2024.04.22
失敗の本質、昭和天皇16年夏の敗戦と読み進めるなかで、Xで見かけたツイートで知った。本書は日本海軍に焦点を絞り、開戦に至る経緯から特攻作戦考案の背景や現場の想い、そして戦犯裁判での海軍の隠蔽工作までを将校の証言をもとに紐解く。

開戦の経緯
陸軍の開戦姿勢に反対してしまうと、海軍の予算が減らされてしまうため、石油も減っていく中で粘ってから開戦に賛成するのでなく、早期に開戦に賛成することになる海軍。これは海軍あって国家なしと表現される。多くの将校がアメリカの国力の高さを認識していて、開戦しても負けることを分かっていながら、真珠湾攻撃の奇襲に成功したことで連合艦隊の山本五十六の発言権が強まり、見通しのないまま短期決戦を狙った闘いを行い、結果的に一度の敗戦が綻びとなり崩壊していく。組織でありながら、人脈で動くということの怖さを感じた。

やましき沈黙
特攻隊員の出陣を見送る将校。そんなポジションがあったとは、、そりゃあるだろうけどとても残酷だ。特攻隊員に志願することで残された家族への報酬が多くなるということを初めて知った。人間の優しさに漬け込むインセンティブ設計をした制度設計者はどんな想いだったのだろうか。

その他
大東亜共栄圏、絶対国防圏など、戦時中のワードセンスにはどこか高揚させるものがある。

読書状況 読みたい

2024.03.02
失敗の本質を読み終えて長らく積読していた本書を手に取る。ちょうどロシアウクライナ戦争が始まった頃にXで紹介されていた。

読み終えて、視座がまた一段高くなったと思う。この本を全日本人が読んだら、多少世の中は良くなるんじゃないかな。一方で、本書の後半は難易度高すぎて、おそらく理解できてない。長く生きるとは、前提知識の多さが違うから、思慮の深さも全然違うんだろうと思う。

ハラスメントや不倫など、最近の週刊誌やマスコミが作る空気への理解が進んだ。僕たちは次から次に醸成される空気に翻弄している。言葉や概念を絶対視することで、逆に自分の思考が固定されてしまう。勧善懲悪なんてないのに、ある側面だけを取り出して、善と悪を絶対視し2方向からがんじがらめになる。
日本は多神教であるからこそ、全てを同列に扱えるからこそ、対象を絶対視してしまう。西欧は一神教だから、神以外に絶対はなく、相対的に捉えることができる。
臨在感的把握という言葉を今知れてよかった。
思想のない全体主義のような気持ち悪さが日本にはある。

水の研究は半分程度しか理解できず。
父と子の隠し合い、状況倫理、、

2024年3月4日

読書状況 読み終わった [2024年3月4日]

2024.03.02
仕事のため、読了。
データドリブンの意味がよく分かる。入門書として最適。平易な表現で現在起こっていることを適切に伝えていると感じた。
これから、データの使われ方がどんどんビジネスとして現れていくのだと思った。
センサーが普及してリアルデータが主戦場となるなかで、建築都市は新たなビジネスフィールドになりうるという点で、建築設計事務所が取り組むべきと思った。
あくまでAIはデータ分析のツールであり、データこそが本丸という視点は肝に銘じなければならない。

以下印象に残った点
・自動車会社やタイヤ会社が自社製品販売数が減ってでも、サブスクリプション型のサービスに乗り出すことは、データを集めることで新たなビジネスチャンスが広がると考えているから。製造業は商品を売っておしまいではなく、データを集め始める。
・ダイムラー社の工具補充システムや、スーパーの妊婦スコア分析など、職能の再定義が進んでいく。
・オープンイノベーションの必要性は、技術が普及して大企業でなければできないことが少なくなったから。また、顧客のニーズが多様化し、性能品質から魅力品質に重視されるポイントが変わってきたから。
・成熟産業で求められるものはインベンションからイノベーションへ移行。技術開発が伸び悩むからこそイノベーションが求められる。
・成功を収めた企業の戦略は、誰かに話したくなるようなストーリーとして組み立てられている。ストーリーが大事になる。
・デザイン思考。oodaループ
・アメリカでは、ユーザー企業内にIT専門家が雇われる。
・無料のライフストロー配布して、センサーをばら撒くことでデータビジネスのチャンスを広げた。センサーをばら撒く時は無料で、その先のデータドリブンビジネスで稼ぐ。おもしろ!

