うつくしい子ども (文春文庫 い 47-2)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167174057

感想・レビュー・書評

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  • 未成年でも意図的な犯罪は許せないタイプの人間なので、主人公には一切共感できなかったwww

  • 普通。

  • 「人を殺すのは大人だけじゃない」
    子供は美しいもの。
    子供を汚すのは大人。

  • 酒鬼薔薇事件を受けた作品。被疑者(世間からすれば)でも被害者でもある、少年Aの兄の視点から物語は綴られている。作品後半に「日本全国どこでも、すべての人がみんなと同じでなければならないという圧力に潰されそうになっている。テレビは横並びの番組で同じタレントを使いまわし、それぞれ立場が違うという新聞だって、カズシの事件には集団ヒステリーみたいな記事でしか対応できなかった。」とあるが、作者の本音だと感じた。言葉の性質に考えさせられる本。

  • 結局、あまり読後感のよくない感じで。

  • キャラクターが頭に残る。
    犯人を暴く謎解きってより、心理に迫ってく感じのミステリーで好き。

  • なんか‥賢い子供って怖い‥。

  • 殺人犯は僕の弟。

  • ・いつか灰色の港に着く日まで、灰色の世界を力の限り漕ぎ続けよう。
    ・「物を見る時は距離が大事だ。近づきすぎても、遠すぎても見えなくなる。自分の焦点距離を大切にな」
    ・孤独と孤独な人が出会うと、1足す1はやっぱり1になる。

  • 教科書みたいな小説だなーと思って読んでたけど後半なかなかドキドキした

  • こどもが必死に生きようとした結果の歪みは、なんともやるせないものだなとしみじみ感じました。

  • 完璧に見えるものは、そう見せたいって気持ちが裏にあったり、とにかく皆何かを抱えているから自分の表をつくっている。そして、それは子どもも大人もおんなじ。そんなことに気づかされた。思春期を過ぎて、少年の感情に鈍感になっていくのはすごくイヤだと思う。

  • 帯に書いてある通り
    弟13歳が殺人を犯してしまう話

    だと思って読み始めたら
    なんか色々、色々あった!

    視点が変わったり
    細かい描写とか

    そういうとこに楽しみを覚えたのでした

  • 最後一気に読んだ。 愛されたら、愛したくなる、だって。

  • 主人公の「ぼく」がしっかりしすぎてこわい。

  • 少年の弟は、殺害者。

    少年が事件を通して、
    いじめにあうが
    それにも屈せず事件解明へ
    弟のキモチへ
    事件を担当した記者の目と
    少年の目
    交互に語りかけてくる。


    正直、
    あまり面白くなかった。。。

  • ニュータウンで起こった女児殺害事件 犯人は13歳の中学生男子 犯人の兄がはじめる動機探し 真犯人の出現 酒鬼薔薇事件になぞらえた話やなっていうのはすぐにわかった 正直あの事件については小学生やったしあんま覚えてないんやけど居住環境デザイン論でもやったから「透明な僕」とかいろいろ考えさせられる 何が引き金になって事件が起こるかわからんけど積み重なって積み重なって起こるんかな ミキオくんと長沢君とはるきのコンビが素敵 誰しも二重人格ってほんまそやと思う 最後弟にあうシーンでの救われない感じはちょっと… 松浦君の狂った感じもやばいけど、カズシの思考もやばい なんとも重い話 暗いばっかりではなかったけど

  • 2011.6.8
    面白くて一気に読んだ。

  • この頃の石田衣良はよかった。

  • 緑豊かなニュータウンを騒然とさせた9歳の少女の殺人事件。犯人として補導されたのは<ぼく>の13歳の弟だった。
    崩壊する家族、変質する地域社会、沈黙を守る学校……。
    殺人者のこころの深部と真実を求めて、14歳の兄は調査を始める。

    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

    おうう…なんていうか、面白かったんだけど、疲れた…
    私の誰かが死んだり、その謎と苦悩…みたいなの割と苦手で…
    疲れた…

    もう最後の方とか松浦くんにキーーってなりっぱなしだったし…
    こういうのってどうしても主人公に肩入れして読んじゃうんだけど、もしこれが松浦くん視点で書かれてたら松浦くんに同情してたかも…
    そんでもって、殺された女の子の家族視点で書かれてたりしたら、カズシの事全然許せなかったと思う。

