- Amazon.co.jp ・本 (640ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101270210
感想・レビュー・書評
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「ダイハード」、何度殺しても死なないタフなヤツ。
まさに日本版ダイハード。ブルースウィルス主演のダイハードを観た時のハラハラMAXのあの感覚が蘇ってきた!
スタートからグッと心をつかまれ、スピーディーに物語りは展開される。もし物語に音楽のようなリズムがあるならば、
だんっ!!ったった、だっ、だっ、だだばばぁーん!びたっ。って感じ。
7つの発電所と日本最大のダムを占拠したテロリストを相手に
猛吹雪の中、ダム管理員の富樫が1人、人質救出の為に立ち向かう。
山男•富樫は、武器を手に何度も襲ってくる敵と戦うだけでなく、自然とも戦い、自分とも戦う。このダイハードでタフな富樫のラスト…ほんとぉぉぉに良かった!
この本は池袋の梟書茶房のシークレットブックコーナーで購入した本。
本とコーヒーが大好きな2人の店主が本の表紙とタイトルを隠し、それぞれの本の感想とオススメの理由だけを書いてある。
背表紙に番号がふってあり、私の選んだ本は286番だったのだけど、『この本が好きだったら0313番もオススメ!』と次のオススメのシークレットブックも紹介されている。
店主が厳選した本が店内に並び自由に読め
席は本や作業に集中したい人用のスペースと、グループで来ても楽しい時間を過ごせるスペースがある。
先日、会社帰りに電車がとまっていたのでふらっと立ち寄ったけど、やっぱり大好きな空間。
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過去に自分の過失で友人を死なせてしまった男が新たな試練に屈せず、立ち向かっていく物語。全編にわたって弛むことない緊迫したタッチで書かれている、と評価された。
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冬の寒い季節に読むと、より臨場感がありました。
1995年の刊行と、30年前の作品ですが古さを全く感じさせないストーリーでした。
携帯電話やスマートフォンなどがない時代の作品ですから、今の社会状況とは異なる部分もありますが、猛威を振るう冬の雪山という隔絶された環境の中でおこるダムの占拠という事件とそれに身一つで立ち向かう一人の山男(ダムの作業員)という構図は、映画「ダイ・ハード」のようで読んでいてハラハラドキドキさせられました。
アクション・サスペンス作品が好きな人には強くオススメできる作品だと思います。ただ、雪山登山に向かう前によむと、自然の猛威を見せつけられて恐怖を感じるかもしれません。 -
主人公は不死身ですね。
映画のダイハードを思い出します。
映画より小説の方が面白く感じました。 -
とてもじゃないけど、☆5つじゃ足りない。
傑作中の傑作でした。個人的なオールタイム・ベスト5には確実に入る。
人間vs人間vs自然。練りに練られたストーリーに驚きの連続。
日本最大級のダムを雪が吹き荒ぶ真冬に乗っ取り、人質を取って立て篭もる。身代金50億円を要求する話なのだが、ここで疑問だらけ。50億円はどうやって手渡す?どうやって雪山から脱出する?そして、この犯罪はどうやって阻止する?
いや〜、もうこれは読むしかない。出来れば冬に読むべし。 -
日本最大の貯水量を誇るダムが、武装グループに占拠された。その要求は50億円!猶予は24時間!荒れ狂う吹雪の中で、ダムの運転員・富樫が立ち上がる!自分の過失で亡くした友の婚約者を救うために──。
2000年に織田裕二主演で映画化されたアクション・サスペンスの傑作小説!ぼくは映画館へ見に行って、そこから小説も読んでかなりハマっていた作品だった。久しぶりに再読したい!と購入。あの時の感動は色褪せないまま!人の命なんてたやすく吹き消す山の大自然と吹雪。その美しさも恐ろしさも深々と描かれていく。
ダムとそこにいる友の婚約者を武装グループから助け出す!その真っ直ぐなテーマの熱が600ページを超える物語の厚みをめくる指先を止めさせない!敵はダムを占拠し、山の利を活かして要塞を築き上げた。それを持ち前の知識だけを武器に戦う緊張感で、こちらの息まで凍りそうになる。
大迫力のアクション!絡まり合う思惑!山に生きる人間ドラマ!そこにミステリのスパイスで視界は白い靄の中へと閉じ込められる。そこで問われるのは、己の生き抜こうとする意志なのだ。それにしても、富樫がタフすぎて吉岡もびっくりしてることだろうなあ。
最後に印象深い文章を引用して終わります。
p.323
疲労感はあきらめと弱気を呼び寄せる。冬山の遭難では、最後まで生き延びようとする強固な意志が何よりも大切だった。意志を失った時、人は人でなくなる。
p.588
奥遠和の大自然に比べれば、人一人の存在などは塵のようなものかもしれなかったが、そんなちっぽけな人間にも、生き抜こうとする意志はある。
p.598,599
幾多の登山家たちがたどった運命だと思えば、あきらめもつくだろうか、と考えた。
いや──つきはしない。山で死ぬのは本望だ、と言う登山家がいないわけではないが、最初から死にたいと思って山に向かう愚か者はいない。本望と結果は違った。覚悟と観念では、意味が違う。一パーセントの生への執念が残っていれば、最後までそれに賭けるのだ。 -
立ち塞がる圧倒的な自然の描写が素晴らしかった。見たこともないのにホワイトアウトの状況を想像することが簡単に出来るくらいの文章力は脱帽する。
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読了後は、なんだかどっと疲れました。
ストーリーは面白くて、読むこと自体は辛くはなかったのですが……
とにかく、富樫がすごすぎて…
どこまで頑張るんだ~
まだやるのか~
と。
雪山の描写が上手いので、真夏に読みましたが寒くなりました。
著者プロフィール
真保裕一の作品






そのためにも仕事をやっつけます!
そのためにも仕事をやっつけます!
梟!行かれるんですねっ
どんな本選ばれるか楽しみぃー(≧∀≦)
店内にも、本が沢山あります。
どうぞ、楽しい時間...
梟!行かれるんですねっ
どんな本選ばれるか楽しみぃー(≧∀≦)
店内にも、本が沢山あります。
どうぞ、楽しい時間を過ごしてください
あぁー私も出掛けたい!
まさしく今、いますよ。
シークレットブックも購入しましたよ!
どんな本だったかはまたレビューしますね。
時間目一杯本読んで羽田...
まさしく今、いますよ。
シークレットブックも購入しましたよ!
どんな本だったかはまたレビューしますね。
時間目一杯本読んで羽田に向かいます^_^