2024年3月2日

読書状況 読み終わった [2024年3月2日]

2024.03.11読了

最近Xで、ゲンロンでの猪瀬さんと東さんの対談が炎上していた。冒頭15分無料で視聴してみると、猪瀬さんの本書のことに東さんが言及しているのを聞いた。それまで猪瀬さんとが何者なのか知らなかった。
ちょうど日本軍の本を読んでいたところだったので、この流れで本書を読もうと思った。

「総力戦研究所」という名前にまず惹かれた。太平洋戦争をするにあたってこんな研究がなされていたとは。
各省庁から集まった若手のエリートによる演練の結果、日本必敗の判断が下るも日本は戦争開戦へと至った。
その生々しい経緯(特に東條内閣と昭和天皇の思惑)を本書は丁寧に解説している。

そもそも、若手のエリートを集め総力戦研究を行ったことに驚いた。研究所を設置するくらい日本は意外にもまともだったのだ。
総力戦研究所での演練もまともであり、大本営の与件に対して、非常に正常な判断をしていく。特に、東南アジアで石油を得られたとしても、その運搬船が攻撃されて意味のないことはここで指摘されていた。
しかし、実際の内閣は開戦に踏み切った。東條英機に焦点を当て詳細に記述される。東條英機が反戦に翻弄していたことなんて初めて知った。結局は開戦となってしまった時の東條英機の心境読んで、戦争とは人を狂わせるし恐ろしいと思った。

まとまりのない感想だが、とても面白い本だった。


2024年4月26日

読書状況 読み終わった [2024年4月26日]

2024.02.23
引越そうかと思ったので、読んでみた。

正直不動産のモデルとなった?不動産屋さんの著書。
囮物件など不動産屋には疑心暗鬼で行くことが多い。そんな不動産業界を正直な対応をして変えていこうとされている方。

以下印象に残ったこと。
・歪な形の部屋はよくない。
・どこに住むか、住所は意外と暮らしに影響する。
・一人暮らしは自立につながる
・仲介手数料無料の罠。
・物件を探す時期はいつでもいい。
・日当たりはこだわれ
・通勤電車の乗り換えは1回まで
・すりガラスはng→たしかに!!!

2024年2月23日

読書状況 読み終わった [2024年2月23日]

24.02.22
Maasとはなんたるかを知るために読了。

まさに、Maasの全貌を知るには最適な一冊。
Maasの概要では、5段階のレベルがあることや日本の位置付けがまだレベル1、つまり予約決済の統合ができていない状況であることを知る。
Maasのコンセプトの出自や世界のモビリティ事業者や行政の取り組みが端的にまとめられていて、様々な事例を知ることができた。
後半はプラットフォームやAPIなどの技術開発の道程が示され、仕組みから理解できる。
最後には展望としてどのようなスマートシティが実現されるか、各交通事業者のアクションプランやその先の他分野の連携についてまとめられている。

非常にわかりやすかった。
これを読むとすぐにでも実現しそうなのに、実際には実現していない。
現在の観光マースもラインから入るようなもので、完成度の高いアプリになっていない。
法規制や既存事業者のしがらみなどいろいろあるのだろうなと思う。

2024年2月22日

読書状況 読み終わった [2024年2月22日]

2024.02.20
スマートシティの入門書として読了。

まずもって、Society5.0は日本独自の概念である。科学技術が牽引する次の時代の社会像である。
本書はこの概念を概要から作り上げるための課題、他の概念との差異などを丁寧に説明している。

以下、勉強になったこと
・スマートシティはスマートグリッドやスマートハウスなど、エネルギー系の設備技術先行の概念として国内で登場してきた。一方、Society5.0はバルセロナのようなデータを用いた市民主導のまちづくりも含む形で、地域で地域課題を解決して持続的な暮らしをしていくことにある。
・ハビタットイノベーションの方程式では、QOLを高めることが大切。つまり、科学技術牽引ではあるが、あくまで人間中心の社会を目指すことが大事。
・個人情報の扱いが課題になる。暗号化技術で対応。
・貨幣社会から非貨幣社会へ。ネット検索やラインなど、無料で行われるが使用価値は高い行為が増えている。一見するとGDPが下がっているため社会が貧しくなったと思われてしまうが、このように非貨幣社会化により、GDPに反映されない価値が増えてきている。非貨幣化は、所有からシェアへの転換も影響してる。
・空海のように、距離を置く知見ではなく、関与する知見を通して人間となることが求められる。
・繰り返し、あくまで「人間中心」社会を目指す。人の幸福を考える。

