忙しいビジネスマンでも続けられる 毎月5万円で7000万円つくる積立て投資術 (アスカビジネス)
- 明日香出版社 (2009年6月17日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (214ページ)
- / ISBN・EAN: 9784756913012
感想・レビュー・書評
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保険で大切なこと→貯蓄と保証を分けて考え、シンプルかつ最低限の保証のみを購入する。節約できたお金を投資し、保証を保険に頼らないでよい状態にする。
出口戦略:退職後は、一気に現金化せずに資産から年一回プライベート年金を引き出す。そのときは、金額ベースではなく、ポートフォリオの損失に備えて、ポートフォリオの成績によってパーセンテージで引き出す。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2009/07/23開始 20090723終了
帯コピー:<b>「インデックス投信を選べば投資に費やすのは1年に2時間だけでいい」</b>
「 <a href="http://mediamarker.net/u/mamochin/?asin=4872904133" target="_blank">【新版】28歳からのリアル[マネー編]</a>」に通ずるものがあるが、実際の老後にどのくらいの金額が必要なのか、なぜそれがただの貯金ではだめなのかの理由を示し、具体的な目標として65歳で7000万円を貯めるための手段を、インデックス投信という形で提案している。
この方法のすごいところは、投資であっても日本人はやはり日本人らしく「こつこつ貯める」という方向に振っていることで、投資に関して、財形のような毎月給料から自動的に引き落とされていく仕組みを作り、かつ自分でアクティブに投資に関する作業を<b>行わない</b>ことで、あたかも貯金を続けるかのような方法で投資を自動的に続けていく方法を出しているところだ。
いままで投資に関しては時間を作って毎日勉強して投資作業を行って・・・といった地味に面倒なことが必ず必要になったが、この方法ではサラリーマンにはそもそも時間がなく、がんばって生み出した時間を家族や趣味のために使っていたら投資のために時間をまわしている余裕などない、という観点から考え抜かれている方法なので、投資はしたいが面倒くさいとか時間がないとか言っている人であっても投資にチャレンジできる。また、仕組みは自動引き落としの財形とほとんど同じなので、いわゆる貯金魔といわれる人であっても、安心して投資にシフトしていくことができる。
方法論が具体的で、身の丈にあっているという意味でも面白い本。投資するための勇気がもてる本。投資に関して読んだ本の中では、今のところ5本の指に入る良書だと思う。
これは嫁にも読ませて、実際に貯金を投資にシフトさせることをスタートさせてみたい。
【気になったポイント】
・インベストメント(資産形成)→短期の売り買いに一喜一憂するのではなく、長い時間スパンのなかで資産を形成するマインドを持つ
・積み立て貯蓄は、インフレ(物価上昇)に負ける。つまり年利が1%であっても、物価上昇がそれ以上なら資産価値が目減りするので、結果的にマイナスとなる。
・総務省の家計調査年報19年度版によると、リタイア後の夫婦一組の生活費の平均は、23.7万円/月。これからいわゆる悠々自適な生活を送ることを計算すると、35万円/月必要となり、これに年金よる収入などを計算に入れると、65歳からの25年間の生活に必要な貯金は<b>7500万円</b>。
・貯蓄と保険に使えるお金を10としたら、貯蓄9.5、保険0.5という割合にすべき。この理由は、長い目で見れば、貯蓄することが保険になるからだ。これについては「<a href="http://mediamarker.net/u/mamochin/?asin=4478600511" target="_blank">医療保険は入ってはいけない!</a>」にも記載されていた内容だ。
・向こう5年間に必要な金額+生活防衛資金(生活費6か月分)は、いつでも現金化できるように普通預金に預けておくべき。逆にいうと、<b><u>その金額が溜まっていないうちは、投資などするべきではない。</u></b>
・運用の世界でいうところの「リスク」とは価格下落や元本割れすることではなく、価格変動の振り幅が大きいもののことを言う。(本人注釈:別の言い方をすればギャンブル性が高いということか) -
年率5.5%、30年間の運用で、資産が約7600万円になる。その資産作りの話。印象に残ったのは、①このファンドは大丈夫かと思い悩む必要はない。悩むなら、世界の未来は大丈夫だろうかということ。②新興国債券投資はおすすめしない。物価上昇率(インフレ率)が高いため。③一年に一度はリバランス。手動で資産割合を、もとの配分割合に近づけよう。④55歳~65歳はリスクを取るべきではない。配分割合を変更し、安全資産を2倍にする。⑤ETFは、購入時に売買手手数料がかあるため、積立投資向けではない。
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お金
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投資信託を積立投資するという、手間のかからない投資術に関する本です。
投資対象を選んで「上がった」「下がった」と大騒ぎする「ゲーム」的な楽しみはありません
しかし、純粋に将来の消費のために投資するという目的であれば、この本で提示する方法でも問題はないでしょう。
この本は2009年発行なので推薦している投資信託が今現在も最適かどうかはわかりません。
ただ、その選び方も紹介しているので、自分で選べばよいでしょう。
それでも1度選んで積立投資すれば、値上がりや値下がりに一喜一憂することなく、資産が増えていくし、調整も年に1度の冬のボーナス時期にするだけでいいし、確かに「忙しいビジネスマンでも続けられる」方法だと思います。
自分はすでに積立投資をしているので、その方法の確認のため読みましたが、本書の内容はいたって妥当で、しかもきちんとポートフォリオから投資信託の選び方、調整(リバランス)などの説明をしている丁寧に書かれたよい本だと思います。
唯一、老後の必要資金学について65歳で7500万は、ちょっと煽っているような気もします。とはいえ、この部分は他書を参考にするなり、自分で考えるなりすればいいのであって、本書の評価を下げるものではないと思います。 -
プライベート年金の引出は、金額ではなくパーセント。ポートフォリオの運用成績によって支出もメリハリ。期待リターンが5%なら引出率は4%。ポートフォリオの資産配分を極力崩さずに、各々保有するファンドを部分解約することで行う。リバランス作業とプライベート年金の引出を同時に行う。
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具体的で分かりやすいが、それだけ。一番知りたかったポートフォリオに関して、著者のコンセプトが見えにくい。ポートフォリオに外債は含めるべき?
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流し読み。とにかくノーロード・インデックスを積み立てて、年に一度はリバランスしろという話。
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書いてあることは他の同じだが
この本、2009年に書かれているというのは
凄く価値のあることだと思う。
ノーロードで、分散できるもの、
積み立てで! -
インデックスファンドを積み立てで購入して資産形成する方法。
2009年の本で、信託報酬が今と比べて高く、時代を感じる。