ホワイトアウト (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 361
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  • Amazon.co.jp ・本 (637ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101270210

感想・レビュー・書評

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  • 舞台のスケールの大きさ、主人公の魅力的なキャラクター、巧妙に隠されたテロリストの真の狙い、友人が命を懸けて助けたのが下見に来たテロリストだったという事実、そして、物語で二回発生するホワイトアウト…。すべての要素が美しくまとまった最強の小説。

  • 映画もよかったですけど、原作の方が断然面白かったです。ストリー全体を通して雪山の恐ろしさが表現されており、結末も自然の力により解決されるところなどは現実味があってよかったように思います。富樫がテロリスト全員を倒していく方が無理があるように思いましたし。 映画では、佐藤浩一さん演じるテロリストのリーダーが車いすに乗っている(実際は歩けるが味方をだますため)設定にしたんでしょうかねー。映画見たとき雪山に車いすって違和感があったんですよね。原作は違ったので脚本家の演出なんでしょうけど意味不明でした。

  • 面白かった―!
    最初から最後まで常に緊張感がある展開で、冒険サスペンスの最高峰、という帯に恥じない内容でした。読んだ後も興奮して眠れなかったぐらい。

  • 雪山のダムを占拠したテロリストに挑むサスペンス・アクション。読んでるだけで突き刺すような冷たさが伝わってくる雪山の描写が圧巻。ぜひ冬に読みたい。ダムジャックという特殊な状況を存分に活かしたテロリストとの駆け引きにも手に汗握る。

  • 11月、すでに雪に閉ざされた奥遠和。ダムの発電所に勤める富樫は、山中の遭難者を救助するつもりでとった行動で同行した同僚であり友人であった吉岡を死なせてしまうことに。
    そして3か月後、そのダムが武装グループに占拠されてしまう。人質は発電所の職員とふもとの住民。その中には吉岡の婚約者が。
    50億円の要求と24時間の期限。そして刑務所に収監された受刑者の解放。
    ひとり、占拠されたダムから脱出することに成功した富樫はふたたびダムの奪取に奔走するが、極寒の荒れた雪山は彼の体と精神を容赦なく消耗させてゆく。
    やはり、自分にできることなどないのか。吉岡を失った時のように、同僚の命をあきらめるのか。
    亡き友人の婚約者を守り切れるのか。

    富樫の必死の抵抗。しかし、ふたたび無情の白い闇が彼の向かうべき先の視界を覆ってゆく――。

    富樫はタフだけど、何度もくじけそうになる人並の男……というには動きすぎですが。
    全編通して寒いんだけと熱い長編ミステリ。

  • 真保裕一のイチオシ

  • 読後満足、満点。展開がスピーディーで、ページ数はあるが一気に読める。ラストは泣けた。親友の死の責任を負って、一人立ち向かう富樫の姿に胸が痛い。和製ダイ・ハードと呼ばれるのも頷けるハリウッド級のアクションや犯人グループの犯行背景など、突っ込みを入れたくなるところも多少あるが、それ以上に読者に読ませるものがある。私の中の大好きな作品コレクションの一つになった。

  • 先が気になりすぎて、気づいたら一気読みしてた!
    主人公の立ち向かう勇気と男気に背中を押されるような気持ちだった。
    犯人は誰なのか、最後の最後で私の想像を超えてどんでん返しされた気分。
    主人公や主人公の友人の婚約者のラスト以降のストーリーまで想像してしまう。

  • 犯人側のトリックが判明されるまでは面白い展開だけれど、最後は少し無理やりにエンディングを迎えた感じになった。

  • ダムの施設のことが分からないと、少し難しい。
    何となくは分かるけど。

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著者プロフィール

真保裕一(しんぽ・ゆういち)
1961年東京都生まれ。91年に『連鎖』で江戸川乱歩賞を受賞。96年に『ホワイトアウト』で吉川英治文学新人賞、97年に『奪取』で山本周五郎賞、日本推理作家協会賞長編部門、2006年『灰色の北壁』で新田次郎賞を受賞。他の書著に『アマルフィ』『天使の報酬』『アンダルシア』の「外交官シリーズ」や『デパートへ行こう!』『ローカル線で行こう!』『遊園地に行こう!』『オリンピックへ行こう!』の「行こう!シリーズ」、『ダーク・ブルー』『シークレット・エクスプレス』『真・慶安太平記』などがある。


「2022年 『暗闇のアリア』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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