2024年2月20日

読書状況 読み終わった [2024年2月20日]

2024.01.30

資格試験がひと段落した年末に、積読したままであった本書を手に取った。2024年最初の本。気付くと、2024年も1/12が終わろうとしている。

本書の感想
太平洋戦争でなぜ日本軍が敗北したのか、具体の戦いの実際を分析しながら明らかにする構成。
1章の事例研究は、有名な戦いの日本軍の動きや各将官の想いなどまで詳細に記述されていて、成り行きがとても分かりやすかった。ガダルカナルやインパールなど名前では知っていたけれど、実際にそれらが地理上でどこにあるかなど改めて知る機会となって勉強になった。戦争のことは生まれてこの方さまざまな機会で勉強することが多かったものの、30年生きてても全然分かってなかったなと思った。
そして、当然当時の日本軍は本当に酷い組織であると知るのだった。
一方で、今から80年前に、当時の技術の結晶でこんな闘いをしていたなんて、言葉では言い表せない感情を抱く。情報のない中で、戦場に送り出された一兵卒は一体どんな気持ちだったのだろう。

日本軍の戦争目的がそもそも曖昧であったこと、短期決戦主義、米軍の演繹に対して日本は一つの成功事例から帰納的に戦略を作ったこと=非科学的なこと、作戦パターンの少なさ、失敗から学ばない組織=アンラーニングできない組織、陸の白兵銃剣主義、海の艦隊決戦主義、巨艦大砲主義、精神主義、技術力の不足、属人的な組織、平時の年功序列がそのまま戦時も維持されたことによる才能抜擢機会のなさ、などなど、、日本軍の失敗の本質が炙り出される2章と3章は圧巻である。

ハッとしたのは以下の言葉。
「適応は適応能力を締め出す」
「組織は進化するために、それ自体を絶えず不均衡状態にしておかなければならない」
ただ安定している組織は、環境変化に耐えられない。

2024年1月30日

読書状況 読み終わった [2024年1月30日]

2023.11.01
秋になり、読書欲が戻った。

東西に長い大陸と南北に長い大陸。そんな単純な違いがもたらす影響の大きさに驚愕する。
文化の伝播のしやすさには、気候の同一性がクリティカルであり、東西に長いユーラシアがたまたまそれに適した形であったのだ。

環境が決する要因の大きさを実感する。そんなことで先進国と後進国が決まってしまったとは。

家畜できる種の少なさと、家畜を持つことで手に入れた病原菌への耐性。ユーラシアの人類が持った病原菌が新世界の人類を削減してしまうということなんて、誰が想像できたろう。

人類の歴史とは途方もない。
視野が大きく広がった。

2023年12月23日

読書状況 読み終わった [2023年12月23日]

2023.11.01
秋になり、読書欲が戻った。

東西に長い大陸と南北に長い大陸。そんな単純な違いがもたらす影響の大きさに驚愕する。
文化の伝播のしやすさには、気候の同一性がクリティカルであり、東西に長いユーラシアがたまたまそれに適した形であったのだ。

環境が決する要因の大きさを実感する。そんなことで先進国と後進国が決まってしまったとは。

家畜できる種の少なさと、家畜を持つことで手に入れた病原菌への耐性。ユーラシアの人類が持った病原菌が新世界の人類を削減してしまうということなんて、誰が想像できたろう。

人類の歴史とは途方もない。
視野が大きく広がった。

2023年12月23日

読書状況 読み終わった [2023年12月23日]

23.06.21
ふと、「都市組織」についてしっかり理解したいと思い、手に取った本。
修士の頃、都市形成に関する研究をしている頃、都市組織の研究を参考にしていた。都市組織という言葉が何なのかをあまり突き詰めずにいたが、それ自体が自分の興味なのかもしれないと思って、6年の時を経てこの本を読んだ。

