グレート・ギャツビー (村上春樹翻訳ライブラリー)

制作 : Francis Scott Fitzgerald  村上 春樹 
  • 中央公論新社
3.62
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本棚登録 : 6821
レビュー : 622
  • Amazon.co.jp ・本 (356ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784124035049

感想・レビュー・書評

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  • ○「誰かのことを批判したくなった時には、こう考えるようにするんだよ」と父は言った。「世間のすべての人が、お前のように恵まれた条件を与えられたわけではないんだと」
    ○ギャッツビーは緑の灯火を信じていた。年を追うごとに我々の前からどんどん遠のいていく、陶酔に満ちた未来を。それはあのとき我々の手からすり抜けていった。でもまだ大丈夫。明日はもっと速く走ろう。両腕をもっと先まで差し出そう。・・・そうすればある晴れた朝にー

  • 80年前に書かれた普及の名作を最近、村上春樹氏が翻訳したもの。村上氏の「雑文集」で絶賛されていた小説なので、普段私は、小説はほとんど読まないのではあるが、読んでみた。本当に作品の良さを知るためには、英文で読まなければいけないらしい。英文学科では、実際に授業で翻訳するらしい。いい小説だとは思ったが、絶賛するほどではないと感じた。村上氏のような専門家には評価が高いのかもしれない。

  • デイジーはギャツビーに「ああ、あなたはあまりに多くを求めすぎる!」と言った。何でも手に入るはずだけど、本当に欲しいものを手に入れるのは簡単じゃない。時間は巻き戻せない。ギャツビーを純情と言うべきなのか、オイラはわからない。不倫をするトムだからデイジーを奪ってもいいということにはならないだろう。ニックのまわりにはまともな人が少ない。そのニックがまともかどうかもあやしいけど、ニックじゃないとこの物語は全然違うものになっちゃいそうだ。考えてみればオイラだって、身のまわりでまともなのは自分だけだと思っているところがあるなぁ。第三者のことはまるで監督気取りで見れるってことなんだと思うけど、自分のこととなると甘い。恋愛沙汰となればなおさらなんだろうけど、ギャルビーはなんでテイジーなんだろう?トムはなんでマートルがいいんだろう?ニックにとってのジョーダンも。好きになる女の子の好みって、ほんとに人それぞれぞれ。この仕組みってほんとにすごい。女の子もそうなんだろうけど。ギャツビーとトムみたいに一人の女性を奪い合うようなことがあちこちで起できたら世界は平和でいられないもの。

  • 面白い。面白かったです。でもやはり、これ困ったことなのですが、この物語そのものの内容よりも、村上春樹さんの「訳者あとがき」読んでいるほうが、面白い、、、という、大変に困った感想になってしまうことが、うーむ、すみません。という事に、なってしまうのですよねえ、、、

    多くの人々が、村上さんに対して「グレート・ギャツビーって、そこまで面白い作品ですかねえ?そうでもないと思うんですけどねえ、、、」って感想を述べて、それに対して村上さんは「グレート・ギャツビー、最高じゃないですか!何故にこの作品の素晴らしさがわからないんですか!?」ってプンプンしちゃう、っていうことを繰り返してきた、みたいな逸話が語られているのですが、すみません。僕も、もし村上さんに会うことができたら、同じ質問をしちゃう気がします。「そんな、そこまで、おもろなかったですよ。なんでそんなに好きなんですか?」って、言っちゃう気がします。

    そんな面も含めて、うは~、人って面白いなあ。って思いますね。村上さんにとっては、本当に本当にこの作品は、大切な作品なのだろうなあ。俺にはあんま、わからんかったけど。っていう、その価値観の違い。その違いは、何故に生まれるのか?不思議。本当に不思議。おもろいなあ、っていう感じ。

    あと、村上さんの解説で面白かったのが、この作品を「現代の物語」として翻訳しようとしたこと、ってところですね。1922年が舞台の、1924年に書かれた物語を、1922年が舞台の、2006に書かれた物語にする。という行為。そうした変換。いかに「まさにリアルな現在そのものの」作品にするか?って考え、面白いなあ~。ってね、感じましたね。映画で、バズ・ラーマン監督が、「ロミオとジュリエット」を、ディカプリオとクレア・デーンズ主演で、現在の物語としてリメイクしたみたいな感じでしょうか?バズ・ラーマン監督、この作品自体も、これまたディカプリオ主演で、「華麗なるギャツビー」で、映画化してますよねえ。観たい。観てみたいなあ。

    なにはともあれ、自分にとってはこの作品は、村上春樹、という媒体を通して理解した作品であり、村上さんあってこそ気になった作品である、ということは、そもそも、ホンマモンの原作者であるスコット・フィッツジェラルド氏にとっては、大変に失礼だよなあ、、、マジごめん。ってところなのですが、やっぱ俺は村上春樹が好きだなあ、という事しかどうしても言えない。すまん。そういう作品でした。

    ギャツビーさんは、愛すべきキャラだなあ、とか、なんでデイジーよりも別に好きな女の人に出会わなかったのかね?ううーもったいない、とか、色々と思うことはありますが、心からこの作品にハマったか?というと、ごめん、、、そんなことは、なかった、、、というね。大変申し訳ない感想ですね、ってところで、ゴメンナサイ。なのでした。ごめんなさい、、、

