女の機嫌の直し方 (インターナショナル新書)

著者 :
  • 集英社インターナショナル
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本棚登録 : 706
感想 : 75
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  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784797680089

作品紹介・あらすじ

男性脳は問題解決型、女性脳は共感型。だから対話はすれ違う。けれども男たちの永遠の謎「女の機嫌」は、脳科学とAI研究で簡単に解き明かすことができる。世のすべての男性に贈る福音の書!

感想・レビュー・書評

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  • 簡単に読めたけど、理屈じゃないところの説明がしっかりしてて、中身にはとても納得。違いがあるんだから、小さなことでいちいち腹を立てたりせずに、ひと言目は共感。
    これでいこう!

  • 女性の脳は「怖い」「ひどい」「つらい」などのストレスを伴う感情が起こったとき、男性よりも何十倍も何百倍も強くストレス信号が働く。そして脳の中に記憶する(残る)
    →二度と同じようなことが起こらないようにするための防衛手段。
    この残った記憶(ストレス信号)を一掃するために、人に話をして共感をしてもらい、安心感を得る。
    だから女性は共感の生き物といわれる。
    共感をしないと、その信号が脳の中に残り続けるため、次に進まない。(一掃されない)

    女性は、右脳と左脳の仕組み上、何らかの危険や先のことを察する能力が備わっている。
    察した時点では根拠提示ができないこともあるらしい。親身に耳を傾けるのも悪くないかも。

    脳の仕組み上、複雑系を愛する女性は、「混沌」に興奮し、「意外性」「特別」が大好き。
    今だけ、あなただけなども好きだし、刺さりやすい。

  • 面白かったです
    ラジオ番組から知りました
    読み進めていくと「へぇ」が積み重なって良かったです

  • この本に書かれている、女性への対応を読んで、自分は出来ているから大丈夫だと安心してしまった。
    だが、本当に出来ているだろうか?出来ていると勝手に勘違いしているだけかもしれない。
    女性の男性への評価は厳しい。出来ているかは女性から本当に信頼されていると感じた時だろう。

  • ポイント

    第一章
    脳には性差がある

    男女の対話は、真逆の制御
    女性脳は、ことの発端から、時系列に経緯を語りながら、そこに潜む真実や真理を探り出している。共感によって上手に話を聞いてもらうと、この作業の作業の質が上る。そうして、話し終えるころには、きっぱりと結論が出ている

    男性脳は、優秀なほど「省エネ型」
    問題解決のために対話を紡ぐ。相手が状況を語り出したら、その話の意図を探り、素早く「解決すべき問題点」を洗い出そうとする
    反射的に、自分の心情より、公平性を遵守する

    女性脳は、「怖い」「ひどい」「つらい」などのストレスを伴う感情が起こるとき、そのストレス信号が男性脳の何十倍も強く働き、何百倍も長く残る。そして、共感してもらうと、その余剰な信号が沈静化するようにできている

    女性脳は近くを精密に観察、男性脳は世界を俯瞰で見てる

    将来は脳の性差が無くなるかもしれない。


    第二章
    「女性に共感」これが全て

    「ぼうっと時間」に、男性脳は、「縦方向の信号(空間認知)」をフル稼働させている。特に、身体制御と空間認知の司令塔・小脳が発達する八歳までの、のちの理系の才能を発揮する男の子たちの「ぼうっと」さは凄い
    「男のぼうっと時間を、できるだけ放っておく」のが大事

    ひらめきや気づきを必要とする会議には、「女性脳会議」がお勧め、
    ・会議の最初に、本題に関係ない世間話をする
    ・本題に入ったあとに、話が横滑りしても、気にしない
    ・「要するに」は禁句
    ・数字を口にするのも避けたい
    ・人の話は、基本、共感で受ける
    ・否定するときでも、気持ちだけは受けとめる
    ・アジェンダは用意しない
    ・ホワイトボードにテーマも項目も書かない。思いついたことばを書くのみとする
    効率を重視するなら「男性脳会議」
    ・テーマと項目を先に決める
    ・ホワイトボードやプロジェクター示す
    ・発言は「横道にそれない」「結論から言う」「数字を言う」
    ・最初に問題点を列挙しても良い
    この二つの会議は漫然と混ぜてはいけない

    第三章
    相づち、あいうえお
    それをうまく組み合わせるのが大事

    「いきなり弱点を突く」はご法度

    成果ではなく、過去時間をねぎらう

    デートに誘うなら、少し先の楽しみを与えてあげる(梅雨が明けたら、美味しいビールを飲みに行こう。寒くなったら、ちゃんこ鍋を食べに行こう)
    デート後の「思い出し」も大事