イタリアの都市が工業化社会となった時に、中心部の再開発が起こり、元の住人が郊外に追いやられたこと、商業資本やお金に余裕のある人が中心市街地を占拠したこと、街並みや建物だけは保全されるもそこに住む人や生業は跡形もなくなくなってしまったこと。これらのいわゆるチェントロストリコ問題に対する解決策として出てきたのが、ムラトーリの都市組織論。物理的な環境だけでなく、社会的な環境を同時に保全する。ヨーロッパの石像都市が無限に増築を繰り返してきていることに対して、その形成の経緯や人々の活動を分析し、本来のあるべき姿や秩序を取り戻すように減築や改築を行う。元の階層の住人たちが住み続けられる環境をつくり、街中を再生していく。
すでにあるまちの一緒に存在している原理を読み取り、理解する。都市から建築まで一気通貫で関わる姿勢。これを各地の自治体に雇われた若手の建築士が担っていたことが、とても素晴らしいことだなあと感じた。

2023年6月22日

読書状況 読み終わった [2023年6月22日]

2023.05.21
仕事で道路活用などの社会実験を企画することになり、早速読了。

多くの事例が掲載されていることから、各事例の成功した点や改善点を学ぶことができた。
また、タクティカルアーバニズムの出自がまとめられていて勉強になった。アメリカでは、タクティカルアーバニズムはニューアーバニズムの都市像の具現化のための手段であるのに対して、日本では大きな方向性やビジョンが支配的でないという状況。
一方で、ビジョンを持たないタクティカルアーバニズムが住民に都市の自治意識を取り戻すきっかけになっている。

最近は多くの都市で行われる公共空間活用の実験。都市の風景も同じようになってきているという危機感を抱く。他の地域と差別化するには、その地域らしさが滲み出る必要がある。そうなると、長期的なビジョンやエリアブランディングが必要であり、その手綱を握ることが専門家の役目かもしれない。

今後、何度もこの本に立ち返るだろう。

2023年5月22日

読書状況 読み終わった [2023年5月22日]

2023.04.19 読了
2022年の年末、サッカーの王様ペレの訃報に世界が驚く中、続いて磯崎新の訃報が入り、建築界は騒然とした。各界の重要人物が連続して亡くなったことに、また一つ時代が終わり新たな時代に進んでいることを否応なく実感した。
建築業界で働く末端として、磯崎新と真剣に向き合ったことのなかったことを悔いて、早速会社の図書館で氏の著書を手に取った次第である。
氏はどこか孤高で芸術肌の人間というイメージを勝手に抱いていたのだが、氏の紡ぐ文章は、とても軽やかで論理的で説明的で読みやすく、多くの発見があった。特に、堀口捨己などの建築家や、日本的な空間、桂離宮など、建築の世界を広げてくれる本であった。

以下、印象に残ったこと。
・日本は、時間と空間に区別なく、未分化状態で入り混じる。対して西欧では時間と空間は分化される、絶対的なもの。(日出と日没の時間を6等分する日本の時計。指揮者のいない日本の音楽。平面的な絵。)
・ひもろぎ、はし、やみ、すき、うつろい、うつしみ、さび、すさび、みちゆき
・4本の柱と領域、結界
・さび ひたすら消滅を諦観しながら、瞬間瞬間を生き続けるという姿勢が要請されている。
・かつら ブルーのタウト、丹下健三、堀口捨己などの建築家は桂離宮を読解し、現代デザインに繋いだ。
・日本の庭の原風景は、須弥山。枯山水も白砂も大海を表す。見立て。
・高野山、大峰山は胎蔵界曼荼羅に擬せられている。小宇宙に見立てる。
・ゆか 床は元々台。それが大きくなって床となった。日本人の身体動作に染みつく。こもる、あがる、すわる、する、みはらす、かがむ、にじる、またぐ、わたる、ふす、
・エフェメラ 立ち現れて消えていくもの。
・廃墟は過去の栄光を思わせる。欠けているものに完全性を想像させる。ニュールンベルクのナチ党大会会場の設計提案で、廃墟化した光景を提出した。ピラネージ。

2023年4月19日

読書状況 読み終わった [2023年4月19日]

