えているのは分かってはいたんだけど、
    それは過去のものとしてお話は始まったので、
    まるでボティーブローのようにその痛み、とゆーか、そーゆーのが読んでいくうちに感じられて、こうどきどきした。
    さらに垣本さんと花ちゃんのやりとりがなにかがちょっとずつ積もっていくようなのとが、重なってさらにどきどきするとゆーか。
    だから、あの川べりでの風ちゃんとの邂逅、と柿本さんの病院さわぎは
    気持ち的にもストーリー的にも非常に盛り上がった。

    そして田中ヒロシ、めちゃめちゃ、いーこというねえ。
    ちゃんとオチがあるとこも素敵だ。

    ピカくんについては私も一瞬思ったんだ。
    ピカドンって言葉が先にあるから、愛称として違和感あるってゆーか。
    だから、そーゆーことでからかわれたとゆー話がちょいと入ってきたことで、宮部さん、さすがちゃんとそのへんのフォローもしてくれて、と感心した。
    いや、でもまあそのフォロー入るまえに小暮さんの、子どもの名前を決めたときの理由がめっちゃ素敵だったので、そのへんで既に納得はしていたのですが。

    でもなんかお兄ちゃん欲しいなあっとしみじみ思ってしまったぜ。
    花ちゃん、ほんっといい心の成長、してるよねー。
    昌美さんの言うとおりだよっ。


    確か神木くんでドラマ化するとゆーはなしをきいたような・・・・。
    観たいかも、つーか垣本さん役を誰にするのか興味あるな~。

    にしても高校生にして毎日家族で夕食、とか、初詣一緒にとか、
    最近はそーゆーの珍しい、とゆーくくりにされてしまうのか??
    いやー時代って変わってゆくのね~。
    私なんか今でも外食の方が例外なのだけれど・・・・。

  • 宮部みゆきさんの作品を初めて読みました!
    前から読んでみたいと思っていて、ようやく読むことができました。
    1人1人の個性がしっかりしていて、登場人物がどんどん増えていっても混乱することなく読めました(^ ^)
    そして、1人1人のエピソードが共感できて、読んでいてあったかい気持ちになりました(o^—^)ノ

  • すらすらと読みやすい。

    しかし、いかんせん、長すぎ。

    後半で飽きてしまった。。。
    すいません。

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著者プロフィール

宮部 みゆき(みやべ みゆき)
1960年、東京都生まれ。1987年に「我らが隣人の犯罪」でオール讀物推理小説新人賞を受賞し、デビュー。1992年『龍は眠る』で日本推理作家協会賞、1999年には『理由』で直木賞、2002年『模倣犯』で司馬遼太郎賞、2007年『名もなき毒』で吉川英治文学賞など、数々の文学賞を受賞。大沢オフィス所属。日本推理作家協会会員。日本SF作家クラブ会員。直木賞、日本SF大賞、小説すばる新人賞、河合隼雄物語賞など多くの文学賞で選考委員を務める。『模倣犯』や『ブレイブ・ストーリー』など、多くの作品がドラマ化や映画化などメディア・ミックスされており、日本を代表するエンターテインメント作家として人気を博している。2019年7月10日『さよならの儀式』を刊行。

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