    女性に「今だから言うけど」は、絶対に言ってはいけない

    女性に謝るときの鉄則
    「気持ちに言及して、謝る」

    答えようのない質問に対処しよう
    「あなたって、どうしてそうなの?」「きみに嫌な思いをさせて、ごめん」「わかっているのなら、なぜするの?」「(狼狽して)本当に自分でも嫌になる。不器用で、本当にごめんなさい」

    「なんでわかってくれないの?」「気づかなくてごめん」

    「〇〇と私、どっちが大事?」「きみに寂しい思いをさせたね、ごめん」そして男性からもちょっとした愚痴とか、仕事の話とかをする

    「一緒にいる意味がない」「バカなことを言うなよ、一緒にいるだけで意味がある。そんな女はお前だけだ」

    No.1ホストの魔法のことば「きみに、そんなことを言わせたのが悲しい」(似合う顔と似合わない顔があるらしい)

    「あなたの言う通りだね」と爽やかに負けを認めるのも良い

    いきなり優しいことばかけると、冷たくあしらわれるが、めげずに続けるのが大事

    ヤ行音という上級テクニック
    やれやれ、やっと、ゆっくり、ようやく等

  • AIを研究する方が書いた、男女の脳科学的な差がもたらす、コミュニケーションのすれ違いをどう克服すれば良いかを教えてくれる本です。
    全男性は読んだほうが良いなと思った本でした。
    これからは共感の時代とされ、共感が上手い女性が活躍していく時代です。そんな中で、女性とうまくやっていく術を身につけておくかどうかで生き方すら変わってくる気がします。

  • 心に響くフレーズ
    ①話の腰を折ってはいけない。共感しながら話を聞く。
    ②「共感する」は、ほぼ唯一にして、最大のコツ。
    ③女は共感されたい、男は問題解決をしたい。
    ④女性が一生懸命心を尽くしたこと、人知れず努力していること、「彼女ならではの何か」をねぎらうと、女性は、そのたった一回を何千倍にして心の拠り所にしてくれる。

  • 内容は妻のトリセツに近いが、それで良かった。面白いが、何故だろう、二回目を読むには抵抗があったから。女性への接し方がよく分かる。共感が大事、まず寄り添うこと。

    タイトルからは若干ミーハーな感じを受けるが、著者は人工知能研究者。女性の視点ながら、男性脳もよく理解されている。しかし、内容は特別アカデミックに科学的に論じられるのではなく、経験則に基づく、あるある、が多い。これも女性脳がなせる所だろうか。

    興味深かったのは、この違いをAI、コミニケーション・ロボットの対話エンジンに設計する際に、女性のようなプロセス指向共感型か、男性のようなゴール指向問題解決型の採択が迫られるという内容。確かにロボットに同情されるか、解決を提案されるかは大きな違いだ。男女、やはり別物という事がよく分かる話だった。

  • 男脳と女脳の違い。
    事実そうなのか分からないし、みんながそうかといえば危険だが、傾向といえばそうなのだろう。
    プラモが好きな男子と、化粧が好きな女子という本を読んだことがあるが、得心。

    今のように、女性が子供を産まないで社会へ出るという選択が増えてくる時代が続くとどうなるのか疑問。

    うちの家庭がどうかと考えると、なお疑問でもある。

  • 2021/05/29

    脳科学の観点が結構書いてあって、夫のトリセツの次に読んだんだけど、何も考えずボーッと読むにはちょーっと力がいるかな。ていう言葉の多さ。

    気持ちに言及して謝る
    妻を尊重する、娘のためにキッパリと、妻を依怙贔屓する

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著者プロフィール

黒川伊保子(くろかわ・いほこ)
1959年長野県生まれ。奈良女子大学理学部物理学科卒業。
(株)富士通にて人工知能(AI)の研究開発に従事した後、コンサルタント会社、民間の研究所を経て、2003年(株)感性リサーチ設立、代表取締役に就任。脳機能論とAIの集大成による語感分析法を開発、マーケティング分野に新境地を開いた、感性分析の第一人者。また、その過程で性、年代によって異なる脳の性質を研究対象とし、日常に寄り添った男女脳論を展開している。人工知能研究を礎に、脳科学コメンテーター、感性アナリスト、随筆家としても活躍。著書に『恋愛脳』『成熟脳』(新潮文庫)、『人間のトリセツ ~人工知能への手紙』(ちくま新書)、『妻のトリセツ』(講談社+α新書)、『定年夫婦のトリセツ』(SB新書)、『息子のトリセツ』(扶桑社新書)、『思春期のトリセツ』(小学館新書)、『恋のトリセツ』(河出新書)など多数。

「2022年 『女女問題のトリセツ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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