2023.01.24
昼休みに読了。

最大手設計事務所の歴史や今後も日本を背負って立つ事務所としての統合されたデザイン目標の立案プロセスがわかりやすくまとめられていた。

これだけのたくさんの社員の意見を合意形成しながらまとめていくために、一人一人の意見を聞くということにした決断がすごい。
そして、社員一人ひとりがしっかりものを考えていることも伝わる。

自分も負けないように、頑張ろうと思う。

2023年1月24日

読書状況 読み終わった [2023年1月24日]

2022.12.某日
2022年最後に読み終わった本。
武蔵が吉岡を倒すあのシーンは、武蔵を一つ違うステージに押し上げたような。

2023年1月15日

読書状況 読み終わった [2023年1月15日]

2022.12.某日
百姓とは何なのか。
昔からよく聞く言葉だけど、その本質は何なのか知りたくて読了。

印象に残ったこと
・現代の家族は生活の単位であり、生産の単位ではない。これに対して江戸時代の家は、共同で生業を営む生産の単位だった。家名、家業、家産が、ワンセット。
家名とは、家に代々伝わる名乗り。子供は時がくれば親の名前を襲名するのは、家名を継承していくから。
・「土地利用の高度化」という言葉が出てきたが、ここでは「二毛作や輪作などの生産量を増やす農業的工夫」のことを指していて面白い。現代の都市計画での土地の高度利用との違いが新鮮だ。

2023年1月15日

読書状況 読み終わった [2023年1月15日]

2023.01.11
僕の会社には図書室がある。
昼休みの時間は図書室で本を読むようにしている。
ふと手に取ったこの本の冒頭の、筆者の戦前から戦後にかけて体験した生活と当時の建築の勉学・仕事の話に妙に惹きつけられた。内田さんの文章はまっすぐで分かりやすくて好きだ。
年末から年始にかけて時間をかけてじっくりと読了した。
多くの発見があって面白い。物を作るって面白い。
世にない新しいものを作るという気概を感じるとともに、そういう時代があったんだなあと思う。
構法という考え方をもっと早く知りたかったなあ。

以下印象に残ったこと
・プレハブというのは、いまでは陳腐な響きがするけれど、住宅難の時代にはいかに効率的に作るかの先進技術だったんだと再確認。
・囲炉裏の自在鉤がてこと摩擦で成り立っている。そこから考案した摩擦で支えるuフレーム。さらにら砂を充電して支えるgup-6のジョイント。
・next21は内田さんの設計だったのか!平面計画や建具配置を変えられる設計。ますます行ってみたくなった
・千葉のパイロットハウス見に行きたい
・シングルグリッド=江戸間、ダブルグリッド=京間。そしてこの二つの堂々巡りが面白い。
・正方形をモデュールとして並べると、ずれがバレやすい。
・「柔らかいものはあと」組み立て方。
・畳のようにくっつけられる机の脚の配置が面白い
・ガラス屋にサッシュを売られせて、普及した。
・雨を逃すオープンジョイント
・レンガの目地、日本では覆輪目地が普通だった。
・マルセルブロイヤーの階段のかっこよさ(手すりが水平な鉄骨側桁階段)
・ヨーロッパの階段が周り階段なのは、壁から片持ちで出しているから
・佐賀県立青年の家のスリッパ掛け
・桂離宮のアプローチ、屋根葺きの違い、竹垣の作り方。

2023年1月12日

読書状況 読み終わった [2023年1月12日]

22.11.07
会社の図書室にあったので、昼休みを通して読了。

有名大学、アトリエ設計事務所を出たわけではないのに、建築家として有名になっている谷尻さんの考え方などがまとまった本。独立しようと思って始めてた訳じゃないというのもおもしろいが、建築設計だけでなく本当にいろんな事業を考えていてすごい人だ。
そんな谷尻さんの半生と考えを一概するのには良本。だけれども、正直あまり参考にならないし、印象に残るものも少ない。所詮成功者の体験でしかないのだ。

ただ、言い訳をしない姿勢とか、仕事をスポーツとして見る姿勢、目の前のことに執着して良い仕事をするという姿勢など、彼の精神的な姿勢は非常に見習う所が多い。

決して真似できるキャリアではないけど、結局は目の前のことの積み重ねが未来と自分を作っていくのだろう!