    • aida0723さん
      同感です・・・
      同感です・・・
      2018/08/25
    • 浮気なスーさん
      aida0723 さん
      コメントありがとうございます。
      同感していただけまして、嬉しいです、感謝です。
      どうしても、「ホンマにめちゃん...
      aida0723 さん
      コメントありがとうございます。
      同感していただけまして、嬉しいです、感謝です。
      どうしても、「ホンマにめちゃんこ面白い!」とは、思えなかったんですよね、、、フィッツジェラルドさん、ゴメンなさい。村上さん、ゴメンなさい。
      そんな感じの一冊でした、うんうん、という。
      コメント、ありがとうございました!
      2018/08/28
  • この本を初めて目を通した後に得た感想としては残念ながらフィッツジェラルドの魅力を十分に感じることはできなかった、という一言に尽きた。優美な比喩表現に目に映るような背景描写。確かに偉大な小説であることは間違いないように感じるが、何か一つもの足りないような、読後に腑に落ちないような葛藤に襲われる。村上春樹が言うように、どうやら僕は他の人々と同じようにこの小説の魅力を知るに値する能力を持ち合わせてはいなかったようだ。読書というのは奥が深い。僕はまだ読書家としてはまだまだだから、もっと嵩を増やしていけばいつかこの小説の本当の魅力が分かるのかもしれない。そんな、小説全体の可能性について感じることができる作品だった。最後に敢えてこの小説の感想を述べるとしたら、デイジーには失望した、です。

  • 高校生くらいの時に読んだギャツビーを、村上春樹訳で再読してみました。10代のころは全く理解できてなかったな、この小説の深さは(笑)。淡々とした状況、心理描写が続く中に、登場人物たちの微妙な心理のかけひきが展開される。それぞれの人物の過去が徐々に明らかになっていくプロセスにもそそられる。そしてラストに向けての一気の展開。
    また、村上さんがあとがきでも書かれているように、小説の冒頭と最後の文章のリンクの美しさもまた素晴らしい。
    途中、状況設定が細かくてついていけなさそうにもなったけど、やっぱり5つ星かな。

  • 村上春樹の本に出てきた作家がスコット・フィッツジェラルドというだけで大学の図書館に入りびたり、フィッツジェラルド全集等を隅から隅まで読んでいたあの頃。しんとした図書館の人気のない片隅の古い紙の匂いがよみがえります。大学の近くの小さい本屋さんでは文庫本しか買えず”華麗なるギャツビー”の映画のロバート・レッドフォードとミア・ファローが表紙の偉大なるギャツビーを手元に置いて何度も何度も読んだはずなのに・・・・

    いつの間にか手元にはその本は無く、そしてショックなことに内容さえおぼろげ。
    先日サリンジャーの本も何冊か再読したんですが、それもかなり覚えてなかった。こんなに若い時に読んだ本って覚えてないものでしょうか?「長距離ランナーの孤独」や「土曜の夜日曜の朝」はタイトルだけは鮮明なのに中身は?たぶん覚えてない。。。

    自分の脳にがっくりしながらこの本を熟読。初めて読むような気がするのは翻訳者が違うからではなく
    私の脳細胞が劣化しているからなのでしょう。しかしその初めて読む感じがとても新鮮で瑞々しく読めたのは儲けものでした。

    フィッツジェラルド作者自身についての情報も知っていて且つ他の作品も同時期に読んでいてこの作品を読むのであれば古い文体での翻訳でもいいのではないか?と感じる人もいるのではないかと思うのですが、この本だけに注目して読むのならば現代の物語になっているという事が読み進めるうえで重要なポイントになっているのではないかと思います。

    それは日本の古い小説を読むときにも感じる事で、慣れていないととても簡単に読み進められません。
    文章を理解するのに必死で本の内容に集中できないのです。純粋に楽しめない。面白いはずの内容が文体や表現方法のせいで頭の中に入っていかない時ほど歯がゆい時はありません。この本はそう言うストレスがまるでない!これだけでも現代の日本人にとても優しい翻訳だと思います。

    文章の端々に村上春樹を感じたのはもちろん私だけではないでしょう。丁度「騎士団長殺し第一部・第二部」を読み終えてすぐでしたからね。尚更書き出の部分や小説の舞台等々・・・そして訳者あとがきは素敵なプレゼントでした。

    この本ならまたボロボロになるまで私の傍にいてくれるのではないかと思います
    え?小説の内容?
    それはそれぞれがそれぞれに楽しむ物ですよ。はははは・・・・

  • 如何ともしがたい哀しみが残っている。哀しい哀しい物語だった。人間の身勝手さ、ことの理不尽さ、夢の儚さが詰まっていた。デイジーが「過去にあったことは変えられないのよ」と言ったところが個人的にはハイライト。最後の一文はとても重く響いた。
    我々は本当に未来に向かっているのか? 本当は過去に沈んで行っているのではないか? 時間的には絶え間なく未来に進んでいても、その実は変えられない過去だけが積み重なり、届くかもしれなかった未来はどんどん遠ざかっていく。人生の普遍的な深い悲しみを味わった。

  • ギャツビーの住んでる家がいいんだよなー、
    豪華で、寂しげで、常にとても不穏。

  • 文章は綺麗だと感じたし、とても雰囲気のある小説であった。海外の書はいつ読んでも最初頭に入ってこないのは相変わらずだったが、雰囲気と登場人物のギャツビーのキャラクターに引き込まれた。ドライにも感じる引き際が良いのかなと。

    あとがきも力が入っていて良かった。翻訳者の想いが伝わった。

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著者プロフィール

スコット・フィッツジェラルド

1896~1940  1920年、処女長篇『楽園のこちら側』がベストセラーとなり、妻のゼルダと共に時代の寵児ともてはやされるが、華やかな社交と奔放な生活の果てにアルコールに溺れ、失意のうちに死去。『グレート・ギャツビー』『夜はやさし』等長篇数作と数多くの短篇を残した。

「2019年 『ある作家の夕刻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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