脳男 (講談社文庫)

著者 :
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感想 : 557
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062738378

感想・レビュー・書評

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  • 第46回江戸川乱歩賞受賞作品。
    正直、いまいち..消化不良です。

    ストーリが断片的というか、伏線が回収されていないというか、なんだかなってな感じ。

    爆弾魔を追う刑事がそのアジトで見つけた心を持たない脳男。その男の謎を探る女医。そして、クライマックスはまたまた爆弾魔が登場。という感じなのですが、最初爆弾魔と脳男の関係がよくわからない。爆弾魔の話がおいてかれたので、んじゃ、脳男の話となって、今、そして過去を探る。でも、だから何ってな感じ。そして、その脳男が入院している病院に再び爆弾魔による爆弾が..
    爆弾魔Vs刑事、脳男はどうなる?ってな感じなのですがやはり、これも必然性が理解できません。都合よく爆弾魔が出てくる感じ。
    シーン、シーンは盛り上がるのですが、ぶちぶちっと切られているかんじで全体の流れとしては消化不良が残ります。
    爆弾魔にしろ脳男にしろ動機が描かれていないからかな..

    これで乱歩賞なの?っていうのがほんと正直な感想です。

  • 江戸川乱歩賞受賞とのことでしたが、イマイチ。
    脳と身体が直結してるのは面白かったけど、緑川がイマイチ。
    みんなの名前に色が付いているのはなんか関係あるんかな?
    茶屋、緑川、黒田、浅黄、白石。

    • フラビオさん
      僕もそれ、面白くなかった。
      着眼点は面白いと思ったけど、展開がイマイチな感じ。
      僕もそれ、面白くなかった。
      着眼点は面白いと思ったけど、展開がイマイチな感じ。
      2013/12/08
  • 生田斗真がどの役をしているのか知らなかったので、登場人物全員生田斗真と思いながら読んだ。途中で生田斗真は鈴木一郎を演じていることを知った。
    冒頭はちょっと小難しい話でとっつきにくいけど、鈴木一郎の謎に迫って行くところからはぐんぐん惹きつけられる。
    彼が救われる時ははたしてくるのだろうか。
    読みながら、これを映画ではどうやって演じるんだろうかとても気になった。

  • ~自分を完全に制御できる殺人者の狂気~
    生田斗真主演で映画化もされた、江戸川乱歩賞受賞の推理小説。

    連続爆弾犯の隠れ家で逮捕された、過去のない男、鈴木一郎。
    爆弾事件を追う刑事と、鈴木一郎の生い立ちをさ調べる女医がたどり着いた、数奇な運命と恐ろしい真実。
    爆弾犯が再び姿を現すとき、平凡に見えた鈴木一郎は隠された能力を発揮する。

    自分の身体だけでなく、精神まで制御できる人間は、なぜ殺人者となったのか?

  • やっぱり「脳」を題材にした小説は面白い。東野さんでも脳シリーズは好きでした。首藤さんは知らなかったですが、そんなに新しい作家ではないのですね。まだまだ沢山の作家さんがいるのだなあと。ブクログで調査だな。

    映画も見ました。
    blogにて
    http://iburin.blog.so-net.ne.jp/2013-02-24

  • 物語はただひたすら大きな波もなく淡々とすすんでいきます。賛否両論ありそうな作品ですが自分は好きな部類です。
    脳男の徐々に明かされる過去、精神科医・刑事との微妙な関係性が本作品の肝ですね。
    再読すると違った側面も見えてくるのかもしれない、と感じる作品でした。

  • めちゃくちゃ読みやすくて面白かった☆

    きっと、本屋さんに並んでいただけなら、私は手に取ることさえなかったと思う。
    表紙もタイトルも、興味が持てないから・・・
    ただ、「江戸川乱歩賞」受賞ということと映画化されるということで
    どんな作品なんだろう?と思い、本好きの友達に聞いたら
    「面白いよ」
    とのことだったのでチャレンジ!

    脳の話とか難しいことも言っているはずなのに、文章がとても読みやすい。
    さらに、謎解きのワクワク感やクライマックスのスリル、そして裏切り。
    あっという間に、読み終わってしまった。
    そして、やはり続きが読みたいな・・・

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「映画化されるということで」
      予告編観ました!とってもスリリングで面白そう(と言うものの、どんな内容かイマイチ判りませんでした)!
      「映画化されるということで」
      予告編観ました!とってもスリリングで面白そう(と言うものの、どんな内容かイマイチ判りませんでした)!
      2013/03/15
    • 彩花さん
      私は映画は観ていないのですが、生田さんの鈴木一郎役は、イメージと合うかもと思います。どんな風に映像化されてるのかしらん☆
      私は映画は観ていないのですが、生田さんの鈴木一郎役は、イメージと合うかもと思います。どんな風に映像化されてるのかしらん☆
      2013/03/16
  • 感情を持たない男、という設定に振り回されている印象。
    作者が自分で生み出したモンスターに食われてる。
    最後の一文で萎えた。

    と酷いことを書いたけどまぁまぁ面白い。
    設定が魅力的で期待が高かっただけに残念。

  • 第46回江戸川乱歩賞受賞作品。「脳男」というタイトル、ロボットのような装丁からは、内容が全くわからない。どんな内容だろうと、ドキドキしながら読んだ。
    あとがきも解説もなく、参考文献も一冊だけのシンプルな作り。
    しかし、内容は複雑だ。複雑で面白い。
    人間の自我、意識といったことに対する深い洞察があって書かれている作品。根底には、人間への愛情が流れているようにも思う。
    そして、どことなく切ない読後感が心地よい。

  • 文庫本の表紙の気味悪さや「脳男」という題名で損をしている。
    少女を助けるシーン、包帯ぐるぐる巻きの描写など、非常に映像を
    意識しているように思う。
    鈴木一郎の素性を明らかにしていく過程や、後半の病院を舞台と
    したスピード感のある展開は面白かった。
    ただ、名前や地名の当て字が難読なのと、終わり方が今いち納得感
    がなかったのがマイナス。

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著者プロフィール

1956年栃木県生まれ、上智大学法学部卒。会社勤務等を経て、2000年に『脳男』で第46回江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。他著に『事故係 生稲昇太の多感』『刑事の墓場』『指し手の顔 脳男2』『刑事のはらわた』『大幽霊烏賊 名探偵面鏡真澄』がある。


「2021年 『ブックキーパー 脳男』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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