小暮写眞館 (書き下ろし100冊)

著者 :
  • 講談社
3.86
  • (493)
  • (749)
  • (499)
  • (82)
  • (28)
本棚登録 : 4688
レビュー : 756
  • Amazon.co.jp ・本 (722ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062162227

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 長編で、本を見てびっくりしました。
    ハードカバーで分厚く、電車の中で立って読むのがとても大変でした。
    宮部作品は、長編ものも多いのですが、なぜ、数冊に分けなかったんでしょう。
    彼女の作品はとても気になっていますが、本格的社会派ミステリーはまだレベルが高そうなので『ブレイブ・ストーリー』を読もうと思っていましたが、先にこちらを手に取ることに。
    「初のノンミステリー」だというこの作品を読んでみようと思いました。
    ノスタルジックで爽やかな少年の日々に、心霊写真の謎が溶けあうように、語られています。

    かなりゆるい感じなのが意外でした。宮部さんは、こんな作品も書くんですね。(メインを知らないけれど)
    朝井リョウの『桐島、部活やめるってよ』に触発されて描いた青春小説、というのが興味深いです。ベテランでも、新人作家の影響を受けることってあるんですね。
    とくに大きな衝撃もなく、淡々としている日常。表紙のように、ほのぼのとした空気が漂っています。

    登場人物たちの再生と成長物語にじんわりしますが、いかんせん長編です。
    電車で読んでいた私には、物理的な本の重さや支える手の方に気が行ってしまい、あまり内容に集中できませんでした。
    文庫版が出たら、もう一度読みなおそうと思います。

  • 分厚かった。
    読むのに時間かかりすぎた。

  • 分厚いのに全く長さを感じさせない連作中編集。ファンタジーやミステリーも良いけど、宮部さんのこういう話をずーっと読みたかったので大満足です。本文読了して、表紙の写真を見返すとじんわりとこみ上げてくるものがあります。また会えるといいな。出会ってほしいな。
    いつものことながら、目には見えない人の心の、瞬間の感情の襞をすくい上げるのがほんとに上手いです。読んでて何度もざわっとなりました。もし、もしも漫画化されるとしたら、羽海野チカさんで見てみたいです。とくにテンコくんやクモテツの面々を。

  • 「怖くてあってはならないこと」は本当はたくさんあって、「それでいい」と流されて、真実をどれだけ自分が知っているのかを想像した。
    最近はSNSが流行し簡単に自分の気持ちを書きこむ場所が増えたけれど、流れに同調した意見か、真実に近づいた発言なのか、本当に自分の意見なのか…自分自身も安易に使っているけれど、その発言に責任を持ち、かつその内容を見極めるだけの力を養いたいと考えさせられた。
    全ての事の真実を知る事は無理でも近しい存在の真実は大事にしたい。その中で見極めた真実を力にかえて走り出せたらそれが良いとも…
    久しぶりに宮部先生の作品を読みましたが、読後はとてもスッキリしました。

  • 主人公の英一や弟のピカ、やや変わり者の両親など登場人物が皆味わい深く魅力的に描かれているのは、流石宮部みゆきというところ。様々な経緯で持ち込まれる写真毎に4編の物語に分かれているが、登場人物達の人間模様は繋がっており、1つの大きな物語を構成している。はじめの3編で登場人物たちに愛着が沸いたところにで、彼等自身を中心に描かれる最後の一遍は特に読み応えがあり、分厚い分量の割に一気に読みきってしまった。幼いピカの苦悩がいじらしい。

  • 713ページの大作。本が厚すぎて読みにくく、文庫にしたら良かった。第三話目までは淡々と読めた。
    風ちゃん出てこないんかーと思ってたら第四話。
    結構泣いてしまった。
    英一もテンコちゃんもピカもお父さんお母さん学校のみんな、全員のキャラクターが良くてとても良かった。

  • 心霊写真の謎解きですが、ミステリーではない。
    主人公の少年が魅力ありますが、なんとなく綺麗すぎるかな。家族愛とか友情とか初恋とか、純粋過ぎてしまった感じ。
    屈折した感情がほとんど読み取れなかったので、ピュアな少年は、映画の中の少年のようなイメージです。
    でも、たまにはいいかな。こんな風に、ほんわかする作品も……。
    心があたたかくなりました。

  • 高校生にしては頭いいなー思ったけど、物語としてはそれが正解だった。
    ゆるーい日常と、その陰に隠されている冷たい何かを現実に溶かしていくバランス感覚はさすが。
    もう一つの人生をじっくりと味わえたよう。

  • 再読。ずっと読み返したいと思っていました。
    最初の方は、ちょっと間延びしてる感じがあったけど、第四話が良い。大泣きしてしまいました。
    春に読みたい、何度でも読み返したくなる作品。前向きになりたい人に。

  • 英一もひかるも垣本さんも、みんなが影響しあって成長したんだね。人は人に否応なく影響されて悪くなったりよくなったりしていくんだ。良くも悪くも人は一人じゃ生きていかれないんだなと思った。

全756件中 11 - 20件を表示

著者プロフィール

宮部 みゆき(みやべ みゆき)
1960年、東京都生まれ。1987年に「我らが隣人の犯罪」でオール讀物推理小説新人賞を受賞し、デビュー。1992年『龍は眠る』で日本推理作家協会賞、1999年には『理由』で直木賞、2002年『模倣犯』で司馬遼太郎賞、2007年『名もなき毒』で吉川英治文学賞など、数々の文学賞を受賞。大沢オフィス所属。日本推理作家協会会員。日本SF作家クラブ会員。直木賞、日本SF大賞、小説すばる新人賞、河合隼雄物語賞など多くの文学賞で選考委員を務める。『模倣犯』や『ブレイブ・ストーリー』など、多くの作品がドラマ化や映画化などメディア・ミックスされており、日本を代表するエンターテインメント作家として人気を博している。2019年7月10日『さよならの儀式』を刊行。

宮部みゆきの作品

ツイートする