お砂糖とスパイスと爆発的な何か—不真面目な批評家によるフェミニスト批評入門

著者 :
  • 書肆侃侃房
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感想 : 78
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784863853652

感想・レビュー・書評

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  • 映画や文学をフェミニズムという視点で批評した本。
    書かれてる文体はとてもライトで読みやすく、また興味深い視点を得られるので、引用されている作品を知らなくても興味を掻き立てられる。

    日々生きていれば、誰かしら、何かしら外界からの刺激を受けることになり、誰でも少なからず影響を与えられる。自分の快不快が何の影響を受けてどういう思考から来ているのか、映画や小説の内容を読み解くように自分自身を読み解いていけば、今まで見た作品たちの違った一面を見つけられるかもしれない。新しい楽しみ方を教えてくれた一冊。

  • どこもかしこも面白い、色んな見方をしていいねんな~って改めて思えた。図書館で借りてきた本だけど手もとに置きたいので買いにゆこう。帰ったら『バベットの晩餐会』読み返して、映画も観る。

  • ビヨンセ、アリアナ、森高千里…性差別にファイティングポーズをとるミュージシャン - wezzy|ウェジー
    https://wezz-y.com/archives/65099

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    ポップでシャープでフレッシュ!フェミニズム批評とは、男女問わず世界の見方を何倍にも豊かにしてくれる超強力なツールであり武器なのだということを、この快著は教えてくれる。
    ライムスター宇多丸(ラッパー/ラジオパーソナリティ)

    フェミニストの視点で作品を深く読み解けば、映画も演劇もこんなにおもしろい。
    自由に批評するために、自らの檻をぶち壊そう!映画と演劇を年に200本観るシェイクスピア研究者によるフェミニスト批評絶好の入門書。
    ウェブサイト「wezzy」の人気連載、待望の書籍化!
    http://www.kankanbou.com/books/jinbun/jinbun/0652

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      【1月19日(木)】北村紗衣×久保豊「知られざるプレコード映画の世界〜クィア映画批評会〜」 - wezzy|ウェジー
      https://we...
      【1月19日(木)】北村紗衣×久保豊「知られざるプレコード映画の世界〜クィア映画批評会〜」 - wezzy|ウェジー
      https://wezz-y.com/archives/95330
      2023/01/06
    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「お砂糖とスパイスと爆発的な何か」連載を書肆侃侃房に引き取っていただくことになりました - Commentarius Saevus
      http...
      「お砂糖とスパイスと爆発的な何か」連載を書肆侃侃房に引き取っていただくことになりました - Commentarius Saevus
      https://saebou.hatenablog.com/entry/2024/04/05/174529
      2024/04/08
  • What are little boys made of? Snips, snails and puppy-dogs' tails
    男の子って何でできてるの?ぼろ切れとかたつむりと犬のしっぽで
    What are little girls made of? Sugar and spice and everything nice
    女の子って何でできてるの?お砂糖とスパイスとあらゆる素敵なもので

    マザーグースの一節からとられたタイトル。「私たちは別にナイスなものではできていないし、ナイスになる必要なんてないんだ」という意味をこめて「爆発的な何か」に変えたとのこと。ナイスセンス。
    そういえば、パワーパフガールズ(アニメ)の材料もお砂糖とスパイスと素敵なものだった。マザーグース由来だったのか!

    本書でシェイクスピアのフェミニズム批評というジャンルをはじめて知った。映画や演劇を見る目がかわりそう。新しい視座をもらった。
    特に「サロメ」と「十二夜」の解釈が非常におもしろかった。目から鱗。

  • フェミニスト的な視点からの、小説や映画のライトタッチな批評集。
    腐女子的な読解技術があれば「嵐が丘」はセクシーな小説として読めるという話はもっと詳しく!となったし、男の映画とされる「ファイト・クラブ」もロマンティックな映画であるという話にもなるほどとなった。

  • ゆるい感じで面白かった〜。知ってる作品も知らない作品も。知らず知らずのうちに檻の中に入れられていて、女性蔑視的な表現や、さりげなく匂わされるクィアな人々に気がつかないこと、結構ある。そこに着目して読んだり観たりすると、また一味違って作品を楽しめそう。私を離さないで、再読したくなった。

  • 面白かったし勉強になった。

  • 批評に興味が湧いた.ちょっと批評してみたくなった……けど薄っぺらくなりそう.やっぱり読書感想文の域を出ないかな?

    すでにコレが感想文未満じゃないか!

    著者はフェミニズム視点で批評を行なっているが,自分も最近漫画を読む時その辺りを感じながら読んでいるので,同じくフェミニズム的視点でそこを掘り下げてみたいと思う.

  • 鋭い切り口が気持ちいい。読書案内にも使えるし、フェミニズムを学ぶきっかけにもなった。見え方がかわる。すごく好き。

  • 文学批評やフェミニズム的言説など
    アカデミックな内容が
    限りなく口語に近い文体で
    語られ、深い内容が楽しく読める。

    社会を鋭く風刺する
    ディストピア小説が
    ジェンダー的には保守的だという
    指摘など、視点を持って読むことの
    大切さを教えてくれる

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著者プロフィール

英文学者、批評家。

「2023年 『高校生と考える 21世紀の突破口』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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