友人に指摘されたとおり、のぼう様を舐めてた。人間とは複雑怪奇、そして魅力的。
2011年6月21日
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わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫 イ 1-6)
- カズオ・イシグロ
- 早川書房 / 2008年8月25日発売
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主人公の経験を疑似体験しているような繊細な描写が溢れている。思春期の人の心の機敏が引き立つ。
2011年6月13日
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白いページ (光文社文庫 か 40-8 開高健エッセイ選集)
- 開高健
- 光文社 / 2009年8月6日発売
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今、再読をしているが蝶の標本を眺めているように角度によって違って見えて飽きない。
2011年5月9日
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開口閉口 (新潮文庫)
- 開高健
- 新潮社 / 1979年12月27日発売
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この人の文章を読むと綺麗な海底のように世界がちょっと深く蒼く空恐ろしく見える。かといって無機物ではなく、凄まじく人間臭い。万人を魅了する香水にはうんこの匂いが含まれていると言ったのは本田宗一郎。
2011年5月9日
人間誰しも波乱万丈。平凡な人生なんて嘘だ。
2011年5月9日
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吉村昭の平家物語 (講談社文庫)
- 吉村昭
- 講談社 / 2008年3月14日発売
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いろんな手段が時代と共に変化をしても人間が感じることが出来る情報量ってのは変わってない気がする。人間、昔っから開きっぱなし。
2011年5月9日
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やってみなはれ みとくんなはれ (新潮文庫)
- 山口瞳
- 新潮社 / 2003年8月28日発売
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どれだけ本気で、不屈になれるのかということがその人間一生の仕事の価値を決めてしまう。本気で、不屈というものが何に対してなのか。そのプリンシプルな部分を定めることが大切。
2011年4月18日
文章でここまで自分の生きている現実世界の実感と同じものを突きつけられるとおもしろいという感情を通り越して、恐ろしさを感じる。読書が絵画を鑑賞するように、作者の思考によって変換された世界を絵画というプログラムによってある程度欠落した情報量を、鑑賞者の思考を通して補完しながら見るものだとすれば、本作は写真である。写真はありのままを詳細に映し出す。しかしその正確無比な情報の為に、絵画にあるような鑑賞者を媒介とした作者によって提供された以上の情報を鑑賞者が受け取るという化学反応の可能性は非常に低い。作品の完成度が高すぎる印象を持ちました。
2011年4月10日
心の底から、西嶋のように生きたいと思う。
2011年3月20日
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ゴールデンスランバー (新潮文庫)
- 伊坂幸太郎
- 新潮社 / 2010年11月29日発売
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個性と命の息吹を感じる登場人物。相変わらずさらりとした読み口。爽やかな読了感。それでいて、メッセージもちゃんとある。すばらしい小説。
2011年3月13日
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金閣寺 (新潮文庫)
- 三島由紀夫
- 新潮社 / -
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人間の心情表現というのは様々な文章で見かけるのが、ここまで人間の感情という霞のようなものを言葉でもって美しい標本にしたものを見かけたことが無い。繊細、緻密、正確。賞賛の言葉は枚挙に暇が無いが、逆にはっきりこってりしすぎているようにも感じる。物事の輪郭というのはある適度、曖昧にしたほうが、受け取る側の人間の感性と相性がいいのではないかと感じた。そんな細かいことは抜きにして読み終わっていろいろと腑に落ちることが多いすばらしい作品だった。
2011年1月15日
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知られざる傑作 他五編 (岩波文庫 赤 529-1)
- H.deバルザック
- 岩波書店 / 1965年1月16日発売
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保坂和志と小島信夫の「小説修業」に出ていたバルザックをカフカからの流れで読む。いつも通り、本編では物語の面白さに引き込まれ味わう暇も無くむさぼり読んだ。訳者のあとがきを読んでテーマや意図が少し理解できかける。とても昔の話なのに物語の断片に共感や肯定的な気持ちを感じた。小説というものはそういう共感が大切なのかもしれない。
2011年1月2日
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日本辺境論 (新潮新書 336)
- 内田樹
- 新潮社 / 2009年11月16日発売
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友人から薦められた内田樹の米、中に続く僕にとって3冊目。非常に興味深い内容だった。僕らの生きている時代は日本は辛酸を舐め続けるのかもしれない。辺境国に戻る為に。次々と追い抜いていく国の背中を眺めながら貧困の中で強烈なモチベーションに繋がるフラストレーションを溜め続け、いつか爆発して繁栄する。日本という国は「破壊と創造」を短周期で繰り返すことによって繁栄を勝ち取ってきた民族なのかもしれないと考えさせられました。
2011年1月4日