ホワイトアウト (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (637ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101270210

感想・レビュー・書評

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  • 20240212

  • 2024/02/05-02/16

  • 夫の友人からお借りしました。

    雪深い山奥にある日本最大級の貯水量を誇るダムを占拠し、ふもとの住人を人質に50億円を要求するテロリストに対し、一人のダム運転員が、過去に自分の過失のせいで死なせてしまった友人の婚約者と同僚達を救うために奮闘する、というストーリーです。
    まるでハリウッド映画を観ているかのような緊迫感とスピード感溢れる展開に引き込まれ、エンタメ性抜群、一気読み必須です。
    主人公の超人的体力と強運に目をつぶれば、テロリストの計画も凝っているし、雪山の温度感まで伝わる描写力も素晴らしく、楽しめると思います。
    しつこいけど、ブルースウイルス顔負けの超人さを気にしなきゃ、ね(笑)

  • 再読

  • なかなかのめり込めずに終わるまで長くかかってしまった。原因は、、、、主人公があり得ないほどに運が良く屈強だからかなぁ。

  • 30年前に読みました

  • 自然の描写が凄い!  温々の部屋に居ながら、まるで雪の斜面をラッセルしている自分を見つめている感じだった。 原子力施設やダムを含む水源地などは、危機管理上の防護対象になっているんだろうけど、突然それなりの武装勢力に狙われたら一溜りもないんだろうな〜。  そんな思いに、真保さんの緊迫した文体がより一層強い現実感を醸し出し、ハラハラしながら読み進んでいた。他の作品も読んでみたい。(^_^)v

  • 自分に雪山の知識がないので、専門用語がたくさん出てきて、頭の中で想像できず、理解が難しかった…。知識があったらもっと面白かったんだろうな。
    とはいえ、富樫の雪山との格闘シーンの描写はリアルに想像できて苦しかった。雪崩に合うシーンとか、自分は実際に遭遇したわけじゃないのにずっと苦しかった。圧巻の描写…。最後の、吉岡と命をかけて助けた2人組がまさかの主犯格だったというオチがすごい悲しかった。笠原はただただ悲しい、家族を巻き込んでしまった自責の念と、復讐の念に駆られて。
    ただ安らかに眠って欲しい。

  • 雪深いダムを占拠したテロリストたちにダムの保守作業員が立ち向かう冒険小説。
    序盤の吉岡の行動や、富樫のあまりの超人ぶりをツッコミたくなってしまうが、大雪の圧倒的な存在感の描写や、ダム設備の詳細な描写に引き込まれた。
    水圧鉄管やバッテリーの利用方法など「その発想はなかった」というものがいくつかあって、一本調子ではない展開がよかった。

  • ディテイルが、ホントに素晴らしい。

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著者プロフィール

真保裕一(しんぽ・ゆういち)
1961年東京都生まれ。91年に『連鎖』で江戸川乱歩賞を受賞。96年に『ホワイトアウト』で吉川英治文学新人賞、97年に『奪取』で山本周五郎賞、日本推理作家協会賞長編部門、2006年『灰色の北壁』で新田次郎賞を受賞。他の書著に『アマルフィ』『天使の報酬』『アンダルシア』の「外交官シリーズ」や『デパートへ行こう!』『ローカル線で行こう!』『遊園地に行こう!』『オリンピックへ行こう!』の「行こう!シリーズ」、『ダーク・ブルー』『シークレット・エクスプレス』『真・慶安太平記』などがある。


「2022年 『暗闇のアリア』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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