- Amazon.co.jp ・本 (412ページ)
- / ISBN・EAN: 9784151300110
作品紹介・あらすじ
注意することだ-ポアロのもとに届けられた挑戦状。その予告通り、Aで始まる地名の町で、Aの頭文字の老婆が殺された。現場には不気味にABC鉄道案内が残されていた。まもなく第二、第三の挑戦状が届き、Bの地でBの頭文字の娘が、Cの地でCの頭文字の紳士が殺され…。新訳でおくる著者全盛期の代表作。
感想・レビュー・書評
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突然すみません!ポプラ並木さんの感想、拝見するのが楽しいです。予想とても興味深かったです!この予想だけでご飯何杯でもおかわりできそうです!ポ...突然すみません!ポプラ並木さんの感想、拝見するのが楽しいです。予想とても興味深かったです!この予想だけでご飯何杯でもおかわりできそうです!ポアロシリーズは毎回、次こそはと思うんですが、やはり騙されてしまいますよね…コメントをありがとうございます!お返事遅れて大変すみません…2021/11/03
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菜保さん、いえいえ、わざわざのコメントありがとうございます。ポアロシリーズを順番に読んでいて、皆さんの感想が楽しく読んでいます。これまで1勝...菜保さん、いえいえ、わざわざのコメントありがとうございます。ポアロシリーズを順番に読んでいて、皆さんの感想が楽しく読んでいます。これまで1勝10敗で余裕でアガサクリスティの餌食となっています。とても興味深く読みました!!楽しい感想を見つけたらコメントしてしまうかもしれません~。次は当たるように精進します!2021/11/03
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ミステリーファンではありませんでしたが、何とも言えない読了感がたまらないですね。
この作品は途中で犯人像が大体つかめましたが、推理してゆく事で頭の刺激になりました。他の作品も読んでみたいです。 -
アガサ・クリスティーのポワロシリーズで有名な作品。
地名と苗字がAで始まる殺人予告状がポワロ宛に届き、続けてB、Cの事件も発生する。作品の終盤には犯人は捕まり、なぜポワロに挑戦的な殺人予告をしたのかが判明せず。そして実は・・・。
推理小説が好きで、オマージュしたものを読んだ人は、犯人が分かったりするかもしれないが、自分は犯人当てをしながら読まないようにしているのです。
いつもながらに、単純に素晴らしいと思った。 -
忙しくて本を読む余裕がなくなってしまった。こんな時は確実に楽しめるクリスティを読むに限る。
ポアロの元に「ABC」と名乗る人物から突然挑戦状が届く。挑戦状にはアンドーヴァー(頭文字A)地域と日付が示され、そこで何かが起こることを予言していた。警察は単なるいたずらだと取り合わないが、指定された日、アンドーヴァーではアッシャー夫人(頭文字A)が何者かに殺害され、傍らには『ABC鉄道案内』が置かれていた。
ポアロの不安をよそに、よくある殺人事件として処理しようとする警察だったが、第二の挑戦状で示されたベクスヒル(頭文字B)でミス・バーナード(頭文字B)が殺害され、傍らに『ABC鉄道案内』が置かれていたことにより、事件は一転、連続殺人事件の様相を帯びていく。さらに第三の挑戦状が届き、今度はチャーストン(頭文字C)が示されていた。犯人の目的は果たして何なのか、この殺人はいつまで続くのか。ポアロとヘイスティングズはかつてない難事件に挑む。
『ABC殺人事件』は、私が初めて読んだポアロシリーズの一作で、これまで数えきれないほど読み返してきた。
本書は『ミッシングリンク』の原点ともいうべき作品であり、以降この設定がアレンジされてさまざまなミステリに使われている。こういったミステリは、設定をすでに知ってしまっている後世の者が読むと古臭く感じてしまうことも多いのだが、本書は何度読んでもその面白さが色あせない。これはひとえに、登場人物の性格や心情をきちんと描きつつ、巧みなストーリー展開で単なるトリックの斬新さだけではなく物語として読ませるクリスティの筆力のなせる業である。
