- Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167729011
感想・レビュー・書評
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中学で奈良・飛鳥地域に研究旅行へ行く前に,国語で配られた本.主人公ともう一人別な人物が,2人して奈良盆地一帯の寺社を巡る話で,舞台となっている地域を探訪したことがあると,「ああ,あそこね」となる場所がしばしば出て来る.
それにしても最初に読んだ当時は「この人達は結局何がしたかったんだ?」としか思えず,同時にそういった感想というのは,単なる自分の未熟さから来るものだろうと自認するところでもあったのだが,時間を置いて改めて読んでみても,依然として同じような感想しか出て来ないのは,自分が大して成長していないという証左なのか,果たして…?詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
悪くないけど、期待しすぎて虚無感が。彼の好きな人は結構前半でなんとなくわかってしまった。
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恩田陸っぽい。あっさり人が死んでしまうあたり。不気味なホラー感があるのにほのぼの感もどこか見えるような。
自分の嫌いな母親に想いを寄せる義理の兄との再会ストーリーなのだと思う。これは静の物語なのだ。 不思議な人間関係のなかにいる義理兄、研吾。
出家してしまう、これはオチなのか、それとも奈良を舞台にした小説には自然の流れなのか。
最後、研吾と「女」とてしか見れない母親と同時に会う静はどんな顔をして帰ったのだろう。 -
奈良によく行くので読んでみましたが…
登場人物の独特な陰が、私には理解できないなんとも言えない雰囲気のまま話が終わってしまった。
途中の物語の意図が、私にはよく分かりませんでした… -
再読。
恩田節にありそでなかった寺社仏閣舞台の小説でしたが、それゆえの出家ENDってわりと斬新なのな。歌舞伎かよ!! -
20150714
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初回レビューを書いてなかったので、再読ですがこちらに感想。
2015年06月26日
エアの二日をつかって再読。
恩田さんは地域描写がとてもうまいのかもしれません。というのも、長崎を舞台にした恩田さんの別作品(黄昏の百合の骨)を読んだときは、長崎に強く惹かれて行きたいと思ったし、今作では物語に登場したいくつかの場所を巡って実際に旅をしたいと思いました。そして、こういった気持ちになるのは恩田さんの作品がはじめてで。
お金をためて初ひとり旅。
場所は奈良もいいな。
静、妙子、研吾、そして優佳利。
所々にはさまれる童話や民話の類の話にも、本編とは別に興味をそそられます。 -
すらすら読めて気持ち良いですが、オチにすぐ気付いてしまい、ちょっぴり残念でした。