    でもって、そういうものの見方しか出来ない自分にガッカリした。
    現実に、もし、クラスメイトの兄弟が殺人者になっちゃったら、私はその人の家族と今までのように落ち着いて、そして不当な扱いから守ってあげられるか…と考えると…どうだろう…と考えてしまう。
    もちろん、積極的にいやがらせしたり、面白おかしく騒いだりはしたくないけど、はるきとか長沢くんみたいに力になってあげよう…
    とはできないかも…したいけど…たぶん…できない…
    私ぜんぜんわかんないし、関係ないから…って傍観者になっちゃうと思う。

    もし自分がジャガの立場になったら……たぶんだれも私の事知らない場所に逃げると思う。戦えない。
    無理だなあ…

  • 衣良さま6作目。
    これもまた素敵というか素晴らしいというか
    読んでいていつもとは違う衣良さまの作風に
    ちょっと驚きましたが

    すごい作品
    買ったとき、帯に既に物語の内容が出てるのよ?!
    「猟奇的な殺人事件が起きた。補導されたのは僕の13歳の弟だった」

    みたいなことが書いてあって
    僕の弟はその事件についてひとりで立ち向かおうとする
    どんなことがあっても僕の弟だ
    どんなに最悪な弟であっても誰か一人見守る人が居てもいいといって事件について調査を始めるんです

    読んだ後に、なんか色々考えさせられちゃった
    こんなミステリーというかサスペンスを書ける衣良さまに拍手

  • やっぱり石田衣良が書く「少年」って自分が想像してるのよりかなり精神年齢低めな気がする。自負じゃないけど、自分が中学生のころなんてもっとずっと大人みたいな考えしてたと思う。かわいいけど。
    何であのころ今みたいに長々日記書いてなかったんだろう。悔やむ。かわいいからいいけど。
    ジャガの真っ直ぐでひたむきな感じがかわいくて和む。ちょっとうそっぽいって思うのは、私の心が汚れてしまったからかしら。
    それにしても、ジャガよ、そんなに簡単にあの父子を許すのはどうなのよ。自分は加害者家族になったことないからわからないけど、加害者家族は辛いことが多いってきくぞ?
    ちなみに植物好きが話の本筋と全く絡まなくて肩透かし食った気分です。石田さんの単なる趣味なんでしょうか。

    2/16/11

  • May 17th~21st

  • 13歳の弟がおこした猟奇的殺人。14歳の兄は、彼が何故事件をおこしたのかを追及していく。ひとつの出来事は、当事者だけの問題じゃない。その人を取り巻く環境が全て巻き込まれていくのだと改めて実感した。
    決してすくわれる物語ではない。それでもどこか美しい、青春ミステリー。

  • ベタといえばベタ。
    だけど子供モノに弱くマスコミ嫌いの私には、かなりツボでした。
    高速バスに乗るさい薄くて読みやすいやつってことで買いましたが、バスでしくしくするはめに。
    私の泣きのハードルは子供、老人、動物でぐんと低くなります。
    やすいなぁと思いながら、青いなあと思いながら、共感せずにいられなかった。

  • こないだ彼の作品をいっぺんに7冊も買ったうちの一冊目
    話の繋ぎ方というか重きの置き方というか出し方がユニークやなとおもった
    ストーリーは好みじゃないけど内容はすごく深かかったです

  • ■3月初めの関東出張のときに、手元に買い置きの文庫本がなかったので3~4年前に読んだコレを引っ張り出してきた。これを選んだのはタイトルは覚えていたけどストーリーはすぐに思い出せなかったから。(笑)

    ■なので2回目のはずなのにかなり面白く読めた。少しバックナンバーを引っ張り出してきて読むのもいいのかも。

  • おもしろかった。
    だけれど、読み終わって後味が良くないので、再読しないだろう。

  • 引きこまれて一気に読んだ。
    テーマは重いが、暗すぎず、読後感も悪くなかった。

  • 有名な酒鬼薔薇事件をモチーフにした小説。
    正直、こんな事はあり得ないと思うのだけど
    石田衣良なりの視点が新鮮だった。
    少年犯罪はある意味恐ろしい。

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著者プロフィール

1960年東京生まれ。成蹊大学卒業。代理店勤務、フリーのコピーライターなどを経て97年「池袋ウエストゲートパーク」でオール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。2003年『4TEEN フォーティーン』で直木賞、06年『眠れぬ真珠』で島清恋愛文学賞、13年 『北斗 ある殺人者の回心』で中央公論文芸賞を受賞。他著書多数。

「2022年 『心心 東京の星、上海の月』 で使われていた紹介文から引用しています。」

石田衣良の作品

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