アンドーヴァーで殺害されたアッシャー夫人とベクスヒルで殺されたミス・バーナードは、決して物語の中心人物ではない。しかし、生前の彼女たちの生活模様や関係者との人間関係が丁寧に描かれることで、謎を解くヒントを物語の中にさりげなく織り込ませると同時に、事件が解明されたときの犯人の非情さを際立たせるしかけになっている。
また、本書では、ところどころでポアロでもヘイスティングズでもない第三者の視点から事件が語られる。この描写が事件とどう関係するのか、読者に謎を提起したまま読み進めさせる展開が見事である。
本書は1936年の作で、1920年代から1970年代まで活躍したクリスティの中で比較的早い時期の作品である。クリスティの初期作品は純粋な謎解きミステリが多く、時代を経るに従い、事件を通した人間の複雑な感情を重視する作品が多くなっていくように感じるが、本書はちょうどその過渡期の作品にあたるといえる。初期の謎解きミステリとしての面白さと、中期以降の人間を描いた物語としての面白さの両方を味わうことのできる傑作である。-
b-matatabiさん、こんばんは。
レビュー冒頭の「確実に楽しめるクリスティを読むに限る」のお言葉、とっても嬉しくなりました‼︎
話の...b-matatabiさん、こんばんは。
レビュー冒頭の「確実に楽しめるクリスティを読むに限る」のお言葉、とっても嬉しくなりました‼︎
話の内容を知っていても読み返したくなるミステリって素晴らしいですよね。人間を描いた物語としても本当に面白いし、ポアロとヘイスティングズの関係が馴染んだ感じも楽しくて大好きです♪2022/09/25 -
111108さん、こんにちは。コメントありがとうございます。
私はクリスティ作品の中でどちらかというと人間の感情を重視した中期以降の作品が好...111108さん、こんにちは。コメントありがとうございます。
私はクリスティ作品の中でどちらかというと人間の感情を重視した中期以降の作品が好きなのですが、ABC殺人事件は別扱いというか、純粋にミステリとして面白いな、と思います。
111108さんのクリスティのレビュー、楽しみにしています。2022/09/26 -
b-matatabiさん、お返事ありがとうございます。
クリスティ、私は複雑な人間模様を描いたのも、パズル的に純粋なミステリとして面白いの...b-matatabiさん、お返事ありがとうございます。
クリスティ、私は複雑な人間模様を描いたのも、パズル的に純粋なミステリとして面白いのも、どっちも好きで選べません!こんな風に読んだ本をどっちのタイプかなぁなんて思い出すのも楽しいですね。
b-matatabiさんがまたゆっくり読書できるようになってレビューされる時を楽しみにしてます♪2022/09/26
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すぐれたミステリーって、目を凝らしてしっかり全部見ているのに、次の瞬間、あっと驚く玉手箱ーとなるようなマジックに似ている。拍手を送りたくなる爽快感。
”The A B C Murders”
タイトルもスマート。
ミッシング・リンク・テーマの代名詞となっている作品。
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The ABC Murders(1936年、英)。
ポアロ・シリーズ。ミッシング・リンク・テーマ(失われた環)の名作。無差別連続殺人ものにおける黄金パターンの1つを確立した作品。
ポアロ宛ての挑戦状――差出人の名は「ABC」。その予告どおり、Aで始まる地名の町でAの頭文字の老婆が、Bの町でBの頭文字の娘が、Cの町でCの頭文字の紳士が、次々と殺されてゆく…。
発想の原点はチェスタトンの「折れた剣」に遡るが、日常社会の枠組みでこのトリックを完成させたのはクリスティが最初で、以降これをABCパターンと呼ぶようになったらしい。解決が合理的なので、読後のスッキリ感を求める人にも安心して薦められそう。 -
さすがアガサクリスティー。古さを感じさせない見事な内容。ポアロの名推理が最高でした。