2022年11月7日

読書状況 読み終わった [2022年11月7日]

22.10.08
Twitterでバズっていたので購入。読みやすく割と短期間で読了。砂糖を中心に世界を理解できるというなんだか新しい歴史体験で面白かった。
「世界システム」論という形式で捉える歴史というのはもうちょっと深掘りしてみたい。生態系のような人間社会の捉え方面白い。

高校の頃は世界史を専攻しなかったため、世界史の知識は浅いと自認している。そんな初学者でもとても楽しく読むことができた。
砂糖がいかに万国共通の魅惑的な商品であるかから始まり、熱帯が適したサトウキビ、温帯のヨーロッパ諸国が熱帯地域にプランテーションを作り、アフリカの黒人を移植していく様、その恩恵で新たな生活様式、食事様式を手に入れるヨーロッパの王室、そしてそれは大衆にも広まっていき、現代においてイギリスでアフタヌーンティーを飲みたいと思う日本人の僕がいる。
ホモ・サピエンスは非常に残酷である。文化と一言でいう中には、見えない暴力が含まれていると認識しないといけないと反省。
人間の無限の欲望と想像力の無さ。
人間社会とは本当に複雑だ。

2022年10月9日

読書状況 読み終わった [2022年10月9日]

2022.07
長い長い旅が終わった。
どこまでも鬱蒼としていたと思う。
最後の考察の章は難解でほとんど理解できていないだろうけど、なんだか妙な達成感がある。
数年後に読み直したい。

2022年8月21日

読書状況 読み終わった [2022年8月21日]

魅力的な登場人物が多く現れた。魅力のある人を言葉だけで描写する文学表現ってすごい。
朱美とお通と城太郎とお杉ばばと佐々木小次郎、宮本武蔵。彼らの交錯が今後どのような展開を生むのか楽しみだ。

2022年6月8日

読書状況 読み終わった [2022年6月8日]

2022.05.17
母が好きな小説。
同じ会社の人がお薦めしていたので、読んでみた。
15年前に一度読んでだことがあるのだが、ほとんど内容を覚えていなかったので、ほぼ初読。

物語は戦後の地方都市の小学校が舞台。
先生と生徒、その家族、彼らが住む処理場を舞台に、さまざまな出来事を通して、子供たちが成長していく様子と、小谷先生の心の成長がゆっくりと見られる。
このゆっくりと進むストーリーが、僕が生きる現代社会とは時の流れ方が違うように思えた。学校教育が機能していた時代の物語なのだろう。

それぞれが悩みを抱えながらも、懸命に自分の立場でできることをやり切る姿に感動した。
最も印象に残ったのは、足立先生の子供時代の兄の話から展開する部分。

「いまの人はみんな人間の命を食べて生きている。」

誰かが戦争で戦ったり、ゴミを処分したり、デモをしたりしているおかげで、いまの自分が生きていられる。そうやって人の命を食べて生きているのに、そんなことを忘れてしまうし、考えることもない。
人間の命を食べて生きていることを自覚すれば、もっと人に優しくできるんじゃないか、なんて思う。

2022年5月17日

読書状況 読み終わった [2022年5月17日]

2022.05.10
ずっと読みたかった本をブックオフのGWセールで購入。

これまでの人生で悩んでいたことが、分人主義という概念でスッキリと整理されていた。こりゃすごい。
特定の分人が本当の自分ではなくて、分人の割合で自分が決まる。
だから、付き合う人や環境が変われば、自分は変化する。

なんだか生きるのが楽になった。

2022年5月21日

読書状況 読み終わった [2022年5月21日]

2022.05.20
まんぼう期間の在宅ワークの合間で読み始めたものの、まんぼうが明けてしまい、読む間もなくなり、ようやく読み終えた。

ソフトシティに続き、ヤンゲールの本を読みたくなって手に取った。
通底する思想は一貫していて、人のために屋外空間をどのように作るかが、データに基づいて語られている。

人が多く通る道に沿って、屋台が並び店となり道となり、都市ができた。つまり、都市の出来方は、アクティビティ→空間→建築なのか!
というのが1番の驚きだった。

寄りかかれる広場のポールや壁際のベンチなど、小さなデザインによる都市空間の質の向上と、車道の整理、歩行者空間化などの大きな政治的転換。
都市計画にはこの異なる2つのアプローチが必要だなあと改めて思った。

特に、この政治という奴が厄介だなぁ。

2022年5月20日

読書状況 読み終わった [2022年5月20日]
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